作家で元役者の馬場信浩さんからお話を聞きました。
セミナーは、先日起こった日本の漁業訓練船と米国原子力潜水艦の衝突事故への黙祷から始まった。馬場氏の歩んでこられた人生経験の中から、多くのものを楽しく学ぶ事が出来た。
役者として、コマ劇場での脇役専門の時代。主役には許されるマイクを持たせてもらえず、声の共鳴する場所を舞台の上で探しながらセリフを言った苦労話。
作家になるために役者になることを勧めてくださった毛利菊江さん。可愛がってもらった田崎潤さん、何かと面倒を見てくれた芦屋雁の助さんの話しをされる時には、涙も浮かぶ情熱家の一面も垣間見た。
作家として、多くの懸賞に応募しても認められなかった。もうこれで最後だと思って応募したエンターテイメント小説大賞で大賞を受賞。幼い娘に大賞の褒美に「たこ焼き」をねだられて泣いた貧乏暮し。
プロとは、金・時・命をその仕事にかける事のできる人。そして、その仕事に「The End」の文字が打てる人。
テレビの23時ショーの司会など売れっ子となって、全てが旨く運び出した様に見えた頃、以前の様にものを書く事が出来なくなっている自分に気がついた。
京都伏見工業高校のラグビー部山口監督を通して教育現場を検証する事から、次の作家としての歩みが始まった。
「愛とは、信じて待って許す事」と山口監督から学んだ。
「もの書きにプロもアマもない。要するに人を感動させる事が出来るかどうかだけ。」という馬場氏の言葉に、気迫を感じた。
終始 人を引き付ける巧みな話術に、聞き入っている内に時間が経過していった。
「只で、楽しく、為になる」の「3た」をモットーに始まった2001年サウスベイ・マネジメント・セミナーの年初を飾るに相応しいものでした。
2001年2月17日
馬場 信浩 様
先日は私ども「サウスベイ経営セミナー」のため、講師としてお出でいただき誠に有り難うございました。
劇場に立つ役者、マスコミのテレビ司会者、そして作家として親として。どの話しも私どもの脳を刺激するものでした。そして、その有意義なお話を楽しいエンターテイメントとして、お聞かせいただいたことに、厚く感謝申し上げます。
「金時命」を懸け、「終」の文字を書けるプロの話し。
「愛とは、信じて待って許す事」とラグビー監督から学ばれた話し。
「プロとアマの区別など無い。要は如何に感動させられるかです。」という作家の話し。
体験に基づいたお話に楽しく聞き入る内に 熱いものを感じる時間でした。私どもにとって遠い存在のように感じられていた作家の世界が、ビジネスとも多くの共通点があり、身近なものと感じることが出来ました。
お話を伺った後、新たな元気が湧いてきたような気が致します。
今後とも折に触れ、お話を思い出し、精進したいと思います。
終わりに 益々のご発展ご活躍を祈念致しまして御礼の言葉とさせていただきます。
有り難うございました。
2001年 1月 27日
新 年 会 ご 出 席 お 礼
昨日は私達「サウスベイ経営セミナー・新年会」に御多忙にもかかわらずご出席いただき、大変有り難うございました。
おかげさまで 21世紀のスタートにふさわしい有意義で楽しい新年会にすることが出来ました。
この盛り上がりと活力をベースに、今年も一年 頑張りたいと思います。
私達「サウスベイ経営セミナー」は、会員が当地アメリカで企業経営に携わるうえで日々直面する様々な問題について、専門家を招いて勉強したり、会員同志で研究・話し合い等を行っており、会員がビジネスを行ううえで役立つ重要な情報源となっています。また、この会は会員及び会員家族相互の連携、親睦にも留意した活動も行っており、海外で活躍する日本人にとって心の支えの役割も果たしています。
昨年も最高の講師の方々にめぐまれ、大きく前進できた有意義な年でした。
創立7年目を迎え、今年もまた 新しい体制のもと、セミナー・情報交換などを積極的に行い、所期の目標に向かって確実に前進する会を目指します。
21世紀も「サウスベイ経営セミナー」にご期待いただくと共に、これからもご指導のほど、よろしくお願い申し上げます。どうもありがとうございました。
