たった一つの問いかけが人生を変える瞬間
5月
23日
振り返ると人生には、ある一つの問いかけによって劇的に状況が変わる瞬間があるように思う。
それは誰かに問いかけられたひと言であったり、気づかないうちに自分が自分に対しての問いかけであったり。
その何気ない質問が、自分の本質に気づかせ、これまでの思考や行動を一変させてくれる。
とは言っても
そのことに自覚がないことも多いのかもしれない。
その問いは、時に迷いを吹き飛ばし、時に新たな扉を開く鍵となっていたりするのだが、そんなドラマチックなものでなかったりすることも多いため、心に留めることなく過ぎ去っていっているのだろう。
我々は日々、さまざまな選択をしている。
だがしかし
その多くの決断は日々の習慣や勝手に感じている周囲の期待に左右されがちで、本当に「自分のための選択」をしているかは分からないことが多い。
そんな時、「一つの問いかけ」が今の自分の凝り固まった思考の枠組みを崩し、本当に自分が求めているものに気づかせてくれることもある。
それは
「今の自分が心からやりたいことは何?」
かもしれないし
「もし何の制約もなかったら、どんな人生を選ぶ?」
かもしれない。
そしてその瞬間に、人は初めて「自分の人生」を主体的に考え始めるんだと思う。
これまでお話を交わしてきた方々の中にも、安定した職を持ちながらもどこか満たされない気持ちを抱えていた方がたくさんいた。
それは私も然りで。
「このまま時間が過ぎていくのか」
と漠然と考えながらも、具体的な答えを出せない日々が過ぎる。
そんなある日、対話の中で
「自分は本当にこのままでいいの?」
と問われる。
その問いかけをきっかけに、意識的に真剣に自分と向き合うことが始まり、時間を費やすことに価値を感じていることがムクムクっとふくらんでくる。
その結果として、時間を費やすことに価値を感じていることに対しての学びと行動を始めるわけだ。
それは、思い出すことも難しいほどの単なる一言の問いかけだったかもしれない。
しかし、その問いかけが自分自身の過去の記憶、価値観、情熱を加速的に結びつけ、一気に人生の方向を変えたのだ。
だから、人生はたった一つの問いかけによって劇的に変わることがあるのだと思う。
カチカチに自分を縛っていた思考が揺らぎ、新たな視点が開かれる。
その問いを投げかけるのは、人生の先輩かもしれないし信頼できる仲間かもしれないし、自分自身の内なる声かもしれない。
ただ
もしも今、何か迷いがあるなら、こう問いかけてみるのもいいかもしれない。
「これからどうなっていきたい?」
その答えが、きっと自分の未来を変えると、私は信じている。