感謝Thanksgiving
11月
23日
2020年11月22日日曜日バイリンガル礼拝メッセージ
今週は、アメリカでは感謝祭です。
残念ながら、シアトル地域では、コロナ禍で、感謝祭は集まらないでくださいということになっています。このような中で、もう一度聖書から感謝について考えてみたいと思います。
今の状況の中で、主に語られているのは、下記のみ言葉です。
ピリピPhilippians 4:6-7
何も思い煩わないで、あらゆる場合に、感謝をもってささげる祈りと願いによって、あなたがたの願い事を神に知っていただきなさい。7 そうすれば、人のすべての考えにまさる神の平安が、あなたがたの心と思いをキリスト・イエスにあって守ってくれます。
Do not be anxious about anything, but in every situation, by prayer and petition, with thanksgiving, present your requests to God. And the peace of God, which transcends all understanding, will guard your hearts and your minds in Christ Jesus.
●思い煩いが私たちを感謝から遠ざける Anxiety keeps us from Thanksgiving
この箇所で勧められてるのは、何も思い煩わないと言う事です。
祈りは、また来週話しますが、天、すなわち、超自然と繋がる私たちの側の入り口です。そして、その超自然を開く祈りの中には、感謝が不必要であるのです。
そして、感謝と心の平安は結びつついていて、感謝と心と思いの守りは直結しているということです。
このみ言葉で興味深いことは、「全て」という言葉が多いことです。Emphasis on “All”
- 「何も」思い煩わないで、ということは、一ミリも思い煩わないということ。
- 「あらゆる」場合に、一回通った道も、始めてのことも、どんな場合でも。
- 人の「全ての」考えにまさる、と。人は、心配に対して、あらゆる努力と知力を尽くして対処しようとします。しかし、神の答えとは、そんな人の全ての考えに勝るというのです。
にわかに信じがたいことかも知れませんね。だからこそ、私たちの祈りは超自然への入り口なのです。
今の状況の中で、何も思い煩わないということは、あり得ないかもしれませんね。思い煩うという言葉を意識しなくても、私たちは恐れから何かと準備をしようとします。現に、またコスコにトイレットペーパーがありません。
しかし、最近も話したように、神は一羽では値段がつかない雀さえ、神のお赦しなしには命を落とすことがないのです。また、明日のことは心配するな、野の花、空の鳥は神が養っていると、イエス様は言われました。
●感謝をささげることTo give thanks
◎感謝をささげることは、聖書ではよく出てきます。そして、感謝からくる結果というのは、繰り返し数え切れないほど、でできます。しかし、感謝というのは、強いられてするものではなく、心から、自発的に出てくるものですから、律法ではありません。が、結果というのは目を見張る素晴らしいものがあります。
ルカ17:11-19では、イエス様に10人のライ病人が癒されました。しかし、癒された人たちは嬉しくて家族に会いに、ちりぢりに走り去りました。しかし、一人の人は、イエス様に礼を言いに帰ってきました。イエス様は、「癒されたのは十人ではなかったか」と言われました。礼を言うことは、決りでもなく、イエス様は感謝されたいから癒したのではありません。が、礼を言いに来た人を喜ばれました。
◎私たちは、思い煩っているときは、自分のニードに敏感ですが、解決すると、すぐに忘れるのです。誰に感謝するのか、忘れてしまうのです。
私達も、例外ではありません。
◎礼拝と捧げもの Thanksgiving In Worship
礼拝は、神が素晴らしいから私たちが捧げます。神のすばらしさに感動するところからはじまります。また、礼拝には、捧げ物がつきものでありました。旧約の時代から、礼拝と言えば、みな、動物や、穀物の捧げものを携えて宮にやってきました。
自発的に、心から捧げること、これが礼拝であり、感謝の心です。
2コリントCorinthians 9:7
ひとりひとり、いやいやながらでなく、強いられてでもなく、心で決めたとおりにしなさい。神は喜んで与える人を愛してくださいます。So let each one give as he purposes in his heart, not grudgingly or of necessity; for God loves a cheerful giver.
◎感謝の初穂を捧げる First Fruit of Thanksgiving
次のみ言葉は、自分の収穫の一番の収穫のうちから神に持って行くという原則について語っています。
箴言Proverbs 3:9-10
あなたの財産とすべての収穫の初物で、主をあがめよ。10 そうすれば、あなたの倉は豊かに満たされ、あなたの酒ぶねは新しいぶどう酒であふれる。
9 Honor the LORD with your possessions, And with the firstfruits of all your increase;
10 So your barns will be filled with plenty, And your vats will overflow with new wine.
ここでは、捧げもののことを書いていますが、感謝についてもそうです。私たちは、毎日いろいろなことを心配してそれが「かなえられるように」お祈りはしますが、真っ先に、神様のお働きを目を向けて、それを第一にしてお祈りをすることがないのではないでしょうか。
この聖句では、初穂の法則について書いてあります。収穫を喜んで真っ先に主に持って行くこと、10人癒されたうちの一人は、家族よりも、真っ先に、癒してくれた方に感謝をささげるために向かいました。
感謝をすることを第一としましょう。
ぶどう酒は。聖書で喜びを表します
この箴言では、真っ先に主に持って行くときに、あなたのうちに喜びが耐えることがない。あふれるというのです。
●感謝する脳Grateful Brain
先ほど読んだ、ピリピの四章のみ言葉は、脳科学が証明しています。
リサーチによると、二つのグループに毎日違うことを日記につけてもらいました。一つのグループは、毎日不満に思う事、一つのグループは、毎日感謝に想う事について。
すると、感謝を書いたグループは、決断力、注意力、活気、熱意が増加したそうです。
determination, attention, enthusiasm, and energy
私達が感謝をするときに、脳からドーパミンやセラトニンがで私たちを幸せな気持ちにするだけではなく、視床下部hypothalamusが活性化されるので、肉体的には活動的にするのだそうです。
そういえば、いつも感謝している人を何人が思い出すと、みなさん、活動的で、モチベーションが高く、熱心です。
私のおばさん、他の宗教だけど、感謝することをすごく教えられるらしく、いつも感謝していますが、すっごい元気で活動的です。故滝元明師も、常に、どんな小さなことでも、口に出して、感謝しておられたことを思い出します。
他の宗教の人たちが感謝をして元気にしているのですから、私達も大いに感謝をしていきましょう。
神様は、そのデザインを私たちの脳に組み込まれたのです。
何も思い煩わないで、思い煩うより、感謝をしつつ、祈り、神の超自然的な恵みに預かって行きましょう。
お祈りしましょう。