故ダン牧師の墓は、教会の近所、10分ほどの墓地にあり、 愛さん会を終えるとデビィらご家族に案内していただいた。 彼の葬儀は収容人数のことから葬儀会場を借りたが、その会場に入場するための人の列がビルの外側を延々と取り巻き、およそ500名以上の参列者があったという。 そこから埋葬の墓地までは2マイルほどの車列が伸び、 その広大な墓地周辺でも駐車場が見つからなかったという。 デビィが語って下さった。 「彼は生前、多くの人に愛を分け与え続けたのです。 葬儀では、その多くの方々が彼への愛を現したかったのだと思います。」 墓地では、デビィから依頼された富三先生が祈りをささげられた。 深い悲しみの中にあったとしても、 やがて天にて再開できる希望を力強い確信の元に祈ってくださった。 10名ほどの参列者は誰も涙が止まらない。 すすり泣くその声は先生の祈りに合わせるようにして大きくなっていった。 そして富三先生と俊子先生が参列者一人ひとりとハグされた後に 富三先生がダンの葬られている敷地の草原に身を横たえられて、 語るような姿勢を取られた時に最高潮に達した。 ダンがどれ程に愛されていた人であったのか、彷彿とした一瞬であった。