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詩は元気です ☆ 齋藤純二

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なんでもない朝なのに

スレッド
いってらっしゃい

自動販売機から声を掛けられ
缶コーヒーを握り
いってきます、と歩き出す

冷たい風が頬を撫でると
今日の新鮮が少し気分を乗せる
身を流れに任せたゆっくりとした変化
襟を立てれば遠くの景色が見えてくる

なんでもない朝なのに
過去の時間たちがふと感じさせる

ああ、生きているんだな

辛かったこと
悲しかったこと
嬉しかったこと
幸せだっとこと

僕という袋に埋められたものたち
その少し重たくなった中身を抱えながら
いつものように駅へ向かう

ああ、生きているんだな
確かに今、生きているんだな

#詩

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仲間

スレッド
時間は過ぎてしまうばかりではない

突然、懐かしい声が聞こえる
電話口の向こうでは歳をとらないかのように
三十数年前の仲間が「同窓会をしよう」
と、その声は若く自然に私も時間を遡る

バスケットボールに汗を流していた中学時代
冴えるプレーをしていた訳ではないが
そこに青春らしきものを見たりする

仮入部で部活動に参加する
二時間程、膝に手をあて構えの姿勢
ナイシューとか声を出し
ボールなんて触らしてくれない
この知らない世界におどおどしていた
気が付けば五十人程いた仮入部員が七人に

先輩に扱かれ辞めたら楽になれる
毎日のように退部を考える
けれど「辞めます」の一言が出なかった

先輩の休憩中に
やっとシュート練習が出来るようになる
ろくに教えてくれないのに
コートへ戻る先輩にフォームが悪いと怒られる

理不尽ばかりのきつい日々なのに
よく耐えてバスケットバールをしていた
その持続には仲間なしでは語れない

なぜこんなに自分は頑張っているのだろう
肩で息をする仲間の姿を見れば
その理由などある訳でもなく
ただひとりではないという連帯感だけだった

初めて自分が追い詰められた世界
そこにはその先の様々な困難へ立ち向かう
自信を養う時間があったに違いない

何十年経とうが輝きを放つ時代
電話一本あれば時間は遡ってしまう
そんな仲間がいるという誇りは
消えることなく微笑むことができる

#詩

ワオ!と言っているユーザー

布団から手紙を

スレッド
拝啓
雨ふりの布団から


どうも体は疲れ果て、トイレへ行くのも億劫なくらい。今週もお仕事をしっかりこなした感で、今は雨に癒され。外では車が水たまりを弾く。その音はエアーキャップを潰しているようにストレスをそれなりに逃してくれる。ああ、私の時間がここに。だらだらするのは最高の至福の時、待ちに待った気の使わない恋人に会うような気持ちだ。静かに楽しげ。
救急車のサイレンが遠くで聞こえている。まさか、私を迎えにきているわけではない。音は少しづつ小さくなって、消えてゆく。今、苦しむひとがいると思うとその順番はいずれ私にもまわって来るのだろう未来、なぜ苦痛が人生に伴う場面があるのだろう、そんなことを考えてしまう。死にたいと思うほど今は疲れていないけれど、最近は眠りから覚めないのも悪くないか、ふと思うことがある。季節だろうか、年齢からくる黄昏的な心情だろうか、生きる気力を奪っているのは。

私の唯一の贅沢は、低反発の敷き布団と枕である。頚椎を痛め、これらがないと眠りから覚めた時に体は棒のようにコチコチになってしまう。この重力を上手く吸収してくれる恩恵をありがたく頂戴している。横になっているということは、私にとっては頚椎の負担を減らしてくれる特別な行為。手や顔面の痺れを少し誤魔化してくれる、再生への姑息な安らぎとなっている。

しかし、もうトイレを我慢できないほどになっている。さあ、立ち上がろう。私の立ち上がる行為は、たぶんお爺さんの感覚に近いのだろう。勢いのない萎びた起立だ。世間では、まだ働き盛りの年齢ではあるが、やけに草臥れている。トイレを済ましたら、また布団の中で雨音を楽しもう。今、雨に元気をもらうように時が流れている。

では、吐露ってしまったが、これにて失礼。


敬具
#詩

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ほほえみ

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ほほえみ
お絵描き詩
#詩

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晩秋

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秋の後ろ側に立ち
乾き切った能動
枯葉は音を響かせ転がり
静けさに包まれていたことを知る

風は
私のどこから入って
どこへ出て行くのだろう

そして
澄んだ青に癒されている

肌は敏感に
耳は好感に
目は鮮明に
頭は哲学に
心は平静に
足は停留し

修復を繰り返し

冬の入り口が
扉を開けて待っている

冷気が凍る前に
反対側の季節分まで
私は自分の果実を頬張っている
#詩

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僕君 / ぼくきみ

スレッド
「僕はここに居るよ」

そう言ったら

「あんた誰?」

知らんぷりされた

君が僕に飽きた
君は僕でない僕を探すと言って
出て行く準備をした

君は僕でない僕を探しに行くのだから
僕は僕でない僕になって
君が求める僕になろう

僕は君が出て行く前に出て行った

僕は僕でない僕を探すために歩いた
だけどいくら歩いても
僕は僕でない僕にはなれなかった

僕でない僕になれない
僕はあきらめて君の元へ帰った

「僕でない僕にはなれなかったよ」

そう言ったら

「あんたどこ行っていたの?」

君は僕のことを相手にする
もしかしたら
僕は僕でない僕になったのだろうか
それとも
君は君でない君になったのだろうか
まさか
僕は僕で君は君で
僕の君は君の君で君の僕は僕の僕なのか
#詩

