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神の国」プログラムが変更されました

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ホサナキリスト教会・聖書広場からの引用です
http://wdx.hosannamin.org/

「奥義としての王国―その①:御国とはなにか」
マタイ13章1~17節
~マタイ福音書連続講解説教31~
{メッセージの抜粋}

マタイ13章は、新しい歴史段階が開かれたと教えています。
12章で、ユダヤ人の正式なイエス拒否がありました。
12:24は、歴史の分水嶺であると先週学びました.

これを聞いたパリサイ人は言った。
「この人は、ただ悪霊どものかしらベルゼブルの力で、
悪霊どもを追い出しているだけだ。」 (マタイ12:24 )

これを境として、

ユダヤ人の運命を決した~1900年に及ぶ世界離散
人間歴史を決した~現在の中東紛争の原因
神の国のプログラムが変更された~千年王国が将来へ延期
人間視点からは想定されていなかった新しい時代の開幕~奥義としての王国

① メシア「拒絶」ゆえに、次の「奥義」の段階が出現
そのような流れでマタイは本福音書を編集しています.

すると、弟子たちが近寄って来て、
イエスに言った。「なぜ、彼らにたとえでお話しになったのですか。」
イエスは答えて言われた。
「あなたがたには、天の御国の奥義を知ることが許されているが、
彼らには許されていません。 (マタイ13:10-11)

「奥義」とは、聖書で用いられた場合は専門用語であり、
「旧約聖書では啓示されていなかったのが、
新約時代になって初めて明らかにされた真理」のことです。

「この奥義は、今は、御霊によって、
キリストの聖なる使徒たちと預言者たちに啓示されていますが、
前の時代には、今と同じようには人々に知らされていませんでした。」
(コロサイ3:5)

マタイ13章までの文脈を「御国」=「天の御国」=「神の国」を視点に確認してみます。

1~4章:御国の準備期間
5~7章:御国の憲法
8~9章:御国の御業
10章 :御国の弟子たち
11~12章:御国の拒絶
13章:奥義としての御国

ここで、12章までの「御国」と13章の「御国」とは別物です。
12章までの御国は、千年王国です。
主がガリラヤ宣教の第一声で
「悔い改めなさい。天の御国が近づいたから。」(マタイ4:18)
と言われた時、
それはOTで預言されていた千年王国が
今や実現真近であるとの宣言でした。

ユダヤ人がイエスをメシアとして受け入れていれば、
2000年前にその神の国(千年王国)は成就していたのです。

ところが、拒絶したために「神の国プログラム」に変更が生じ、
実現は将来の艱難時代後まで待たねばならなくなりました。
そこで代わりに実現したのが「奥義としての神の国」というわけです。

② 「奥義としての神の国」
今や新しく出現したと言っていい「御国」の
性格や特徴、最終段階の様子などを
主は13章から
8つのたとえ話を使って解説しています。

何れのたとえ話も
「天の御国は、~のようなものです」と始まります。

その期間について言えば、
マタイ13章から主の空中再臨(教会の携挙)までです。
以後は、7年間の艱難時代をはさんで、
千年王国へと移行します。

つまり、ほとんどは「教界時代」"Christendom”と重なります。
これは、「教会」とは区別しています。
正当なキリスト教会以外にも、
聖書の教えを振りかざす異端も含まれてしまうからです。

王なるメシアが天におられる間、
地上にある王国にはそれらの異物が混在していて、
一般の人には見分けがつかなくなる時代となるのです。

ここで「神の国」について確認します。
それは、「神による権力、支配の及ぶ領域」のことです。
注目されるべき概念として3点があります。

権力を持っている王は誰か
権力を受ける国民とは誰か
行使される権力そのものとは何か

神の国について論じるときはこれら3点が重要な留意点となるでしょう。

③ 「神の国」の対立概念
聖書ではしばしば「神の国」が異なる意味・内容を持つことがあります。
すでに「千年王国」と「奥義としての王国」の二つのあらましを見ました。

あと、三つの「神の国」が聖書にでてきます。
それらについても来週学びます。

これらのうちのどの神の国について言及しているのを
文脈から正しく捉えないと混乱してしまい、
正しい聖書解釈は不可能となります。

5つある「神の国」を識別するための要素としては、次の3点に気を付けます。

時間の識別~すでに実現されている ORいまだ実現されていないか
領域の識別~全宇宙である OR地上だけに実現されるものか
統治者の識別~限定領域か宇宙を直接統治する神 OR仲介者による間接統治か

④種まきのたとえ
このたとえは、以後のたとえ話の基礎となります。
ゆえに主イエス自らがたとえの意味を解説しています。

このたとえの意味や御国のプログラムを理解できる弟子は
少数であることにも触れています。
「耳のある者は聞きなさい。」 (マタイ13:9)
たとえでお話をされる理由も語っておられます。
それは、御国の奥義を知ることが許されているのは、
少数の弟子たちだけに限定されるからです。

当時のユダヤ人には奥義は隠されました。
メシアを拒絶したので千年王国は遠のき、
さらに別の形態の、奥義としての王国からも
引き離されたのです。

「持っているものはさらに豊かに、
持たないものはさらに取り上げられてしまう」
(12)段階となりました。

イエスへの信仰を持つ弟子となった者たちは、
やがて千年王国というさらに良いものを受け継ぎます。
しかし、パリサイ人たちは律法主義により
見かけはあたかも神に最も近いようですが、
やがて千年王国から締め出されてしまうのです。

それはまた、OT預言の成就でもありました。
「見ても見えず、聞いても聞けず、悟らない民 」(イザヤ6:9)
がイザヤの時代にいましたが、
主がたとえ話を多用されるにあたり、
当時のユダヤ人たちにその預言が
いよいよ成就することとなったのでした。

奥義を学ぶ弟子の幸いについて知らねばなりません。
OT時代の聖書記者や御使いも憧れたほどの恵みを体験できるのが
「奥義の御国」時代の弟子となったものたちです

「彼らは、それらのことが、自分たちのためではなく、
あなたがたのための奉仕であるとの啓示を受けました。
そして今や、それらのことは、
天から送られた聖霊によってあなたがたに福音を語った人々を通して、
あなたがたに告げ知らされたのです。
それは御使いたちもはっきり見たいと願っていることなのです。」
(1ペテロ 1:12-13 )
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