「アレクサンダーとメシア」
11月
9日
聖書本文とメッセージノートはこちらです:
http://wdx.hosannamin.org/whatsnew/view/9-1
「アレクサンダーとメシア」
ゼカリヤ9章1~9節
~ゼカリヤ書連続講解説教 12~
ゼカリヤは紀元前500年代に、二人の王の到来ついて預言しました。
一人は、アレクサンダー(1~8節)でBC.332年に成就しました。
もう一人はユダヤ人の王・イエスでBC.30年に成就しています。
この二人の王を並立させているのは対比させ、両者の違いを際立たせるためです。
アレクサンダーは破竹の勢いでギリシアからシリアへ進行し、南下してフェニキア、エジプトへと侵攻していきます。
街々を破壊し、人々に恐怖と失望を与えながら進軍します。
イスラエルの全部族はただ神に目を注いで保護を祈るほかありません(1)。
9節にメシアのエルサレム入城が預言されますが、
様相と内容が激変しています。
この王は人々に恐怖ではなく大きな喜びを与えるというのです。
勇ましい軍馬や戦車で威容をただすのではなく、
柔和なロバの子に乗って来られます。イエスのエルサレム入城がそうでした。
マタイ21:1~11
この王の性格についてさらに預言されていることは、
① 「正しい方」:義なる方
メシアに帰される性質です
「神の義」を与えたもう方です
② 救いを賜る
破壊ではなく、救いのために来られる
そのためには、犠牲を自らが被る
③ 柔和
「抑圧された」という意味
受難の王としての預言である:イザヤ53章
私たちはどちらの人を王といだいているでしょうか。
他者を蹴落としながら己の利を追及する王様でしょうか。
他者とは己の野望のために利用するだけのもので、己の成功が至高の王様となっている姿勢です。
一方、神が与えた使命の道を進みゆく王様でしょうか。
それは己をより大きな存在のために明け渡した姿勢です。