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聖書の教える死後の世界~その2

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人は死んだらどこへ行き
どのような状態に置かれるのか。

最もまとまった記事としては、
ルカ16:19~31が挙げられる。

ここで大切なことは、
この箇所が主イエスの語られたたとえ話ではないということ。

もしたとえ話なら「ラザロ」という実名は載せられていないはず。
それがユダヤ的な文学様式である。

これは主イエスが語られた実話である。

信仰を拒み続けていた金持ちがいて、
その門前に信仰者でありながら何らかの事情ゆえに
恵まれない環境におかれたラザロが実在したのである。

その死後の実在も描写している。

ルカ16:19~31

「19 ある金持ちがいた。
いつも紫の衣や細布を着て、毎日ぜいたくに遊び暮らしていた。

20 ところが、その門前にラザロという全身おできの貧しい人が寝ていて、

21 金持ちの食卓から落ちる物で腹を満たしたいと思っていた。
犬もやって来ては、彼のおできをなめていた。

22 さて、この貧しい人は死んで、
御使いたちによってアブラハムのふところに連れて行かれた。
金持ちも死んで葬られた。

23 その金持ちは、ハデスで苦しみながら目を上げると、
アブラハムが、はるかかなたに見えた。しかも、そのふところにラザロが見えた。

24 彼は叫んで言った。
『父アブラハムさま。私をあわれんでください。
ラザロが指先を水に浸して私の舌を冷やすように、
ラザロをよこしてください。私はこの炎の中で、苦しくてたまりません。』

25 アブラハムは言った。
『子よ。思い出してみなさい。
おまえは生きている間、良い物を受け、
ラザロは生きている間、悪い物を受けていました。
しかし、今ここで彼は慰められ、おまえは苦しみもだえているのです。

26 そればかりでなく、私たちとおまえたちの間には、大きな淵があります。
ここからそちらへ渡ろうとしても、渡れないし、
そこからこちらへ越えて来ることもできないのです。』

27 彼は言った。『父よ。ではお願いです。ラザロを私の父の家に送ってください。

28 私には兄弟が五人ありますが、
彼らまでこんな苦しみの場所に来ることのないように、よく言い聞かせてください。』

29 しかしアブラハムは言った。
『彼らには、モーセと預言者があります。その言うことを聞くべきです。』

30 彼は言った。
『いいえ、父アブラハム。
もし、だれかが死んだ者の中から彼らのところに行ってやったら、
彼らは悔い改めるに違いありません。』

31 アブラハムは彼に言った。
『もしモーセと預言者との教えに耳を傾けないのなら、
たといだれかが死人の中から生き返っても、彼らは聞き入れはしない。』」


ここから、
死後の不信者たちの状態がこの実話から明らかとされる。

①苦しみの状態に置かれる
数的の水で渇きを癒したくともそれが許されないほどの苦しみに置かれる。

②閉じ込められた状態に置かれる
その環境から逃れることはできず、
ほかの環境(パラダイス)からその苦しみの場所に移動することも許されない。

③裁きの状態に置かれる
「白い御座の裁き」まで、その苦しみの場所に置かれるが、
それは地上生涯で犯した報いであり、裁きの結果である。

④意識のある状態に置かれる。
アブラハムやラザロを知覚できたり、会話できたり、
自分の苦しみを認識できる状態である。




#救済

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