昨年、葡萄の皮で染めたチュニックの色が、 衣替えをすると、グレイッシュに変わっていました。 葡萄色がすっかり抜けましたが、 それでも味わいのある葡萄色(えびいろ)がかった鼠色になりました。 この退色加減(色で表すと■■■胡桃染 くるみぞめ■■■)は、お気に入りでもあります。
雨のち曇りの予報から、晴れに変わってよかったです。 初夏の爽やかな一日でした。 お客様は、極々少なかったです。 声かけをしていた友人は来店せず・・・。 着物に合わせたいというお客様は、桜染めストールをご覧になっていましたが、 結局、お買い上げ成らず・・・・残念でした。
以前に友人が手作りしたバッグを染めてほしいと依頼を受けていました。 蓬で染めようと思っていましたが、経年で茶変しそうなので、 お気に入りの桃で染めることにしました。 バッグが厚手なので、豆汁下地をして乾燥するのに手間がかかりました。 その豆汁の乾き具合で、染め斑ができるのですが、 花びらの色合いが風合いよく染まりました。
以前、テレビで、カラスノエンドウで緑色を出すのを見て以来、 今春こそは、カラスノエンドウで染めたいと思っていました。 なかなか咲いているところが見つからず、ようやく見つけたのですが、 雨が続いて染めのタイミングが合わないうちに、既に実が付き始めていました。 その所為なのか・・・薄い黄緑色にしか発色しませんでした。 また来年、チャレンジしてみます。
四月の草木染めレッスンは、桃染めです。 桃の枝からは、桃色が出ると聞いていたのですが、 確かに桃色が出ました。 枇杷のピンク色も好きですが、桃の桃色は、更に好きな色になりました。 以前に知人の植木職人さんに桃の枝がほしいとお願いしていましたが、 剪定する機会がなかったらしく届きませんでした。 生徒さんが1人になったから、レッスンを再開したのに、 結局、もう一人の方が退会されて、また一人になりました。 四月は体験の方が一人来ましたが、結局レッスンには繋がらなかったようです。 レッスン料を支払った6月まででレッスンは終了予定です。
この1ヶ月間、毎日のように桜の染液と格闘していました。 いろいろと学ぶことがありました。 なかなか思う色合いが出せないままの状態です。 その中で、自然のものを自分の思い通りにすること自体、 間違っているのだと悟りました。 謙虚さが大切です。
先日、剪定した小枝をいただいて、数日間ことこと煮出しました。 前回は、20日以上煮出したのに、染液が茶系にしか発色しませんでした。 いろいろと反省点があるようです。 今回は、赤茶(樺色)に発色・・・ 先日の桜の落ち葉漬け色から、抜け出せないでいます。 もう少し紅色を加えたいのですが・・・迷走するくらい未熟です。