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徒然なるままに日暮

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プラハ ストラホフ修道院で記念撮影

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お昼はお休みになる開館時刻 お昼はお休みになる開館時刻 哲学の間にて 哲学の間にて 神学の間にて 神学の間にて 廊下の書架前にて 廊下の書架前にて 廊下の書架の展示 廊下の書架の展示 これが「哲学の間」 これが「哲学の間」 こちらが「神学の間」 こちらが「神学の間」 恐らく何でもない鳥 恐らく何でもない鳥
13時になって昼休みが終わり『ストラホフ修道院』に入場する。礼拝堂右手の建物が入口。入場料と撮影料を払って入館し、階段を上ると「何にも無い」。ん~、なんだ、どこ行くのこれ?ダメ元と思って木の扉を開いてみると図書室へのエントランス「珍奇蒐集室」だった。海洋生物などの自然標本と売店がある。それにしても、ぱっと見じゃ判らんぞ、この入り口。

『ストラホフ修道院』を見学と言っても『パンノンハルマ修道院』とは、全然違って「ストラホフ修道院の図書室見学」が正しい。それ以外の施設は原則見学できない。それでも、多くの観光客を引き寄せる「神学の間」と「哲学の間」と呼ばれる有名な図書室が、ここにはある。2つの間は廊下で結ばれ、時代物の書棚などが展示されていた。

残念な事に「神学の間」と「哲学の間」自体には入場できず、両方とも入口の扉から中を伺うしかない。本のガードの問題は有るだろうが、中も拝観できるようにしてほしい物だ。

順路として「哲学の間」から見る(覗く)。最近まで大規模修復をしていたようだが、今では重厚にして尊厳のある趣の部屋に書架が並んでいる。

左の奥に通路を進めば、こちらは「神学の間」である。バロック調の華麗なる装飾が施された見事な空間。この部屋では、落ち着いて本なぞ読めないんじゃないかと余計なことを心配してしまう程の豪華さだ。

ちなみに、さっきまで「入るの-?」と言っていた女房は「凄い凄い、写真撮って」と喜んでいる。きっと司書仲間に自慢するつもりだ。間違いない。

「神学の間」の入り口で一生懸命写真を撮っていたら、そばに居た監視員の婆さんが「あれも有名なのよ」と天井のオウムだかインコの絵を指して言う。何だか知らんが、もちろん撮っておいたが、ただ単に場所をどかされただけ、かもしれん。

『ストラホフ修道院』の売店で「修道院クッキー」を3種類お土産に買った。
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プラハ ストラホフ修道院醸造所 St.Norbert

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ストラホフ修道院醸造所 レスト... ストラホフ修道院醸造所
レストランの名前は「聖ノルベルト」
ビールは3種類と書いてある
入り口からテラス席 真ん中左手... 入り口からテラス席
真ん中左手に店内入口がある
店内は明るいビール酒場 店内は明るいビール酒場 でっかい醸造窯がある。 配管な... でっかい醸造窯がある。
配管などから察すると本当に、この窯で醸造しているようだ。
Specialのアンバービール... Specialのアンバービール お品書き
チェコの相場からするとすごく高い(300円)
これが現物 これが現物 ダークビールもいただく どちら... ダークビールもいただく
どちらも流石に美味しい
女房が頼んだ鶏の煮込み 女房が頼んだ鶏の煮込み
『プラハ』の城下町「マラーストラナ」を見下ろす丘の上に『ストラホフ修道院』がある。辿り着いたら、丁度「昼休憩」になってしまったので、修道院の敷地内にある『ストラホフ修道院醸造所』にて昼食とする事にした。

表のテラスには、誰も居なかったので銅製の大きな醸造窯が2つ、ドンと並ぶ店内に入りテーブルに着く。ビールさえあれば、食事はつまみ程度でも良かったのだが、ランチメニューで私は定番のグヤーシュ、女房は鳥の煮込みを頼む。ビールは数種類有るようなので、まずは「聖ノルヴェルト」のSpecialと書かれたアンバーから戴く。

