LANをWiFiだけに頼ってはいけない

2022年3月31日で、ADSLが完全停波となるため、市内のあちこちでこの切替に伴う
付帯工事を行っています。

公共設備では近年はWiFiの利用が当たり前になってきましたが、家庭とは異なり
不特定多数かつ大人数でWiFiを使用するには、それなりの施工が必要です。
一番困るのは、何でもWiFiで片付ければ良いとの考えです。

以前、市内のある毛織工場の事務室でLANの配線が必要となり、請われてその設計の
ための下見にでかけた所、その会社の事務方トップが、そんな工事は不要だ、WiFiで
やれば良いと言い出し、かなり強い口調で中止せよといいます。

私は社長に請われて来ている、あなたは無線伝送の専門家とも思えないが、そこまで
言われるなら帰るが、その後の全責任はあなたに取っていただく、念のために、もう
一度、同じ話をして下さい。と話し、すぐにスマホの録音をONし、メモを取り始めた
ところ、その御仁は、前にも増して厳しい口調で言い出し、あまつさえ、私を素人
呼ばわりした。
当然、帰社後に依頼主の社長に電話をし、録音を聞かせたところ驚愕し、社外の方に
これほど無礼な話し方をするのかと絶句。※この話は本題と関係がないのでここまで

WiFiが多用されるのは、利便性もさることながら、有線工事が不要となる点であろう。

既設の建造物に後追いでLAN工事をするのは、意外に大変で、機能を保持し、そこそこ
の美観まで考えると、施工業者は意外なほど少ない。
正規の設計を行い、その指示書があればもう少し数は増えるが、高速伝送のため
光ファイバーとなれば地方では皆無かもしれない。

そこでWiFiで片付けようとして様々な「無理」を重ねてきたが、それがこのコロナで
Web会議が増え、無理やりのWiFiは役に立たなくなっている。

簡単に全館WiFi等と言うが、リピータ等ですべての箇所でのWiFi利用は絵空事であり
無理やりやっても十分な伝送速度を得ることは出来ない。Email程度ならともかく、
Live性のある通信の利用は使い物にならない。

その対策で今回施工した場所の中に
ここがあった
https://sumikaikan.jp/
丹下健三氏の設計で、実に見事な建物。
氏は美観を損ねる外部からの引き込み線を嫌い全て地中埋設。
その後の追加工事のため様々な工夫がなされており、市に引き渡した後の追加工事
(耐震・トイレの増設)さえなけれな、LAN工事もさしたる手間では無かったが
氏の設けて点検口などが塞がれおり、これだけは難渋した。

これは、後の追加工事の設計者が氏の技量・設計思想には遠く及ばないのだと感じた。


わかお かずまさ
VegaSystems

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