世の終わりのしるし
5月
11日
聖書本文とメッセージノートはこちらから:
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「オリーブ山:世の終わりについて」
マタイ24章4~8節
~マタイ福音書連続講解説教71~
① 世の終わりとはあるのか
私たち人間は、解決できそうにない大きな問題を抱えている。
環境問題、原子力問題、領土問題、
人口問題(途上国での急増と先進国での少子高齢化)、
テロや戦争問題、経済格差の問題、、、
どれをとっても地球規模のものであり、混沌さを深めて来た。
すると「世の終わり」については、宗教家ばかりでない人達でも論じるようになる
この世界が終わることを聖書は明言している。
• 主イエスのことばから
* 「世が改まって人の子が栄光の座につく」時が来る(マタイ19:28)
* 「この時代が過ぎ去る」時が来る(マタイ24:35)
• 旧約聖書預言から
* メシアがエルサレムの王座から全世界を正義と公正とで統治し、
平和と繁栄とが全世界に満ち渡る
* それが「メシア的王国」と呼ばれるものである
* 代表的な聖句としては、イザヤ11:6~9
「6 狼は子羊とともに宿り、 ひょうは子やぎとともに伏し、
子牛、若獅子、肥えた家畜が共にいて、
小さい子どもがこれを追っていく。
7 雌牛と熊とは共に草をはみ、 その子らは共に伏し、
獅子も牛のようにわらを食う。
8 乳飲み子はコブラの穴の上で戯れ、
乳離れした子はまむしの子に手を伸べる。
9 わたしの聖なる山のどこにおいても、 これらは害を加えず、
そこなわない。
主を知ることが、 海をおおう水のように、地を満たすからである。」
• 黙示録預言から
* そのメシア的王国は千年間続くことが始めて啓示される
* 黙示20:1~7に6回も「千年」が現れる
* 比ゆ的解釈でなく、字義通りに解釈する必要がある
② 世の終わりのしるしでないものついて
先回はエルサレムの崩壊(AD 70)のしるしが、
軍隊による包囲(AD68)であることを学んだ。
それでは、「世の終わり」にもしるしはあるのだろうか。
これまで世界の終わりを感じさせる兆候は歴史上、何度も現れてきた。
宗教界にあって、「私こそキリストだ」と宣言する人が繰り返し起こされてきた。
それらは小さな「反キリスト」(1ヨハ2:22)である。
世界の終わりを預言するノストラダムス云々も記憶に新しい。
「戦争や戦争のうわさを聞く」とあるように、
終末を思わせる戦乱と荒廃はいつの時代にも起こった来た。
日本においても、
長らく戦乱で京都が廃墟同然となった平安末期には、
末法思想が広まった。
だが、聖書は「気をつけてあわてないようにしなさい」と語る。
それらは終末のしるしとは成り得ないと言うのである(6節)
③ 世の終わりのしるしについて
「民族は民族に、国は国に対して立ち上がる」時がそのしるしである。
前節の「戦争」とは地域紛争、小規模なものであって、
ここに表現されているのとは異なる性格のものである。
ここでのユダヤ的表記は、世界戦争を意味している(フルクテンバウム)という。
それは第1次世界大戦(1914~1918)であろう。
そしてその戦後処理としての第2次世界大戦であるといえる。
これらの世界を巻き込んだ戦争は、イスラエルと非常に関係が深い。
第1次大戦ではシオニズム運動を進展させることになり、
ユダヤ人の故国復帰が加速された。
第2次大戦ではイスラエル共和国の独立につながり(1948)、
イスラエルがエルサレムを回復したのは1967年のことである。
世界の終わりの他のしるしとしては、天変地異があると教えている。
「ききん」(気候変動)や、「地震」(地殻変動)である。
それらは「産みの苦しみの初め」に過ぎないと言う。
地球が新しい世界(メシア王国)を産み出すための
陣痛の苦しみを通っている段階である。
陣痛と終末の苦しみとの関連
* 突然の破水がある~しるしである世界大戦は
突如として誰もが想定していないときに起こる
:サラエボ事件が引き掛けに第1次大戦が起こった
* 痛みの周期は時間と共に短くなる
~天変地異の起こる回数は、大戦後加速度的に増えている
* 時間とともに痛みは増加する~気候変動や地震は年々拡大している
* 出産間近がもっとも厳しい苦痛~それが大艱難時代である
;9節以後の展開
結論として、それでは私たちは終末時代にどう生きるべきであろうか
1. 「あわてないようにしなさい」(6節)
地球規模の天変地異も神にとっては想定内である
人間社会にとっても「困難な時代」(Ⅱテモテ3:1~5)がやってくる
信者は大艱難時代前に携挙によって天に引き上げられ、
主イエスのお迎えを受けるのである。
2. イスラエルは終末の進展と不可分の関係であるのを理解する
大艱難時代に突入する舞台設定はすでに整っている
反キリストとイスラエル代表(国家が建設されていなくてはならないが、
それらが同盟関係を結んで大艱難時代が始まるのである。
預言を学び、これまでの歴史がその通りに動いてきたことを知ることは、
未来の預言成就に確信を与えるものである。
3. 私たちのするべきこと(Ⅱテモテ3:14~4:5)
学んで確信した所にとどまる:聖書研究は終末を生き抜く力を与える
みことばが知恵、救い、訓練のために有益であり、信者を整える
みことばを宣べ伝える