ここのグヤーシュは、まともに「ビーフストロガノフ」だった。女房の鳥はバルサミコ味の煮込みで、結構きている。「話し合った結果」(そう、話はした)交換して食す。

ビール2杯目は「ダーク」。修道院の昼休みを待つ間に何気に入った修道院前の店だが、聞けば世界中からビール好きが集まってくる名店だそうだ。もっと、色々飲めばよかった。

ゆっくり食事をとって1時の開館時間になった。さて、『ストラホフ修道院』の見学に参ろうか、と思うと女房が「修道院なんて見学するの?」と言い出す。おいおい、少なくとも司書を生業とするものが、ここまで来て『ストラホフ修道院』を見学せずして、どうするのだ。

一瞬呆れ返るが気を取り直して「いやいや、ここは」と説明をする。どうやら観光本の「プラハの綺麗な図書館」とイメージが繋がったらしく無事入館と相成った。

店を出てみれば、誰も居なかったテラス席も既に満席になっていた。
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プラハ ロレッタ教会の光と影

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ストラホフ修道院へ登る道 ふと... ストラホフ修道院へ登る道
ふと、右手に狭い階段が現れた
階段を上ると、そこには目的地の... 階段を上ると、そこには目的地のロレッタ教会
これも、また神の導きか
入場すればコリドールのフレスコ... 入場すればコリドールのフレスコ画が美しい 教会の中庭には「聖母マリアの家... 教会の中庭には「聖母マリアの家」が建つ 「聖母マリアの家」の祭壇 パレ... 「聖母マリアの家」の祭壇
パレスチナの質素な内装に壁面一面の祭壇が輝く
壮麗華美なロレッタ教会の礼拝堂... 壮麗華美なロレッタ教会の礼拝堂
はぁ、と言うくらい美しい
だが、その下の霊廟には対照的な... だが、その下の霊廟には対照的な地獄絵図が描かれている 6220個のダイヤモンドが散り... 6220個のダイヤモンドが散りばめられた「聖体顕示台」
『プラハ城』の南門「フラッチャニ広場」から『ストラホフ修道院』へ向かう途中に『ロレッタ教会』がある。華麗に装飾された礼拝堂を見たいと思っていたので見学に行くことにしていた。

「フラッチャニ広場」から素直に「国立博物館」と「戦争博物館」の間を歩いていけば、平坦な広い道を土産物屋などを見ながら『ロレッタ教会』に着いたのだが、テラスからの眺めに釣られてスタバテラスから下る坂道を「戦争博物館」を右手に見ながら降りてしまった。

谷底まで下ると『ストラホフ修道院』への道標が差す方向は、ダラダラの登り坂。仕方がないので登り始めたが、このままでは『ロレッタ教会』を通り過ぎてしまう。まじぃなぁ、と思い始めた時、右手に人二人程度の細い階段とCafeの看板が現れた。

女房に「ん~、こっち」と言うと、また、あからさまに嫌そうな顔をする。階段だから仕方ない。「こっち行かなきゃいけないのぉ」と言いながらも着いては来る。すまん。細い階段を上り切ると、なんと『ロレッタ教会』の真ん前に出た。何となく神の導きを感じる。アーメン。

入場料と撮影料を払うと、おばちゃんが記念に必要だからね、と釣りの100CZkを50CZkコイン2枚で渡す。記念って何だ。

入場するといきなりコリドール。壁面天井のフラスコ画が美しい。そして、中庭には、殆ど中庭を塞ぐ四角い函状の建造物と2体の噴水がある。この函状の建造物こそ、「聖母マリアの家」を再現した建物。キリスト教の逸話に「聖母マリアの家は天使によりパレスチナの地よりイタリアのロレッタ村へ運ばれた」って、結構無茶な話があり、この教会の名前は、その話に由来している。敬虔なクリスチャンは、この「聖母マリアの家」を観に『ロレッタ教会』を訪れるのだ。

