(第七回)職場で使える「対話スキル」:「聴く」(2)

こんにちは!「働くあなたを元気にする」コーチです。

対話スキル?


そんなスキルなんてあるの?


そのスキルが身に着くと良いことがあるの?



今日も前回に引き続き、具体的な対話スキルについて触れて行きたいと思います。


今日は「聴く」スキルの二回目。





前回で「聴く」スキルは、



話し手が何を伝えたいのかを、聞き手が自ら掴み取ろうとして聴く。 




そして、話している内容はもちろんのこと、口に出していない事柄も聴き取ろうとすることも含まれている、



と、お伝えしました。





それでは、先日、取り上げた朝のモデル会話を、「認める」スキルに注目して再度、見て行きましょう。



どんなところでこのスキルが使われているでしょうか?


「聴く」スキルが使われている部分を青色に変えてみました。



おはよう! ●●さん、調子はどう?



まあまあ、です。


まあまあ、か! そう言えば、昨日開いてくれたうちの部全体のプロジェクト進捗説明会、とっても良かったよ! 部長も後で誉めてた。 結構、準備が大変だったんじゃないかい?


いやーそうだったんですよ! おとといは準備で実は、夜なべしてました。


そうなんだ、夜なべまでしたんだ! プレゼンの準備もそうだけど、プロジェクト自体も順調に進んでいるようだね。進捗管理については、どの辺りにに気を配っているんだい?


特別気を配る、ということは無いんですが、それぞれのメンバーが、どんな風に自分の担当部分を進めて行っているのか、情報共有をするようにしている点でしょうか?


なるほど、情報共有か! そうすると、どういう良いことがあるの?


プロジェクト全体で整合が取れるところでしょうか? 


整合?

(ここで少し沈黙)

そうです、整合です。それぞれの担当部分はそれ単体でも機能しているように見えても、実はお互いが関係しあっているんです。だから、ある部分だけが先に進んでも、他の部分との整合が取れていないと、後からやり直しになってしまうことがよくあるんです。

やり直しにね!それは困っちゃうよね。 そんな時、誰か特定の人の進み具合が遅いから、と個人攻撃になったりはしないかい?

そういう部分に実は、結構気を使っているんです。 だからメンバーにはプロジェクトはコラボで成り立っていることを理解してもらうこと、そして、感じたことはオープンに口に出して発言すること、この二つをきちんと守ってもらうようにしています。

オープンに発言することにしているんだ。なるほど!それは、いいね。




いかがでしょうか?



こんな会話が行われた後は、みなさん、どんな気持ちなりますか?



何気ない会話ですが、「認める」「聴く」などの対話スキルを意識して使うことによって、相手の思いや本当の気持ちを引き出すことが可能になります。

一方、話し手は、感じていることや思いを口に出すことによって、すっきりした気持ち、満足感が得られます。

このように、会話自体が生き生きすることにより、これは不思議なことですが、元気になったり、やる気が出てくるのです。

みなさんもそんな経験はありませんか?



次回へ続く。

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