ダパッとそっちはグラッチョグー そりゃパサラパサラのクルクルチョー レイレレイレレイレレレイ ロイロロイロロイロロロイ ヌニョにミイミイのボンピップーのさき ああぺヴィルぺヴィルのツッツーター ラプララプララプラララプ リプリリプリリプリリリプ クックヨーとてもクックヨー そうそうクックヨークックヨー チョチョヨーとてもチョチョヨー でもねプルプルプルプルッだから そこを右に曲がってね
働けど働けど お金と時間というものは 右から左に流れていくもの アイスコーヒーをSサイズにしようか Mサイズにしようか なんて、悩んでいるのだから ふぅ〜 心の中でため息ひとつしながら ストローでちびちびと啜っている 久しぶり、平日のお休み 無料で満喫できる図書館へ だけれども…… おいおい 閉館日ってなんだよ 看板の前で 楽しみをとられた身は みみっちいばかりに悲しんだ そんなわけでカウンター席で 280円のアイスコーヒーを飲みながら 客の賑やかな会話に落ち着かない なんだかな、なんだかな なるべく有効にお金と時間は費やしたい 無駄をもったいないと感じる強さは 年々増してゆく 若き日には考えもしなかった 臆病な未来へのスパイラル 手元に何もなくても きっと、この先には 素晴らしいことが待っている 信じられた自分の動向やら空想はどこへ 夢に乗ることがどんどん下手になり 信じるものは救われる、そんな楽観すらも 現実ばかりのコンクリートに奪われて そんなわけで パッとしないオヤジは次の場所を探してる 公園にしようか、それとも目的なくぶらぶら歩くか ああ、なんだかな、なんだかな 図書館が休館というだけで こんなにも落ち込むとは 歳をとった 少しばかり歳をとった これからお金と時間はもっと速く流れるはず ほんとうの楽しみを満喫していかなければ とりあえず詩を書こう どこかの公園のベンチに座り 空の下でぶつぶつ呟きながら詩を書こう うん、そうしよう それが一番だな
君はひと皮むけるたびに ミドリを薄くして ユーモアの文字はいつも同じ色だけど どんどん濃く見える効果を使って 巧みなスタイルがさらりといいね 狙っているよね いいよ、いいよ、それっ、すごく、いいから どんどん、行っちゃって 一枚目、二枚目、三昧目…… みんな兄弟みたいに似ているけど ちょっと味が違っていて 分身に違った落書きを楽しんで いいな、いいな、キャベツスタイル どんどん、行っちゃって 喜怒哀楽をさらりさらりと 根性、虚しい、めちゃ嬉しい なんてダサいことは歌わないから いいよ、いいよ、それっ、すごく、いいから キャベツスタイルでどんどん そのまま、行っちゃって
本を読む 頭が痛くなっても ページをめくる、めくる、めくる 僕は詩を書くことで 自由時間を費やしてきた 自分の世界が楽しくて心地くて 本を読むと自分の世界が 気づかない間に影響されて あれっ、ってことになると思い ずいぶんと読まなかった だけど、改めて自分の詩を読むと 特別にイカした世界を 描いているわけでなく けっきょく世間色になっている どこかで感じたような世界 それでいいんだ そこがほんとうに 落ち着ける場所なのかもしれない 諦めっていうより 受け入れられるようになったのだろう いい歳してこれが成長か なんて、思っているのだから 少しでも長生きはするもんだ それなら読書を解禁 本を読む 図書館の本を右から左へ 長時間、座っての読書は腰にくる 左足の靴を脱ぎ 足をぶらぶらさせる 右足をのばす テーブル席の前に座っているひとの 足を蹴ってしまう すみません あれっ、と思ったら 自分の脱いだ靴を蹴っていた それでもページをめくる まだ自分を進化させたい、と めくる、めくる、めくる 今日も読書はまだまだ続く 続く、続く、続く
廃墟のように静寂な夜の街 俺たちはいつまで騒ぎ立て 反響する声に酔っているのだろう 残り少ないチューハイ缶 振ってみれば底で波打つ時化た音 期限が切れそうなモラトリアム フラフラと自由を気取っては 真面目な奴をダサいと笑っていた でもわかっていたんだ 闘いもせずに俺たちは戯けて 何も手にしていないことは この街では溜息が 虚しさとして跳ね返ってくる 公園のブランコで鎖を軋ませ 沈黙にキィーキィーと揺れながら 俺たちは今ㅤ焦り始めている
