行くにも帰るにも守られている特権
2月
13日
シアトルから運転して3時間以内で外国に行ける。
これは日本にいては決して体験できない感覚であった。
南樺太を失った今、外国と陸続きで繋がっている場所は日本に一つもない。
外国にあっては命の次に大切なものが一つある。
パスポートである。
部屋の中で見ていないなあ、と気になったので探して見た。
ない…
デスクの周囲にも、スーツケースの中にも。
このままで寝ることも出来ないので、0時を過ぎていたが車まで行って探す。
どこにもない。
カナダで申請してから発行までどのくらいの日数が必要なのだろう?
今週は帰れなくなるのか?
礼拝はどうしよう?
そんな疑問がグルグル回り出す。
トランクの中を探した後に閃いた。
脳の中で電球が光った感じ。
入国時に審査官に見せたパスポートを助手席に置いたままだとすると、、、
確かどこかのカーブの際に助手席から書類がずれ落ちる音がした、、、
助手席ドアを開けて下方を見たら、
あった!!
シートとドアの間の隙間にズレ落ちていたのだった。
同じ日、友人のNさんがニューヨークから日本へ帰国する際の飛行機搭乗前にグリーンカードを無くしたが、待合室の椅子の上にあるのを直後に発見したのをFBで知った。
自分自身の記憶や注意深さなどに頼っていられない。
そんなもの、この私には生まれつき持ち合わせていない。
「行くにも帰るにも、今よりとこしえまであなたを守る」
と約束される主に感謝する。