2000年12月14日
お 礼 の こ と ば
Michi Yamato 様、
昨日は 私達「サウスベイ経営セミナー」のため、ご多忙にもかかわらず、貴重な時間を割いて講師として有意義なお話を大変有り難うございました。
今や日本のアニメーションは世界に誇る日本文化の代表的存在となっており、世界の映像・エンターテインメント産業をリードしてきたアメリカにおいても完全に認知された存在です。
今回の Michiさんのお話は、仮面ライダー、パワーレンジャー、ポケモンを始め、これら日本のアクションやアニメが如何にアメリカで受け入れられているかをわかり易くご説明いただき、たいへん勉強になりました。
仮面ライダーのアクションが歌舞伎の見得にその源があったり、ウルトラマンが仏像の面の延長である等、たいへん興味のある内容でした。また、これらアニメが日本文化の権化であり、それ故に世界に通ずるとのお話はたいへん重要であり、考えさせられる内容でした。
仮面ライダーやアニメーションの世界を通じ、ハリウッド映画・エンターテインメント産業の新しい傾向、日米のアクション、立ちまわりの考え方の差など良く理解致しました。これらのお話は私達の日常のビジネスにとっても重要な示唆に富むものです。
今回のセミナーでは 私達との率直な意見交換の時間もとっていただけ、大変有意義でした。
Michiさんの今後のご活躍を心からご期待申し上げます。どうもありがとうございました。
サウスベイ経営セミナー
会 長:今 井 清 純
セミナー委員長:諸 橋 義 弘
お 礼 の こ と ば
高 濱 賛 様
昨日は 私達「サウスベイ経営セミナー」のため、ご多忙にもかかわらず、貴重な時間を割いて講師として有意義なお話を大変有り難うございました。
私達にとって、めまぐるしく変化する国際状況を理解する事はむつかしい問題です。
今回は 21世紀のスタートを担うアメリカ大統領選挙直後の日米関係の現況を始め、複雑な国際関係をわかり易くご説明いただき、たいへん勉強になりました。
日本サイドが考えている日米関係とアメリカ側がみている日米関係の差、アメリカ政府要人・学者・知識人たちの対日観、また、特に安全保障問題に関する理解度について、両国の温度差などのお話はたいへん重要な問題であり、考えさせられる内容でした。
21世紀を迎えるにあたり、これで20世紀の出来事がすべて精算されるのではなく、過去について改めて整理・検証というステップがあることを認識すべきということを良く理解致しました。
戦後の枠組から抜けられない日本を憂いつゝ、アメリカ新大統領がどのような政策で臨んでくるのか私達は大いに注目をしたいと思います。
今回のセミナーでは 私達との率直な意見交換の時間もとっていただけ、大変有意義でした。
もし出来たら また次の機会を作っていただき、お話をしていただけたら幸いです。
なにとぞよろしくお願い申し上げます。
どうも有り難うございました。
2000年11月9日
[セミナー要旨]
携帯電話のドコモという会社は、高い収益を上げており、今では人気企業となっているが、10年前、NTTから分割された時は、誰も行きたがらない会社だった。
今日のように、 携帯電話が普及すると予測した人は、当時はいなかった。 日本で携帯電話が普及したのは、日本の電話事情と住宅事情の悪さが原因である。
固定式電話を住宅に引く時は、今でも7万2000円の債権を買わなければならない。これでは、 子供の部屋に電話を引くことに、賛成する親はいない。子供も、居間にある電話で、親に知られたくないことをしゃべりたくない。
アメリカは、各部屋に電話が引いてあり、子供もすでに自分の電話を持ている。アメリカ人は不器用だから、小型の携帯電話は向かないというのは、うそである。アメリカで小型の携帯電話機が普及しなかたのは、小型機を製造するプラントが足りなかったからだと、思う。
これからは、アメリカでも、まちがいなく、携帯電話が普及する。
