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「延期された神の国」

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夕暮れのエルサレム 夕暮れのエルサレム
ホサナキリスト教会・聖書広場からの抜粋です。

聖書本文とメッセージノートはこちらから:
http://wdx.hosannamin.org/whatsnew/view/14246-62

「延期された神の国」

マタイ21章42~ 46節
~マタイ福音書連続講解説教62~


❶パリサイ人サドカイ人

サンヘドリンの主な構成員であり、
当時のユダヤ人の二大派閥であったこの両者について整理してみよう 

1.パリサイ人
  •紀元前2世紀頃からハスモン王朝(BC166~63)期に誕生
  •モーセ律法と同程度の霊感と権威を口伝律法に認めた
  •OT39巻全巻を正典であると認めた
  •天使や悪霊の存在とその序列を認めた
  •死後の世界を信じた
  •霊魂の不滅と死後の報酬、裁きとを信じた
  •民族的な特異性と優越意識を抱いていた
  •現在まで続く正統派と呼ばれているユダヤ人たちの源流

2.サドカイ人
  •ハスモン期に生まれて、AD70エルサレム崩壊とともに消滅している
  •口伝律法の権威を認めていない
  •トーラー(モーセ5書)のみが霊感を受けた正典であるとした
  •レビ人、祭司の清めの儀式を厳重に重んじ実践した
  •神殿を基盤とする祭司たちが主な構成員
  •死者の復活も死後の命も信じていない現世主義者
  •天使や悪霊の存在と認めない
  •霊的な世界を認めない

❷彼らユダヤ人はイエスを拒絶した

この日、主イエスはパリサイ人達やサドカイ人達との論争のただ中にある。

彼ら指導者達の神に対する真の信仰のない姿勢や、
その結果として神の裁きを刈り取らねばならないことを

二つのたとえ話を使って明らかとされた。
それは先回学んだ。

第一のたとえ話:ユダヤ指導者たちはB.ヨハネやメシアを信じなかった
第二の たとえ話:ゆえにさばきを受ける。罪の刈り取りをしなくてはならない。

このように、
主がたとえ話でお語りになられた指導者たちとその運命に対しての論述は、
実は詩篇118:22ですでに預言されていたのである。

『家を建てる者たちの見捨てた石。 それが礎の石になった。
これは主のなさったことだ。 私たちの目には、 不思議なことである。』

「礎の石」:コーナーストーンが、
建物の位置と規模とを決定する最重要アイテムであることや、
それがメシアである主イエスを指していることは先回確認した。

今回はこの詩篇の預言を主がどのように理解され、
そしてユダヤ歴史に適用されているのかを学ぼう。

❸イエスによるこの詩篇預言の適用(43~44)

•「神の国はあなたがたから取り去られた」
~当時のユダヤ人世代から、メシア王国は取り去られた、という意味である

•「神の国の実を結ぶ国民に与えられる」
多くの人はこの「国民」を「異邦人」や「教会」と考えている。
そのように教える聖書の解説書、注解書がほとんどである。

西洋の契約神学と呼ばれる大きな潮流から
置換神学が不動の位置を占めるものとなった。

イエスを拒否したユダヤ人に代わり、
いまや異邦人で構成されるキリスト教会が「神の国」を
相続するものとなったのである、とする神学体系である。

ここで、「国民」のギリシア原語ἔθνει (Mat 21:43 BGT) について考察しよう。

•このギリシャ語は3つの訳が可能である。
①「国民・民族」
nation, people Mt 24:14; Lk 12:30; Ac 8:9(単数); 10:22(単数); 13:19

②「異邦人」Mt 6:32; 10:18; Ac 11:1, 18; 14:5; Ro 3:29.

③パウロ書簡による「異邦人クリスチャン」 Ro 16:4; Gal 2:12; Eph 3:1.

•「異邦人」と訳されるときは必ず複数形である。 ②と③
単数の時には決まって「ひとつの民族、国民、人々」を意味する。 ①

•ここでは単数形が使われている。 ἔθνει (Mat 21:43) = a people, a nation

•聖書では、「教会」や「異邦人」が単数であるとする概念はあり得ない。

地上の全ての民族や国民からやがての教会が構成されるようになる
と黙示録は預言する。

「あなたは、巻き物を受け取って、その封印を解くのにふさわしい方です。
あなたは、ほふられて、その血により、
あらゆる部族、国語、民族、国民の中から、
神のために人々を贖い、 」
(黙示録 5:9)

天で召集された教会が地上のすべての「部族、国語、民族、国民」
から成っていると黙示録は繰り返し教えている。
黙示7:9、11:9、13:7、14:6.

•ゆえにここの「一つの国民」とは
教会でも、異邦人でもなく、
ユダヤ民族であると理解しなくてはならない。

それは、大艱難時代を通過する後の日のユダヤ民族のことである。

彼らは宣教師となって世界で神のために活躍する(実を結ぶ)


•当時の石打刑のモチーフ(44)

「石の上に落ちるもの」
~罪人を高所から突き落とす。
そこには石が敷き詰められてあり、
罪人は足や全身を強打されて身動きができない状態となる。

「石が人の上に落ちる」
~それで死なない場合は心臓めがけて二人が持ち上げた巨石が投げ落とされる。

「その人を粉みじんに飛ばす」
~罪人の血肉は周囲に飛散する。

これらは、エルサレムの破壊とユダヤ人の世界離散を預言した言葉となっている。

確かにメシア拒否の裁きをその世代のユダヤ人は刈り取った。

だが、それで神のユダヤ人に対する計画はご破算になったわけではない。

将来の世代のユダヤ人が
やがてイエスをメシアとして崇めるときが来るのである。




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