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「大艱難時代の中間期」その1

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テルアビブのビーチ テルアビブのビーチ
ホサナキリスト教会・聖書広場からの抜粋です。
聖書本文とメッセージ・ノートはこちらから:

http://wdx.hosannamin.org/whatsnew/view/491480

「大艱難時代の中間期」
マタイ24章15~22節 黙示録12章1~17節
~マタイ福音書連続講解説教81~

大艱難時代は7年間続きます。
その開始のしるしは、反キリストがイスラエルと安全保障条約を締結することです。

7年間の中間期には大きな変化が天でも、地でも勃発します。

主イエスはオリーブ山での説話でその中間期を次の言葉で話されています。

「それゆえ、預言者ダニエルによって語られたあの『荒らす憎むべきもの』が、
聖なる所に立つのを見たならば、(読者はよく読み取るように。) (マタイ24:15)」

黙示録にはこの中間期のことを10章から14章まで
多くの章節を割いて詳しく描写しています。

その中から12章を詳しく取り上げましょう。

ここはイスラエルの歴史が天地創造の前から掘り起こされ、
やがてのメシア的王国に至るまでの概略が明らかとされている箇所です。


*大艱難時代のイスラエル:黙示録12章1~17節

1) イスラエルの歴史的背景(1~5節)

「黙示録 12:1 また、巨大なしるしが天に現れた。ひとりの女が太陽を着て、
月を足の下に踏み、頭には十二の星の冠をかぶっていた。
2 この女は、みごもっていたが、産みの苦しみと痛みのために、叫び声をあげた。
3 また、別のしるしが天に現れた。見よ。大きな赤い竜である。
七つの頭と十本の角とを持ち、その頭には七つの冠をかぶっていた。
4 その尾は、天の星の三分の一を引き寄せると、それらを地上に投げた。
また、竜は子を産もうとしている女の前に立っていた。
彼女が子を産んだとき、その子を食い尽くすためであった。
5 女は男の子を産んだ。
この子は、鉄の杖をもって、すべての国々の民を牧するはずである。
その子は神のみもと、その御座に引き上げられた。」

①「女」(1節)とは教会ではなく、イスラエルである。太陽、月、星はヨセフの見た夢と関連している。創世記37:9~10.
②陣痛(2節):これはイスラエル(女)がメシア誕生を待望している歴史的な希求の激しさを表すものである。
③「赤い竜」(3)とは「悪魔」「サタン」「全世界を惑わす」「古い蛇」(9)のことであり、5つの表記にそれぞれの邪悪な性質が表されてある。ダニエル2章、7章の異邦人の第4帝国の最終段階が反キリストによる世界帝国の様態「7つの頭と10本の角」のことである。
④「星」とは天使であり、サタンに同調する勢力が3分の1あった。こられが反乱を企て、天から追い出されて堕天使となった。それは創世記1章1節と2節の間に起こったことであろう。
⑤メシアの預言成就と誕生、その昇天
「鉄の杖」のより世界中を統治されるお方とはメシアのこと。詩篇2:9.
イスラエルの歴史からメシアが誕生し、十字架で死を遂げられて後に天に昇天された。それが教会誕生の前提条件である。
教会がメシアを生み出した「女」とは成り得ないのである。

2) イスラエルの逃避(6節)

「6 女は荒野に逃げた。そこには、千二百六十日の間彼女を養うために、
神によって備えられた場所があった。」

①イスラエルがサタン勢力から逃避する。その「場所」とはペトラである。
同地名がOTではヘブル語でボツラとなっている。
ミカ2章12~13節、イザヤ63:1~6.
②1260日とは、マタイ25:15から始まる大艱難時代後半の3年半のこと
③その期間、イスラエルはぺトラという岩場の天然の要塞によって守られるのである。

3)地上に投げ落とされるサタン(7~12節)

