携帯電波が住み分けている国境線
2月
14日
カナダと米国との国境には
白亜の巨大アーチがモニュメントとして屹立している。
その手前の1キロくらいのところで、携帯電話が電子音を鳴らした。
留守電が入っていることを知らせるもので、
カナダ国内では入電出来なかった。
入国管理局への車列に並びながらそのアーチを10メートルほど過ぎた時、
さらにもう一つの電子音がした。
Rogerというカナダの通信会社から、
AT&Tという米国の会社に接続が変わったことを知らせるもので
同時に数十のメールがダウンロードされて来た。
入国管理局の審査はまだ数百メートルも先であるが、
国境をまたいだそこはすでに米国領であり、その電話会社の管轄に代わったのだった。
電波の受信をどうやって選別しているのだろう?