私の一枚 埼玉県川越市喜多院の五泊羅漢の一枚です。この石像は現代にも通じた二人の石像です。人間の豊かな表情です。左の人は口を閉じて目も閉じて聞き入っています。 右の人は、目を開け顔をくっけ喋っている様子です。内緒話をする光景です。
4月
10日
A「お主わかったな」
B「わしゃよく耳が聞こえんでなぁ~」
A「500両の賄、大福帳に書くでないぞ!」
B「わかっちょるわかちょる」
A「寺社奉行に分かれが打ち首どぞ!」
B「北町奉行200両と南町奉行200両の付け届け。残りの100両はわしとお主とで折半。そんなことは聞いておらぬぞ?」
A「わしゃそんのことは言っておらぬ」
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「五百羅漢」は、仏陀に付き従った500人の弟子を指します。お釈迦さまが亡くなった後、仏教の経・論・律(三蔵)をまとめた編集会議に集まったメンバーともいわれます。この信仰は中国で始まり、日本に伝わりました。
五百羅漢像は、韓国江原道の寧越郡に所在する蒼嶺寺跡から発掘されました。純朴で人間味あふれる五百羅漢の表情を目にした瞬間、深い感動に包まれます。本展では、その蒼嶺寺跡の五百羅漢像が主人公となり、仏教の真理を悟る聖者「羅漢」が、日常の平凡な姿で我々と向き合います。
また、他の寺院でも五百羅漢像を見て回ると、必ず自分に似た像が見つかると言われています。喜怒哀楽豊かな表情のお顔は人間味があり、ユーモラスで生き生きとしたお姿は、この彫刻の最大の魅力と言えるでしょう。
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岩魚太郞(本郷太郞)の作品集
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