読書解禁
10月
19日
頭が痛くなっても
ページをめくる、めくる、めくる
僕は詩を書くことで
自由時間を費やしてきた
自分の世界が楽しくて心地くて
本を読むと自分の世界が
気づかない間に影響されて
あれっ、ってことになると思い
ずいぶんと読まなかった
だけど、改めて自分の詩を読むと
特別にイカした世界を
描いているわけでなく
けっきょく世間色になっている
どこかで感じたような世界
それでいいんだ
そこがほんとうに
落ち着ける場所なのかもしれない
諦めっていうより
受け入れられるようになったのだろう
いい歳してこれが成長か
なんて、思っているのだから
少しでも長生きはするもんだ
それなら読書を解禁
本を読む
図書館の本を右から左へ
長時間、座っての読書は腰にくる
左足の靴を脱ぎ
足をぶらぶらさせる
右足をのばす
テーブル席の前に座っているひとの
足を蹴ってしまう
すみません
あれっ、と思ったら
自分の脱いだ靴を蹴っていた
それでもページをめくる
まだ自分を進化させたい、と
めくる、めくる、めくる
今日も読書はまだまだ続く
続く、続く、続く