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■免疫力アップ。体を温める。
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ブリと里芋のにんにく生姜みそ煮込み鍋
■薬膳料理とは
中医学(中国の伝統医学)に基づく食事。
健康や長寿、心身の調和。
体内のバランスを整え、免疫力を向上、消化促進、結構改善、心身のリラックス。
食材や生薬を組み合わせ、季節や体調に合わせて食べる。
食材の薬効を生かし、健康を促進する料理法。
普段食べている食材も利用できる。
体のバランスを整え、冷え解消やデトックス効果(体内毒素や老廃物を排出する)が期待できる。
「陰陽」→考え方に基づき、体を温める食材、冷やす食材を組み合わせる。
「五行」→自然界に存在する物質を「木火土金水」の性質に分け、食材の選び方や調理法を判断する。
「医食同源」→食べ物と薬の源は同じ。個々人ごとに異なる体質や臓器に適した食物をとる(例:生姜→葛根湯)
例:冷ややっこ(豆腐に生姜をのせる)、刺身(大葉とわさび)なども。
■先天の精と後天の精
健やかに生きていくためには「腎に精を蓄えること」が大切。
精=人間の活動(成長、発育、生殖)を維持するためのエネルギー。
腎の機能が低下すると体に不調(症状、老化)が起こる。
先天の精
親から譲り受けたもの。
生まれた時からだんだん減っていく。
後天の精
食べ物や飲み物で生成されていくもの。
補充することができる。→ 精を蓄えるためには毎日の食事が重要ということ。
■漢方の分類
上品(じょうほん)
声明を養う薬。長く食べられるもの。
はとむぎ、ごまなど
中品(ちゅうほん)
健康を保つための薬。治療で使う。
生姜、梅の実など
下品(げほん)
治療で使う。長期間服用できないもの。
生薬(ぶし、半夏など)
■五行色素体
どんな食材をどの季節に取ると効果があるかを自分で選ぶことができる。
その季節に合わせた養生が必要。
酸(さん):春はすっぱいもの:青:芽吹く食材:肝に負担がかかるとき。
苦(く):夏は苦いもの:赤:清涼感のある食材:心に負担がかかるとき。
甘(かん):土用は甘いもの:黄:脾に負担がかかるとき。
辛(しん):秋は辛い物:白:滋養豊かな食材:肺にふたんがかかるとき。
鹹(かん):冬は鹹い(塩辛い)物:黒:体を温める食材:腎にふたんがかかるとき。
■食材には、五味・五性・帰経がある。
五味:味
五性:温めるもの、冷やすもの
帰経:ごみと臓腑の関係
→季節や体調に合わせて利用すれば健康維持や病気の予防につながる。
■弁証施膳(べんしょうせぜん)
今の自分の体質や体調にはどんな食材があっているか選ぶこと。
弁証=漢方の考えによる体質や体調または季節などに合わせて診断すること
施膳=弁証の結果をもとに食材を選び料理を考えることをいいます。
例
春になるとイライラ、ストレス…気血水タイプの「気滞」(きたい)…しそ・にら・レモンなどの香りのよい食材がおすすめ。
豆腐にしそをのせたり、紅茶にレモンを入れたりといったものも。
■レシピ