ニュースです グラスの中で氷と氷がぶつかりㅤ透き通る音が素敵に響き 僕は波に乗ってㅤどこか遠くへ行ってしまった模様です 警察によるとㅤふと消息を立ってしまったのはㅤこれが初めてのことではなく 過去の行動から推測してㅤ僕の行きそうなところを探っているようです 早く発見して欲しい気持ちはㅤちょっぴりありますが 今はひとりを楽しんでいるということで そっと見守るのも僕のためになると考えられます では天気予報です 天気お兄さんㅤよろしくお願いします はーい 天気お兄さんの僕です 今日は日中ㅤ綿あめの雲が降りてきて 甘い甘いおやつタイムが楽しめることでしょう 夜になると三日月さんのあごがとんがり過ぎて 釣り針になってしまいㅤ僕が釣れて笑っちゃうことでしょう ではㅤお返します ありがとうございましたㅤ天気お兄さん ニュースに戻ります ちょっとお待ちください はいㅤはいㅤこちらですね 速報が入りました 重大なニュースです 只今ㅤ僕が発見された模様です なんと 僕はソファに座ってサイダーを飲んでいたところㅤ発見されました もう一度 繰り返します 僕はソファに座ってサイダーを飲んでいたところㅤ発見されました どうやらくつろぎの旅に出ていた模様です いやーㅤこんなハッピーなくつろぎがあるのですね 本日は予定を変更致しまして 僕が発見されたニュースをお送り致しました ではㅤこのへんで本日は失礼致します またㅤ明日
なまたまごはきいろいめ ぼくをみているみたいだけど どこをみているのかわからない こわいからしょうゆをかけた そしたらくろいなみだになった もっとこわくなって むちゅうでかきまぜた ぼくはおかあさんにおねがいした あしたのあさごはんは めだまやきにして そういったぼくはもっとこわくなった
図書館の帰り 夕暮れに染まる公園 スペシャルなクレナイ ベンチに一枚の枯葉 僕を待っていたのだろうか お待たせ 声を掛けても 返事もしてくれない 風が吹いて もう一枚の枯葉が流れてくれば ベンチの枯葉に寄り添い カサカサと耳打ちをしていた ふたりは次の風にのり 手を繋ぎ愛の巣に帰ってゆく 僕といえばひとりベンチ 寂しげな香ばしき秋が 鼻から全身に染み込んで ひとりロマンチック 僕がはにかむクレナイ
答えは風が知っているだけさ 歌声は鳥瞰した落ち着きに満ちて 俺たちは意味わからなく風に吹かれ 何処かへ連れて行かれるわけなく 此処にいて冷える答えに襟を立て 答えは風が知っているだけさ しゃがれた声は俺たちに教えたさ 正義は右だとか左だとかではなく まずは間違いから目を逸らさずに 自分が悪党にならないことなのさ 答えは風が知っているだけさ どれだけの弾丸が飛び交うのなら 俺たちは戦争が見えるのだろうか 何のために歩き続けるのだろうか 立ち止まると風の歌声が聞こえて 答えは風が知っているだけさ
「詩ってよくわからないし、書ける気がしません」 そう言われることが多々あります。小学、中学生の時に詩を書く機会はある思いますが、どんなふうに書けばよいのだろう、なんて思ったことはないでしょうか。作文なら、何々があったと出来ごとを書いてそれについてこう思った、と書けばある程度は読める文になります。 では、詩は……。 『詩は元気です ☆ 』とブログを立ち上げている私としては、皆さまが詩を簡単に書けて楽しくなってほしいと思っています。これを読んだら誰でも詩が書けます、を目指して記事を綴っていきます。なんでもない日常が詩の世界で広がりますように。さあ、第一弾を行ってみましょう! 今回は「比喩」を中心とした書き方を説明します。 詩にはよく比喩が使われます。何かを描写する時に、ある共通点を見いだして他の物事を利用し、それを表現するのが比喩です。では、その比喩ってどんな効果があるのでしょう。 AのモノをAという言葉を使わずに表現する。 「りんご」、りんごという言葉を使わずに表現したらどうなるか……… 『りんご』 寒さに色づいた君がいる きょうは持久走大会だというのに 僕の気持ちはどこへ向かっているのだろう できることなら君の横で走りたいけど 女子の後に男子が走るのだから仕方ない だけどチャンスはある 君は走るのが苦手だから 僕が必死に走れば追いつくかもしれない 僕は走った 君に頑張れが言いたくて走った ああ、苦しい でも負けないぞ 絶対に追いついてやる お腹をおさえながら走る君が見えてきた 僕は最後の力をふりしぼり走った 念願かなって君の横にたどり着く 声をかけようとすると 君の頬は薄紅に染め 汗にぬれ輝いていた 僕は君の頬をさわったこともないけど そこは甘酸っぱい味がするに違いないと思った そんなことを想像していたら なにも言えずに君に背中を見せながら ゴールへと最後の力をふりしぼり走った 情けなくて悔しくて 僕は走って走って走り続けた 君にいいところを見せたくて 今、即興で書いたのでツッコミ満載の詩ですが…… 題目が「りんご」ということで、本文の全てが比喩となっています。