ワオ!と言っているユーザー

スレッド
明日の俺が話しかけ
未来が現在の詩を書いている
勾配は文字を転がし
取集に夢中になれば
透明に汚れながら
芸術は黒光りして笑う

動かない昨日

俺の錆びれた関節は
バカになっている
打ち込めない題目に頭を叩く

文字はもう面倒だ
土を捏ねてさえいれば
カタチを崩すことが出来る
壊すことは大事だ
躓く快感をつくるからだ

捨てると面白い
文字がにょきにょきと芽生え
明日の懇願した大木が
原稿用紙の花を開く

萎える萎える詩の花
ろくろっ首になって俺を襲う

未来に頭を齧られて
現在の血は踊り
酸素の少ない成分は
くだらねえ
そう相槌を打ち笑う
#詩

ワオ!と言っているユーザー

愛とは

スレッド
愛を知らぬ者の
愛という言葉は
空気に触れた瞬間
嘘という言葉に変わる

父の口から
愛という言葉を
一度だけ聞いたことがある

母親は俺を産んで
すぐに逝ってしまった
おっぱいを欲しがる
赤ん坊を残して
どれだけ無念だったか
「どうかこの子が
幸せになりますように」
そう願ったことだろう
それが俺の信じている愛だ

父の口から吐きだされた愛の言葉
私の中にあっただろう愛のカタチは
いとも容易く崩れ堕ちた
二十歳の私はまだ愛を知らぬ者だった

戦争を体験している父親世代
愛なんて言葉は小っ恥ずかしいから
吐き出さないのだと思っていた

それは違っていた

愛とは別格の言葉

愛は心のずっと深いところに
途轍もない優しさで燃えている
容易く吐き出し
冷やすものではないと
父から教わった
#詩

ワオ!と言っているユーザー

取捨不能感

スレッド
一貫していないから
いつも頭の中はごちゃごちゃ

過去と未来と現在と
君とお前と貴方と
僕と俺と私と

進まない通勤電車
苦痛を長く感じる時間

曇るガラスに
バツを刻んだら
スカッとするわけでもなく
小さい希望を想像しては
毎日の重なり具合に不満を吐く

夢から遠いところで苦笑い
それでも孤独にむせながら生きる

怒りと不安と寂しさと虚しさ

捨てたはずのゴミを漁るように
捨てれぬゴミに悩むように

ごちゃごちゃの中で
僕はまだ僕を諦め切れていないから
今日も煩雑に生きる
#詩

ワオ!と言っているユーザー

部屋割

スレッド
この家は家族の数と
部屋の数が等しくない
もちろん部屋の方が足りていない
子どもたちに個室を与えると
親の部屋はどこにあるんだ
なんてことになる

お金があれば解決する問題だか
現代を生きていくには
なかなか貯金すらできないのだから
どうにか部屋割をしなければ

ここ数ヶ月
家族間で自分の部屋争奪戦が始まっていた

ネットの環境
エアコンのある部屋ない部屋
広いだの狭いだの
誰の隣はうるさいとか

家族間で溜まっているストレスが
ぶつかり合っては熱烈な感じになってくる
毎日のように顔を合わせていても
普段は言いたいことを遠慮していることがわかる
しかし、討論しなくては家族でもわからない
やる時はとことんやり合った方が良い

けっきょく生活をする場なのだから
話が進まないと住みづらくなる
少しずつ知恵を絞り始め
譲り合いや妥協をしながら
部屋の割り当てが決まってくる

これも子どもらが自立して出てしまえば
このイベントも発生しないのだから
途中から楽しんでしまおう
そんな余裕が出てきた

基本的に私はiPadで詩を書き
布団が敷けて寝れるとこがあれば良いし
なんて扱いやすいオヤジなんだと
自分で思ったりして

やっと部屋割が決まり
タンスや机などの大きなものを運び
その他の荷物は各自でまとめ移動し始める

娘の部屋にお邪魔していた私はロフトに移動
荷物を整理していると

おとうさん
いつもありがとう

おとうさん
たんじょう日おめでとう

カードや写真が出てくる
子どもからもらったものだ
こんな頃もあったよな
我が家にも歴史があることに
ほっこりとしながら
それらを封筒に入れ記念品と書いた

あと何年だろう
こうやって賑やかに過ごせる日々は

親は親として
子どもは子どもとして

家族の時間は過ぎて行く
いつの日か子どもらが今度は親となり
新たな家族として営むことだろう

家族は小さな社会であるけど
それぞれが成長する場所であり
役割を全うしながら
育む時間の大事さを知る場所なのだろう

繋いで行く未来に
微笑みながら荷物を運びだし……
#詩

ワオ!と言っているユーザー

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