涸沢敗退の記録(2018.04.29-30)

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上高地から横尾まではほぼ平坦、横尾から本谷橋まではアップダウンが始まる。本谷橋からは急登とトラバース(青丸)
この青丸部分で2時間近くを費やす。
※この時期本谷橋は架橋されていない時があるが、今回は架橋ずみ。


最初の連休、超ひさしぶりに涸沢まで雪上幕営目的でのトレッキング。
しかし、完全な準備不足で敗退、涸沢にはたどり着けず途中でビバーク、
雪山ビバーク装備があったので事なきを得ましたが・・・・

以下列記する
@時間不足、計画から実行までの期間が短く、携行品の選定に誤りがあった。
@情報不足、ヤマレコなどの情報を鵜呑みにしていた
@練習不足、長丁場の時は必ずやっていたトレーニングを怠った(山菜や筍の時期が重なったのも原因)
@認識不足、加齢による体力低下、重いザックでの歩行能力は確実に落ちていた

機材面では、適正重量をオーバーしていた、20kgの重量を平坦地とは言え、
11kmの距離(上高地から横尾)で、体力を消耗していた、加えて重い重量
用のザック(バローロ)を所持しているにもかかわらず、軽量の
ゼロポイントで運び、肩にダメージを与えてしまった。
バローロの70Lは幌尻で19kgの重さで19km(片道)を踏破し、肩の痛みは
全く無かったので、こちらを使うべきだったと後悔しきり。

靴の選定も誤った、全行程34Km片道17kmの歩行、登山が無いので、
靴をトレッキングシューズとし、防水は怠り無くしたが、やや靴底が摩滅
、この靴用のアイゼンは6本しか装着出来ず、ゆるくなった雪道の登りに
想像以上に手こずった。
アイゼンがきかず、つま先のグリップもきかない、空荷ならともかく
この状態での20kg荷重は無理があった。何度も何度もグリップがきかず
滑り落ち、ピッケルを持参しなかった事が悔やまれた、このリカバリ
の時のザックの重さは想像を絶する、肩に食い込み体制を立て直す
度に、激痛が走る、あと少しで傾斜を抜けれると思ったが、ここで
ダウン。
斜面ながらスコップがあれば平坦に出来る場所を見つけ、ビバーク。

その他、軽量化に関しても、シビアに検討しておらず、経験のある、
涸沢留まりの油断が、今回の敗退の最大原因。

しかし、今回は万一を考え、雪面ならしのスコップは重量があっても携行、
これが斜面でのビバークを可能にした、これが無ければ、かなり厄介な
事になっていたと思う。

帰路、6時過ぎのスタート、雪は固くなっており、昨日の悪戦苦闘の場所は
30分程度で難なく通過、登り・下りの差はあるものの、やはり雪質。

次回のための備忘録
靴は残雪を慎重に調べ選ぶ、ザックは事前に使い込んで置くこと、
食料は非常食のみとし、調理器具は止める、食事は休憩所で(帰路)

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