終戦記念日に
8月
16日
とある読者から「原爆を2度投下した米国について日本人宣教師としてそう思われるか」とのご質問が寄せられました。
私は次の様にお答えしました。
「2度による原爆投下、東京大空襲をはじめとする全都市への焼夷弾投下は非戦闘員に対する無差別殺戮であり決して容認できない蛮行であると考えます。私の母は東京大空襲の空の下を逃げ惑い一命を守りました。
そしてこれは沸騰した狂気の一時代に、米国がその本来の原則から離れ逸脱し、妖怪のような悪鬼に成り果てた結果であると認識します。
日本も同様にその「沸騰した狂気の一時代」に軍部が独走してアジアに蛮行を行い、国の指導者達は自国民を虐げ、自由を奪ったのです。輝かしい日本歴史の中での例外的な汚点と言えます。そして他の国の過去の蛮行をあげつらうことは意味なく、将来の関係を閉ざすものです。
「自由」「平等」「民主主義」「人権」などは、人類が本来持っている権利として米国独立宣言に謳われています。この普遍的な原則に反するなら、どの国であっても長くは立ち行きません。米国が独立した時、日本は江戸時代。差別と身分制度で凝り固まった社会でした。その点、この原則の先達者としての米国から学ぶことが個人としても、社会システムとしても多くあると考えています。」
過去から教訓を学ぶものが未来を拓くのです。