親切だった郵便配達人
手に持っている切手を無料提供してくれた
大きな封書には二つの切手を貼って
ベリンハムの街でのことをもう一つ。
小さな町ほど人情にも厚く、親切さが身にしみることに出くわすことも多い。
一つの封書を出すために郵便局に並んだ。
先頭の女性が窓口でねばっていてすでに5分が経過。
もちろん行列は動かないまま。
痺れを切らして、その場を離れた。
隣のブロックで郵便配達人とすれ違う際に
声をかけた。
「、、、ところで、切手は販売しないのですか?」
「それはしていないね。
切手ならすぐそこの郵便局で売っているよ。」
「今行ってきたばかりなんです。
長い行列にあきらめて出て来たんですよ。」
「、、、、切手は一つだけか?
それなら、こっちに。」
彼は大きく手を振って私を招く。
そこまで行くと何やら切手を探し出している。
私の封書はかなり大きめだから
切手代もそれなりになるはず。
「いくらになりますか。支払わせてくださいよ。」
「いいんだ、本当に気にしないで」
30歳ほどのお兄さん、
決して代金も受け取ろうとせずに
切手を貼ってくれた。
その後、こころが湯たんぽを抱いたように暖かくなった。
運転も優しくなった様な気がした。
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