最近 の携帯電話機に赤や黄色のカラフルなモデルが増えてきたのは、若い年齢層に売り込もうとしているからだ。
ドコモの成功の理由は、
1)人員の足りない会社だったので、管理できなかった。
2)オープンにして皆に使わせた。
3)既存の技術を使った―――ことである。
NTTは、郵政省に小型版のような組織で、管理したがるが、ドコモでは、管理にまで、手がまわらなかった。
役所は主導してうまくいった試しがない。
誘い水的なサイトは、ドコモで作ったが、iモードのサイトを、民間の会社に自由に作らせた。無数の非公式サイトができたことで、Iモードの利用者がひろがった。
HTMLで接続できる既存の技術を使った。
通信会社が規格を決める時代は終わった。
ビデオ規格で、ベーターとVHSの競争があり、消費者がVHSを選んだように、通 信規格も消費者が決める時代になっている。 アメリカでは、Eビジネスは、必ず成功する。というのは、アメリカの実情に合わせて、インターネットが使われているからだ。アメリカでは、大量 の小切手が郵便で送られているが、Eビジネスでは、小切手のやり取りをなくすことができる。
通信販売が発達しているので、インターネットで申し込むことに抵抗がない。クレジット・カードを使うことに抵抗がない。つまり、現在の仕組みをそのままインターネットに載せればいいのであって、「進んでいる」わけではない。
日本は、通信革命の競争に勝てると思う。日本にいる、父親が、株のEトレードをやりたいと言っている。秋葉原は、今、中高年層が一番の客になっている。高齢者が、このようにインターネットに関心を持っているのだから、日本での普及も間違いない。
科学技術 については、楽観的な見方をしている。これまで、使えなかったものが、使えるようになっている。日本は、ゲームのようなパーソナルなものに強い。世界競争の中で、日本は勝てると思う。
(まとめ=東 繁春)
2000年10月12日
お 礼 の こ と ば
岡 田 昭 彦 様
昨日は 私達「サウスベイ経営セミナー」のため、ご多忙にもかかわらず、またわざわざニューヨークからおいでいただき、貴重な時間を割いて講師として有意義なご講話を大変有り難うございました。
急速に進展するI.T.技術革新の中に生きている私達にとって、めまぐるしく変化する通 信事情は身近な問題でありながら、なかなか理解が困難なのが実情です。
今回は、日本における巨大通信企業のNTTがいくつかに分割された経緯、必然性とその後の展開、NTTドコモを含むビジネス戦略などのお話を通 して、今日の電波と通信技術の実態についてわかり易くご説明いただき、たいへん勉強になりました。
また、日本で普及している携帯電話システムが、なぜアメリカでは普及していないのか、逆にe-ビジネスがなぜアメリカに適しているかなど、日米の相違などのお話もたいへん興味のある内容でした。
情報化時代においては、誰しもが比較的自由に享受できる技術・情報をいかに有効に生かすかが勝負の分れであることを良く理解致しました。
“皆が不便だと思うものは必ず便利になる”、“またパーソナル分野で圧倒的に強い日本は絶対世界の中で勝てる”という岡田様の信念は、私達にとって勇気の湧くお話であり、たいへん心強く伺いました。
今回のセミナーでは 私達との率直な意見交換の時間もとっていただけ、大変有意義でした。 もし出来たら また次の機会を作っていただき、お話をしていただけたら幸いです。なにとぞよろしくお願い申し上げます。
どうも有り難うございました。
[セミナー要旨]
私の父は、次男でお寺を継がなくてもいい身であったので、本山の仕事をしていた。
札幌 に居た時、1年の予定で、父がロサンゼルスへ単身赴任したのが1953年のことだった。その後、家族全員が、ロサンゼルスの渡ることになった。 父が、ロサンゼルスに来ていなければ、私もアメリカに来ることはなく、東京にある寺 を継いでいた思う。アメリカの寺の住職は、本山が決めるので、世襲制は、ない。
