働けど働けど お金と時間というものは 右から左に流れていくもの アイスコーヒーをSサイズにしようか Mサイズにしようか なんて、悩んでいるのだから ふぅ〜 心の中でため息ひとつしながら ストローでちびちびと啜っている 久しぶり、平日のお休み 無料で満喫できる図書館へ だけれども…… おいおい 閉館日ってなんだよ 看板の前で 楽しみをとられた身は みみっちいばかりに悲しんだ そんなわけでカウンター席で 280円のアイスコーヒーを飲みながら 客の賑やかな会話に落ち着かない なんだかな、なんだかな なるべく有効にお金と時間は費やしたい 無駄をもったいないと感じる強さは 年々増してゆく 若き日には考えもしなかった 臆病な未来へのスパイラル 手元に何もなくても きっと、この先には 素晴らしいことが待っている 信じられた自分の動向やら空想はどこへ 夢に乗ることがどんどん下手になり 信じるものは救われる、そんな楽観すらも 現実ばかりのコンクリートに奪われて そんなわけで パッとしないオヤジは次の場所を探してる 公園にしようか、それとも目的なくぶらぶら歩くか ああ、なんだかな、なんだかな 図書館が休館というだけで こんなにも落ち込むとは 歳をとった 少しばかり歳をとった これからお金と時間はもっと速く流れるはず ほんとうの楽しみを満喫していかなければ とりあえず詩を書こう どこかの公園のベンチに座り 空の下でぶつぶつ呟きながら詩を書こう うん、そうしよう それが一番だな