題目を決めてしまい、今まであった経験などを題目の言葉を使わずに書いてみると面白いかもしれませんね。 ではもうひとつ例文を使って説明します。 ふたつの文を比較して、詩っぽく書く方法を説明します。 ★ 詩っぽくない文 『仕事をサボって』 喫茶店の丸いテーブルには ミルクの入ったコーヒー 申し訳ないが今日は仕事をサボろう 自分の時間はもうたっぷりある カウンターの向こうで食器が カチャカチャなっても気になりません ジャズのBGMが最高じゃないか もうネクタイはカバンにしまって 時間に追われる日々など忘れ コーヒーをゆったりと満喫しよう ん〜 このコーヒーは最高だね まさに、サラリーマンが今日ぐらいは仕事をサボってしまおうかな。風邪を引いたということにして…。そんな状況の一コマを説明した文になっています。では。。。 ☆詩っぽい文 『ないしょの平日』ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ←いったい何が書かれているんだ、と想像させる。 ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ題名プラス本文で完成される。題名の文字を本文で使わㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤない。 まるいテーブルㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ←まだなんだかわからない。想像させる。 雲をのせたカフェ・ラテㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ←比喩を使う 窓の向こうはスーツがながれㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ←サボることをなんとなく伝える ごめんなさいを楽しむㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ←同上 ゆったりとその雲は落ちてゆくㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ←比喩を使う カウンターの向こうでは食器がはずみㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ←普段はマイナスイメージがこんな日はㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤプラスに ジャズの音色が沁みてきてㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ←いつも以上にBGMがしっかり聞こえてくる ネクタイをカバンに詰め込みㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ←サボることをそれとなく いつもとちがう雲をㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ←普段とはコーヒーの味も違う。比喩を使い 飲み干さないようにㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ←時間を飲み干さないという、時間の具現化 僕はこの時を止めてみたㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ←シメ。理由。願望。いったいこのひとはなぜ、ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ仕事を…(意味深)。 比喩と言葉にオブラートをかけ、はっきりとした状況を描かずにして、読者に想像してもらうように「モヤっと」表現しますと、なんとなく詩っぽくなりますよね。 ほんの一例ですが、どうでしょうか? 練習で「りんご」や 「みかん」などの題目で挑戦してみては…… ぜひ、楽しんで詩を書いてみてください!