日本では、仏教の器は残ってはいるが、中の水(仏教の真髄)は濁っていたり、水が無 くなっている状態である。お釈迦さまが、何をおっしゃたのか、親鸞聖人が何をしようと していたか、を学ぶことが大事である。
ロサンゼルスの東本願寺では、若い仏教徒を生み出そうとしている。仏教の教えを生活 に結びつけることが大切である。仏教は、生活がよくなったり、お金が増えたり、するも のではない。宗教が、勝負に勝てるようにしてくれたり、お金が入るようにすることはない。
宗教は、人間関係を改善することであって、自分が変わるから、回りも変わるのである。
人間は、他人を変えようとするが、他人を変えるためには、自分がその10倍の努力をしなければならない。そう分かっていても、妻と喧嘩すると、妻の方が変わるべきだ、と思ってしまう。
お釈迦さまは、正顕(正しく見る)、正思(ただしく思う)などの八正道を説いたが、「正 しい」ことを定義しなかった。仏教は、自分を見つめること、自己とは何ぞや、という問いを常に持つことである。 「先生」と呼ばれるような仕事をしていると、自分を知ることには、一番じゃまになる。 私は知っているが、あなたは知らない、という立場にいると、ガードが固くなり、柔らかい頭には、なれない。歳をとっても、常に学ぶ精神が必要である。
(まとめ=東 繁春)
2000年9月14日
お 礼 の こ と ば
伊 東 憲 昭 様
河 和 田 賢 淳 様
昨日は 私達「サウスベイ経営セミナー」のため、貴 東本願寺ロスアンゼルス別院をご提供いただき、ご多忙にもかかわらず貴重な時間を割いて講師として有意義なご講話を大変有り難うございました。
毎日、ビジネスの世界であわただしく生きている私達にとって、人間としての生き方、人と人との関わりなどについて考える事は、つい忘れがちです。今回のご講話は人間として生きるための基本とも言うべき仏教、特に浄土真宗を中心とする教えについてわかり易くお話いただき、たいへん勉強になりました。
私達は日常の不都合を自分以外にその非を求め、相手を変える事に執着する傾向につい走りがちですが、今日のご講話で、まず“自分を変える”ことの重要さを良く理解致しました。
また八正道(はっしょうどう)のお話、そのひとつである正見(しょうけん)についてなど、私達にとって心の眼が開く思いでした。また、“いい人になる”のは他人の為ではなく、自分の為であること、“本当の仏教徒は常に学ぶ心を持つ生徒である”など、心に沁みるお言葉の数々は私達のこれからの生きる上での貴重な糧となるものです。
今回のセミナーでは 私達との率直な意見交換の時間もとっていただけ、大変有意義でした。
もし出来たら また次の機会を作っていただき、お話をしていただけたら幸いです。なにとぞよろしくお願い申し上げます。
どうも有り難うございました。
[セミナー要旨]
雇用問題は避けて通れない問題である。企業から依頼を受けるが、社員の解雇を 行うとき、企業側の言い分だけを聞いていたのでは、全体像が分からず、あとで 訴訟になることがある。時によっては、社員の側ではなく、雇用主に問題がある ことがある。 日米の習慣の相違から、問題が起きることがある。
日本から40代、50代の前半 で、アメリカに来て、急にえらくなるような人は、全体のことが見えにくい。 就業規則を作るとき、アメリカの弁護士が用意した文案を、日本の本社が、日本 の都合に合わせて変更しろと言ってくるが、本社の要求どうりにすると、裁判の 時、不利になる就業規則になってしまう。アメリカの弁護士は、訴訟のことを考えて、必要条項を就業規則に盛り込んでおくからだ。
日米では、雇用に関する国の干渉の度合いが違う。アメリカには、終身雇用という契約はない。At Willといって、雇用者はいつでも、解雇できるし、社員はい つでも辞めることができる。5年の雇用契約があって、3年目でクビになって も、裁判所は、残りの期間を保証することをしない。
