人事の面接をしてきて感じることは、今いる場所で頑張れない人はどこに行っても頑張れない。
頑張るとは決められた業務をやることではない。
それは労務契約上やって当たり前の仕事だから。
頑張るとは自分の将来の目標に向かって、今いる場所で何ができるかを考え、自分なりに職務に合わせて行動すること。
面接の時に、退職理由や志望動機を確認すると
前職では自分の理想とするケアができない。
法人や上司の理解が得られない。
そんな理由が返ってくる。
でもそういう人に限って、結局、移ってきても合わずに辞めていく。
場所が変われば、自分のやりたいことができると思っているのかもしれない。
だけど場所が変わっても、組織の在り方ややり方が変わるだけで何も変わらない。
でも変えることはできる。
変えるためにその場所で頑張るからだ。
それも短い期間ではなく長い年月をかけて。
コーチングを学んだからこそ、分かることだけど、多くの人が理想の状態、つまりゴールに行きなり飛び乗ろうとしている気がする。
ボルタリングの壁の頂上を見上げて、いきなり頂上目掛けてジャンプしようとするそんな感じ。
でも本当はそこにたくさんの突起物があって取捨選択しながら登っていく必要がある。
その時には間違えることもあるだろうし、戻って選択し直すこともあるだろう。
そういったプロセスを経て、自分の理想に近づいていく気がする。
介護従事者の人には、それを理解した上で務めてほしい。
そうすれば一歩一歩進んでいる実感が湧くし、そんな人に周りが共感し始めるから。
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