女の子だってサッカー、いや女の子だからサッカー
10月
9日
私にとって今期初めての長女の試合観戦となりました。
試合は毎週土曜ですが、週日に二日間、練習があります。
コーチ役の妻も彼女らを束ねるのに週に3回、しのぎを削っています。
いつも練習から帰ると、「彼女らは私の言葉を何にも聴こうとしない。勝手にバラバラに動いて、ただボールに集まってくるだけなんだから」とぼやいていました。
先回、初めて彼女らが話を聞き、作戦やら戦術なりを話すことができたと喜んでいたのです。
そしてこの日、コーチの妻の言ったディフェンスの役割を彼女らは理解してくれたようです。今までとは見違える試合内容だったと妻は納得。
相手チームのコーチはマッチョな黒人のおじさんで、試合時間中、5秒と途切れることなく選手たちに大声で指示を与え続けています。これまで相手に10点以上の点差をつけて常勝してきたチームです。確かにそのコーチに勝敗では負うところが大きい様子。
長女のチームにはレギュラーポジションの枠の2倍以上の子達がいます。
もし勝つことだけを優先するなら、上手な子供だけを試合に出せばよいのですが、妻はすべての子供に等しい試合参加時間を与えています。
明らかにサッカーには不向きなマルタンボウのような体型の子もいるのですが、どんなしくじったプレイにも励ましの声援を送り続けています。
「この年齢の子供には勝つことなんてどうでもいいと思う。サッカーが楽しいものであることを経験させたいの。そうしたら今後も続けるはず。女の子にとって、チームでの友人関係がとても大切。お互いにリスペクトしあい、助け合う仲間意識を育てて行きたい。」と言っています。
日本代表の沢選手は、女の子のチームがなくて男のチームに混ざるしかなかったと聞いていますが、この国の子供たちは祝されています。されすぎていると感じます。
専用のユニフォームを着て、コーチや親の助けがあり、芝生の上で毎週試合ができる、それも女子のだけのチームが男の子に劣らずわんさとあるのです。
この決定的な環境の優劣にもかかわらず、米国代表に勝つなでしこはすごいと思う。