米国では、国が積極的に干渉して法律を作っていく。セクシャル・ハラスメント の場合は、法律ではなく、判例によって、ハラスメントの定義が定着してきた。 15年くらい前は、セクシャル・ハラスメントの裁判は少なかったが、カリフォル ニア州から始まり、他州に飛び火して行った。 クリスマス・パーティーの時に、ボスと女性秘書が肩を抱いて撮った写真が、ハ ラスメントの証拠として、提出されたことがあった。倉庫内にヌード写真が貼ってあるのも、会社の責任と考えられている。
三菱自動車が、ミシガン州の工場 で、トイレの中の卑猥な落書きが書かれいることに、何もしなかったと、負けた事例がある。週刊文春を購読しているが、この雑誌の中にも、時々ヌードがある。こういった雑誌を置いておくことも、ハラスメントになる。
能力のある社員は、解雇を通告しても、次の仕事が見つかりやすいが、能力のない人ほど、現在の会社にしがみ付こうとする。遅刻が多いことを、解雇の理由に挙げても、遅刻の理由を子供の世話だと反論されると、裁判で負けることもあ る。
日ごろから、訴訟の芽をつんでおくことが必要である。問題にある社員とは、話 し合いを持って、退職金の条件などを交渉してみる。
カリフォルニアでは、1年間に1万人以上の弁護士が生まれる。近いうちに、カ リフォルニア州の弁護士の数は100万人になる。弁護士が過剰で、雑誌に広告を 出して、仕事を取ってこようとする弁護士もいる。解雇された社員は、簡単に訴 訟に持ち込むことができる。 訴訟は、大変な費用がかかる。大手弁護士事務所に依頼すると、1時間あたり 400ドルから500ドルを請求される。さらに、その弁護士の下にアソシエートがつ いていて、別に弁護士料を請求される。1ヶ月の弁護士料が何万ドルになる。裁判を始めると、2年から3年がかかるから、3000ドルから5000ドルの示談金を、 支払った方が懸命ということにもなる。
(まとめ=東 繁春)
2000年8月10日
道 野 守 康 様
昨日は 私共 「サウスベイ経営セミナー」のため ご多忙にもかかわらず 貴重な時間を割いていただき、講師として有意義なお話を 大変有り難うございました。
日系企業にとって 人事・労務問題は 日常避けて通れない最重要課題の一つであり、その上、複雑な法律、差別問題などを抱え、さらに訴訟ケースが日常茶飯事の当地では、その対応をひとつ間違えると 企業の存続にかかわる事態になりかねません。今回は この問題を 先生の 豊富な経験からの実例も含め、法律の現状・傾向・留意すべき点などを わかり易く、実務的にお話いただき、明日からの仕事に直接役立つ内容であり、たいへん勉強になりました。
当地がアメリカであり、ここでは雇用関係が at willが基本であり、また、自由裁量を大きく認めては成り立たない労働環境にある等、日米文化の相違を充分認識し、毎日のマネジメントを行う必要性を痛感いたしました。 今回の セミナーでは 私達との 率直な意見交換の時間もとっていただけ、大変有意義でした。 もし出来たら また次の機会を作っていただき、お話をしていただけたら幸いです。なにとぞよろしく お願い申し上げます。 どうも有り難うございました。
サウスベイ経営セミナー7月12日の記録
今回は、パイウオーターの太田さんの仲介で、ニューヨーク、ロサンゼルスで俳 優、タップダンサーとして活躍しているトニー・マサさん(44歳)をお迎えしま した。
自称「日本のフレッド・アステア」のマサさんのダンスとの出会いは、12歳の時、 東京福生市の米空軍基地内のダンス・スクールに通い始めたことでした。現在の アクターズ・ネーム「トニー」というのも、当時の、ダンスの先生のステージ・ ネーム「トニー・ゴー・ゴー」にあやかったものです。
日本でもプロの世界を経験した後、アメリカのダンス・コンテストの出場、「世界 大会」で第3位に選ばれました。いったんは、帰国するものの、アメリカに取り つかれてしまったマサさんは、すぐにハワイを経て、ニューヨークに行き、無一 文の状態から、仕事をしながら、ダンス・スクール、俳優学校に通いました。 ダンスのオーディションに行った時、「ダンサーはいらないが、アジア人の役者が 欲しい」と言われたことでチャンスをつかみ、タレント・エージェンシーが売り込んでくれるようになりました。