順路に沿ってコリドールを進めば、小さいながら壮麗な礼拝堂に至る。すぐそばの『ストラホフ修道院』の「神学の間」にも通じる煌びやかな装飾は見る者を圧倒する。全然違うと言われるかもしれないが、何故か以前に南魚沼の西福寺で見た「越後のミケランジェロ 石川雲蝶」の天井彫を思い出した。

さて、この礼拝堂だが、実は、壮麗な装飾に隠された、もう一つの顔を持つ。礼拝堂の隅に置かれた椅子の前の大理石は、この礼拝堂の地下にある霊廟への入り口だ。今は閉ざされて見学できないが、回廊の2階に作られた部屋で内部の様子が再現されている。そこは、死神や悪魔が描かれたおどろの世界。同じ礼拝堂の地上と地下に光と影のように極端な対比が描かれている。

そのコリドールの2階へ上がろうと階段へ行くと「ロレッタ教会観光コイン」の自販機がある。1個50CZk、なるほどこれが記念品という事か。

階段を上がると「宝物展示場」がある。キリスト教における相当貴重な品々が展示されている。日本で言えば「秘宝館」だが国宝級のオンパレードだ。中でも一際輝きを放つのは、ダイヤモンド6220個に飾られているという「聖体顕示台」。ふざけた話だが、見ている分には美しい。

一渡り見学を終えて表に出てみると、教会の正面をカメラに納めようとドイツ人っぽいおっさんがコンデジで苦闘していた。「教会入れて、あんた撮ってやろうか?」と言ってやろうかと思ったが、万一チェコ人で、写りが悪いことに腹を立てて、窓から放り出されたらたまらんのでやめておいた。
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プラハ プラハ城南門フラッチャニ広場とトイレ大作戦

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「地獄階段」の上は、プラハ城正... 「地獄階段」の上は、プラハ城正門のフラッチャニ広場 これがプラハ城正門の南門 2体... これがプラハ城正門の南門
2体の巨人像が勇ましい
第三の中庭から聖ヴィート大聖堂... 第三の中庭から聖ヴィート大聖堂を聖イジーの像から撮る。
天気がいいのでコントラストがしっかり出ている。
南門の庭園 このサークルに立つ... 南門の庭園
このサークルに立つと良い事が有る...かも。
広場には、当たり前のように楽団 広場には、当たり前のように楽団 ここが世界一眺めの良いスタバ ここが世界一眺めの良いスタバ 眺めはこんな感じ 眺めはこんな感じ で、ご満悦の奥様 本当は、ここ... で、ご満悦の奥様
本当は、ここでも珈琲くらい買うべし
『プラハ城』には3つの門がある。一昨日は、もっとも交通機関からのアクセスが楽な「北門」から入り、『黄金の小路』から「東門」へと抜けた。どちらも、城のサイズに比すれば小さな門だ。この城の正門は「南門」である。

「プラハ城南門」の前の広場は、この地域の名前を冠して「フラッチャニ広場」と言う。「マナーストラナ」は城下町の名称だ。ピエロや楽団で賑わう「フラッチャニ広場」に面した「プラハ城の南門」は、2体の巨人像を抱く立派な門だ。もちろん、ここにも2名の衛兵が立っている。

「南門」を前にして左手には「チェコ国立美術館」が有り、右手には「戦争歴史博物館」がある。右手に広がるテラスにはスターバックスコーヒーのテラス席が有り、無料休憩所の体を為している。

この「フラッチャニ広場」は2009年に米国大統領「バラク・オバマ」が核兵器廃絶を米国大統領として初めて宣言した演説の場として有名である。オバマは、この功績でノーベル平和賞を現職米国大統領として初めて受賞した。