「7 さて、天に戦いが起こって、ミカエルと彼の使いたちは、
竜と戦った。それで、竜とその使いたちは応戦したが、
8 勝つことができず、天にはもはや彼らのいる場所がなくなった。
9 こうして、この巨大な竜、すなわち、悪魔とか、サタンとか呼ばれて、全世界を惑わす、あの古い蛇は投げ落とされた。
彼は地上に投げ落とされ、彼の使いどもも彼とともに投げ落とされた。
10 そのとき私は、天で大きな声が、こう言うのを聞いた。
「今や、私たちの神の救いと力と国と、また、神のキリストの権威が現れた。
私たちの兄弟たちの告発者、
日夜彼らを私たちの神の御前で訴えている者が投げ落とされたからである。
11 兄弟たちは、小羊の血と、自分たちのあかしのことばのゆえに彼に打ち勝った。彼らは死に至るまでもいのちを惜しまなかった。
12 それゆえ、天とその中に住む者たち。喜びなさい。
しかし、地と海とには、わざわいが来る。悪魔が自分の時の短いことを知り、
激しく怒って、そこに下ったからである。」

①天にて聖なる天使と堕落した天使との間に闘争が起こる。
ダニエル12:1.ミカエルは戦闘の天使長であり、イスラエルを守る天使でもある。
②ミカエルらがサタンらの勢力に勝利する。
③その結果、サタンらは地に落とされ、天にあっては大きな喜びが起こる。
サタンは天にいる信者らを告発していたから:ゼカリヤ3:1
④「自分の時の短いことを知り、激しく怒って」
サタンは火の池に投げ込まれる最終運命が近いことを悟る。
それゆえ、地上でさらなるユダヤ人抹殺運動が加速する。
ユダヤ人のメシア待望の祈りがなければメシアの再臨がない。
それがサタンの生き延びる唯一の方法であるのを知っているのだ。
⑤イスラエルが民族的な救いを経験して後にメシアの再臨があると教える聖句。
   エレミヤ3:12~18
   ホセア5:15~6:3
   ゼカリヤ12:10~13:1
   マタイ23:37~39

4)イスラエルを抹殺しようとするサタン(13~17節)

「13 自分が地上に投げ落とされたのを知った竜は、
男の子を産んだ女を追いかけた。
14 しかし、女は大鷲の翼を二つ与えられた。
自分の場所である荒野に飛んで行って、
そこで一時と二時と半時の間、蛇の前をのがれて養われるためであった。
15 ところが、蛇はその口から水を川のように女のうしろへ吐き出し、
彼女を大水で押し流そうとした。
16 しかし、地は女を助け、その口を開いて、竜が口から吐き出した川を飲み干した。
17 すると、竜は女に対して激しく怒り、女の子孫の残りの者、
すなわち、神の戒めを守り、イエスのあかしを保っている者たちと戦おうとして出て行った。」

①女を追いかける竜:マタイ24:15~22と同じ内容。
これはサタンを背後に抱いている反キリストの軍勢である。
②「大水」や「洪水」は比ゆとして使われるときは軍事的進行を表す
③大きな「鷲の翼」について。ここの「翼」をある聖書学者は米国空軍だという。
それは聖書背景を無視した国際情勢からの読み込みから生じる誤りである。
聖書は「神の奇跡的な介入があって無事に助け出された」際に
「翼に乗って」導かれたという表現を使っている。
出エジプト19:4、申命記32:11


結論  預言を学ぶ目的と結果:黙示録10:6~11

ここでヨハネは「小さな巻物」を受け取るようにとの指令を受けます。
さらにその巻物を御使いから受け取り、食べるように命じられるのです。

食べてみると彼の口には「蜜のように甘い」とありました。
これは、私たちが預言を学ぶ際に感じる楽しさであり喜びであると言えるでしょう。

しかし噛み砕いて腹の中に下っていったとき、
「腹は苦くなった」とヨハネは証します。

これは、預言を深く理解した結果を教えるものです。

つまり、主イエスによる救いを受けないまま大艱難時代を通過しなくてはならない人たち、
その後の裁きも受けねばならない人たちがあるのを深く知るときに感じざるを得ない苦味なのです。

預言を学べばその分だけ、不信者に対する痛みと重荷とを感じるはずなのです。
#救済

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