俳優の世界は、売り込み合戦という常識的な見方に反して、トニーさんの観察に よれば、ハリウッドのスター達は、自然体で、売り込みはしないそうです。「チャ ンスは寝て待て、自然のエネルギーが流れ込んでくる真中に自分を置けば、その 中に、皆が集まってくる」というのが、マサさんの考え方です。
日本人は、かなり高い水準のセンスを持った民族である、とマサさんは見ていま す。アメリカで舞台に立つ時、「ジャパニーズ、ナンバー、ワン」と言い聞かせて、 マサさんは、自分を元気づけることをしています。 しかし、日本やアメリカの日本人コミュニティーには、芸術家を育てていこうと いう姿勢がありません。これまでマサさんをバックアップしてくれたのは、ユダ ヤ人や黒人コミュニティーでした。 9月に公演を予定している「ア・ヒューマン・カタログ」は、マサさん一人で、 企画、キャスティング、スポンサー集めをしています。全日空のコマーシャルで、 顔が売れているマサさんは、日本人コミュニティーに売り込むのは、自分が動く のが、一番早いと判断したからです。
メゲそうになった時には、どうしているのか、という参加者(井出さん)の質問に対 して、マサさんは、「メゲたことがない」と答えました。
日本人は苦労話が好きだが、客が、役者のつらい姿を見て楽しむことはできない、 というのが、マサさんの考え方です。「努力はしているが、つらい努力はしない」 という行き方をしている方でした。 (了)
トニー・マサ 様
2000年7月13日
昨日は 私達 「サウスベイ経営セミナー」のため、ご多忙中にもかかわらず、貴重な時間を割いて講師として、有意義なお話と素晴らしいタップの実演をご披露いただき、たいへんありがとうございました。 本場アメリカのエンターテイメントの世界でタップダンサー、俳優として第一線でご活躍されているにもかかわらず、気負うことなく、自然体を保ちながら、前向きの明るい努力のもと、常にポジティブ発想で演技に取り組んでおられる姿勢をうかがい、たいへん感銘いたしました。
トニー・マサさんのお話により、アメリカのショウ・ビジネスでのプロ根性、プロ魂の何であるかを知らされた思いです。さらに、東(ニューヨーク)西(カリフォルニア)の違い、異人種コミュニティの実態と、接し方など、私達の日常からは知り得ないショウビジネスの世界やその裏側のお話は私達にとって興味ある内容でした。さすが経験者ならではの具体的・実際的な説明であり、私達がつい見落としがちなポイントを改めて再認識させられ、たいへん良い勉強になりました。また、ご披露いただいたタップの実演は、さすが目を見張る感動でした。
9月に向けて準備されているライブ・ステージ公演のご成功をお祈り申し上げます。
今後も機会を作っていただき、またお話いただきたくお願い申し上げます。
どうもありがとうございました。
2000年6月15日
お 礼 の こ と ば
パ ネ ル 講 師 様
昨日は 私達 「サウスベイ経営セミナー」のため、ご多忙中にもかかわらず貴重な時間を割いてパネル講師としてご出席いただき、有意義なお話をありがとうございました。
それぞれ異なる環境の下で、海外駐在員という立場をなげうち、いわゆる『ヤメ駐』を実行され活躍されているパネラー各位の実体験をふまえたお話は、『ヤメ駐』を志す者にとっては勿論のこと、その他のセミナー出席者にとっても興味のある内容でした。 会社を辞めた時の動機と決断、ビザその他の問題、『ヤメ駐』を考えている人へのアドバイスなど、さすが経験者ならではの具体的・実際的な説明であり、私達がつい見落としがちなポイントを改めて再認識させるものであり、たいへん良い勉強になりました。 現実問題として、S.B.M.S.会員の中で駐在員の立場にいる会員の大半は任期終了とともに日本へ帰国することになる訳ですが、いわゆる『ヤメ駐』という人生の選択を知ることは決して無駄ではなく、参加者全員にとって参考になったと思います。