「Thank you to the people of Prague. Thank you to the people of the Czech Republic. 」で始まる、その演説をまねて私も、この広場で「ありがとうプラハのみなさん、ありがとうチェコのみなさん」と呟いてみる。当然誰も聞いちゃいない。

『プラハ城』には一昨日来ているので無料エリアやトイレの位置などは判っている。もはや庭みたいなもんだ。(嘘)

と、言う事でトイレがてらに『プラハ城』に入場し、『聖ヴィート大聖堂』と「第3の中庭」を撮る。一昨日に比べ今日は晴天だ。光線の回りが良い。

ちなみにチェコのトイレは、ハンガリーやスロバキア同様に「有料」トイレで、「トイレチップ」とか言われて小銭を必要とするが、「チップ」というサービス代償の物ではなく、完全に「トイレ入場料」である。つまり、払わないと入れない。

チェコで2~5CZk=10~25円程度の物なのだが、如何せん小銭が無いとトイレにすら入れないケースが出てくるので、ホテルのレセプションなどで少額貨幣をコインに変えておく必要がある。

だが、しかし、今回『聖ヴィート大聖堂』脇のトイレに入る際、小銭が無い。仕方が無いので100CZk札を入口のおばちゃんに示して「Exchange please」と言うと「No. No Exchange」と言われて「とっとと中に入れ」と手で示された。ん~、金を持ってないのはダメだが、金はあるが小銭は無いのは面倒臭いので勝手に入れって事か。なら、次からは「100CZk作戦」で行くしかないだろ。小額紙幣ではダメかもしれないし、どこでも通用する話ではないだろうがやってみる価値はある。Exchangeされたり、釣りを出して貰っても、元々だ。もっと、早くから、この作戦をすればよかった。

なんてケチな事を考えながら壮麗なる大聖堂を撮っていた。
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プラハ 地下鉄と「地獄階段」

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ムーステク駅へ向かう途中、石畳... ムーステク駅へ向かう途中、石畳のシグネチャができる
出店の脇にあった「顔出し」。本来は寄付した人しか使えない。
プラハ地下鉄、丸の内線みたいだ... プラハ地下鉄、丸の内線みたいだね。 プラハらしい光景 プラハらしい光景 城下町からプラハ城を望む 城下町からプラハ城を望む 実に味のある風景 実に味のある風景 狭い路地を上ると 狭い路地を上ると 「地獄階段」に至る 「地獄階段」に至る 振り返れば美しい「マラーストラ... 振り返れば美しい「マラーストラナ」
さて、今日の観光のスタートは『プラハ城』周辺へ行くことにする。歩いて行けない事も無いが、時間の節約と体験という意味で「地下鉄」で行くことにした。

「共和国広場」の「ナームニェスティレプブリキ駅」(言えねぇ)が一番近いが、これは「B線」の駅。「バーツラフ広場」方向へ少し歩けば、城方面へ向かう「A線」の「ムーステク駅」が有る。

改札前の自販機で一番安い切符を買うが、観光本などに乗っていた価格に比べ5CHk位高い。チェコは景気が良い上に、EU加盟での通貨調整の影響で相当インフレの様だ。ちなみに自販機は「目的の切符のボタン」を押してからじゃないとコインを投入できない。いたずら防止の為に、今ではこの形式が国際標準だ。

さて、結構長いエスカレータ^で深い地下鉄のホームに向かうと、日本の地下鉄みたいなホームに日本の地下鉄みたいなスマートなステンレスボディの電車が入線してきた。なんか、日本に居るみたいだ。3駅先の「マロストランスカ駅」まで乗る。

「マロストランスカ駅」は、「ムーステク駅」に比べて小洒落たホームになっていて「観光地」を思わせる。表に出ると『プラハ城』の下に出る。目の前のトラムに乗ると坂を上り、一昨日『プラハ城』を訪れた際の「プラハ城停車場」に行けるが、今日は城下町目当てなので歩いて少し坂を上り、すぐに左に折れる。

