東京理科大生日高山系で鉄砲水
8月
18日
■記事の内容
15日午後6時ごろから歴舟川の上流の中ノ川でテントを張って野営していたが、同日午後8時半ごろに鉄砲水でテントごと流された。小池さんは自力で岸に上がり、17日に下山して道警に届け出た。(中略)
沢の近くで野営したことについて小池さんは道警に対し、「すでに暗くなっていて適切な場所を選ぶ余裕がなかった」と説明。
この様な災害の記事を見るとき、災害に遭われた人を気の毒と思うと同時に、猛烈な憤りを意識しない訳にはいかない。
何故もっと事前の準備をししなかったのかと悔やまれてならない。
自己責任は当然だか、他人に迷惑をかけている事実は許し難い。
以下長文になるが、岩魚太郎の書いた「天然岩魚と山女魚が釣れる究極の本」の抜粋である。興味がある方は一読願いたい。
17.ビバークする場所の選定
ビバークする場所を「テン場」と言います。テントを張る場所の略称です。深山幽谷の渓流では、好条件のテン場を見つけることは比較的難しいとされています。絶対テン場として選んではいけない場所を記します。
■川の中州
増水が無ければいいと言うことが記されている本もありますが、山の天気は急変します。急変することを前提に絶対に避けるべきです。上流での集中豪雨は一瞬の間に増水します。疲れて熟睡している場合は、それに気づきません。気づいた時は手遅れです。
■崖の下
逃げ場の無い崖にはさまれた狭い空間、川のすぐ側、地震が無くても落石の危険があります。増水時も危険です。
■川のすぐ側の砂地
雨が無ければ理想的なテン場ですが、雨が無かったら、増水が無かったらと言う「レバタラ」と言う思いは禁句です。この理想的に思えるテン場も増水の危険を考えて、私はテン場として避けます。
しかし他の場所が見つからない時は、しかたないでしょう。
それではどのようなテン場が理想的なのでしょうか?それは危険が無くて安全な場所です。多少寝心地が悪くて水場が遠くても、危険の無い安全な場所が一番です。
■安全な場所の条件
1.水面より高い位置にあること(高さの基準はありませんが最低5メートル以上と言うのが私の考えです)
2.テントが張れる比較的平らなスペースがあること。草が生えていれば理想的です。
■安全な場所を探すコツ
ビバークする時間帯の約2時間あたり前から、テン場を見つけると言う意識で、竿を出しながら、注意深く左右を見渡します。
人の踏み後道があれば、その辺りも探します。深山幽谷の場所でも、必ず安全なテン場はあります。たとえば傾斜地でも、木々の枝先がやや平坦になっている場所があります。そう言う場所は平坦地になっている場合が多いので確認する必要があります。
又テン場を探す方法で有力な武器は、持参した地図です。(図16)を参照
又ビバークする地点は、あらかじめ入渓する前に、地図を見て検討して入渓することが大切です。
(図16)の赤点線で囲っている場所は、比較的等高線の間隔がかなり広い地点です。
等高線の間隔が広い地点は傾斜角度が緩やかな地点です。地図の持参で、だいたいの位置が分かります。又この辺りでビバークをすると言う計画も事前に立てましょう。
ビバークは快適な地点より安全な地点が選定基準です。くどいようですが山の天気は急変します。急変しても安全な地点を選ぶことが第一です。
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投稿日 2010-08-18 21:12
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投稿日 2010-08-19 19:07
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投稿日 2010-08-18 23:02
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投稿日 2010-08-19 19:14
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投稿日 2010-08-18 23:29
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投稿日 2010-08-20 09:37
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投稿日 2010-08-22 22:29
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