今後も機会を作っていただき、またお話いただきたくお願い申し上げます。 どうもありがとうございました。
夫婦関係をよくするためのポイントを説明します。
① 毎日、夫婦だけの時間を作る。お互いの気持ちを打ち分ける時間を作る。(参加者に毎日、一緒に過ごす時間を持っているかと、質問したら、4、5人が手を上げた)
②「お父さん」「お母さん」では、なく、お互いの名前を呼び合う。家庭内での役割ではなく、個人として接することが必要。ことばには、大きな力がある。
③ 上手な喧嘩のしかたを身に付ける。喧嘩が大きくなる前に、その場から離れる「タイム・アウト」。相手の言うことを黙って聞く「リスニング・テクニーク」。
④ サイレンスは危険。話しをしないと、想像が膨らんでいく。この状態を「沈黙の虐待」という。
⑤ 喧嘩の時に「武器」を使わない。武器とは、女性であれば、ヒステリー、セックス拒否など。男性は、腕力、仕事への逃避など。
⑥ 自分の心理的スペースと、相手の心理的スペースを大事にする。(男女をあらわすふたつの円を描いて、心理スペースの接触度を説明。円が重なっているのは、共通点が多いことを意味しているが、同時に依存度も大きくなっている。個性を100%残したまま、一緒にいることができるのが、理想)
⑦ 相手の欠陥を言えば言うほど、相手の欠陥が大きくなっていく。(Law of Attraction)「あなたは、わたしを絶対にレストランに連れて行ってくれない」というと、相手は、ますます、連れて行かなくなる。Fault Finder ではなくLove Finderになること。
⑧ 男女の行動パターンの違いを理解する。男性は、自分一人で、問題を解決したがる。女性は困ったときは、聞けばいい、と考えている。
⑨ セックスが減ったり、無くなったりするのは、危険なこと。セックスは、メンタル・コネクション、エモーショナル・コネクション、フィジカル・コネクションの中の大事な要素。セックスが無くなると、夫婦は、ただの同居人になってしまう。
⑩ 五感の発達は、人によって違いがあるので、相手の好みを尊重する。朝、起きた時、静かにしているのが好きな奥さんに対して、夫がラジオの音を大きくすると、奥さんは不快になる。
そして最後に、人生におけるプライオリティーを常に自覚できるようにする。仕事や、他人のことを優先してしまっていることがあるが、なにがあっても、家族が第一となっているか、と降り返ってみる。
以上
(東)
2000年5月11日
Dr. Tatsuko Miura
三 浦 龍 子 様
昨日は 私達 「サウスベイ経営セミナー」のため、ご多忙中にもかかわらず貴重な時間を割いて講師としてご出席いただき、有意義なお話をありがとうございました。
日本を離れ、 アメリカという異文化の中で生活し、つねに 緊張とストレスの中にある 私たちにとって、家族を含めて 精神面での健康管理は大変重要なことですが、その割には 関心が薄く、企業の立場・個人の立場の両面とも その対応が いつも後手になっているのが現状です。
今回は夫婦関係、親子関係についてあるべき姿について実態調査結果をふまえ、それぞれ10項目の秘訣につて体系的に、わかりやすくご説明いただき、私達にとってたいへん良い勉強になりました。
夫婦が二人だけの会話の時間を持ち、お互いの考え方の違いを理解し、また、メンタル・エモーショナル及びフィジカルコネクションを大切にすることの重要性など、私達が多忙な日常生活の中でつい見落としがちなポイントを改めて再認識いたしました。
また、親子関係では親は我が子に対し、いかに接し、どのような役割をなすべきかなど、納得するところも多く、貴重なアドバイスとして受けとめました。
先生のお話をうかがい、夫婦、親子とも、基本は相互の信頼関係をいかに築くかが鍵であると理解いたしました。今後も機会を作っていただき、またお話いただきたくお願い申し上げます。
どうもありがとうございました。
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