後から考えれば、ここまでトラム22番線で来た方が街並みや橋などプラハの名勝地を観れて良かった。まぁ、地下鉄を体験できたことを良しとしよう。

右手に高台に聳える『プラハ城』望みながら「聖ニクラス教会」方面に歩く。ぐるっと見て回りたいので、教会に着く前に狭い右手の道へ折れると、正面に長い階段が現れた。

このところ膝の調子がイマイチの女房は、この階段を見て私のせいだと言わんばかりの不機嫌な顔をしている。別に予定のルートでもなく、ましてや狙ったわけでもない。「登るしかないんでしょ!」とかブツブツ言いながら登りだした。背中に怒りの炎が立ち昇っている。この階段は「地獄階段」(命名)と名付けよう。

結果から言うと「地獄階段」は大正解だった。400段くらい有ったと思うが、登り切った処は『プラハ城』正門の「フラッチャニ広場」。世界一眺めが良い、と言われるスターバックステラスの脇に出た。噂に違わず素晴らしい眺めだ。

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プラハ 「悪魔の水路」を歩く

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悪魔の水路 プラハのベネチアと... 悪魔の水路
プラハのベネチアと呼ばれる
鍵だらけの橋 カップルの名所だ... 鍵だらけの橋
カップルの名所だ
カンパ島のエントランスは、お洒... カンパ島のエントランスは、お洒落な並木道 早朝のカンパ公園 早朝のカンパ公園 「メモリアルツリー」が有った 「メモリアルツリー」が有った カンパ公園から国民劇場を望む カンパ公園から国民劇場を望む カンパ公園のドンツキはカンパ美... カンパ公園のドンツキはカンパ美術館
現代アートの美術館だがホラーだろ、これ。
カレル橋の途中に上がれる階段 ... カレル橋の途中に上がれる階段
自転車で通勤する人も多い
『プラハ』の『カレル橋』を旧市街から対岸へ渡ると『プラハ城』へ続く「マラーストラナ地区」だ。まっすぐ歩けば「聖ミクラーシュ教会」(聖ニコラス教会=サンタ・ニコラス=サンタクロース)から『プラハ城』に至るが、橋の袂を右に折れて『悪魔の水路』を目指す。

回り込むように『カレル橋』の下へ進めば、おびただしい数の錠前が欄干に嵌められた『悪魔の水路』に掛けられた短い橋に出る。この地を訪れた恋人たちが永遠の愛を誓って「離れない」象徴として錠前を欄干に付けて鍵を水路に投げ込むのだ。この勢いじゃ浚渫しないと水路が鍵で埋まりそう。

12世紀に造られたという、この小さく短い水路は正式には「チェルトフカ水路」と呼ばれている。「チェルトフカ」=「悪魔」なので日本語では『悪魔の水路』になる。云われは諸説ある。「悪魔みたいなばあさんが住んでいたから」とか「水の流れが速くて操船が難しかったから」とかだが、古来キリスト教文化圏では人工構造物=悪魔のなせる業みたいな考えが有って、自然のモルダヴ川に沿うように作られた人工水路を「チェルトフカ」と呼んだのではないかと思わせる。

『悪魔の水路』により、この地域は「カンパ島」という島になった。家並に迫る水路を観光船が行く姿は「プラハのベネチア」なんぞとも言われている。モルダブ川沿いは「カンパ公園」という緑地公園になっていて傍には日本大使館も有る。

公園の端まで行くと現代アートを中心とした「カンパ美術館」。川の桟橋にディスプレイされた「黄色ペンギンの行進」は、それなりに楽しいが、美術館の庭に置かれた巨大「顔の潰れた3人の幼児」は不気味以外の何物でもない。夜見たら怖いぞ。

ぐるっと「カンパ公園」を回って「カレル橋」まで戻ると「カレル橋」へ途中から上がれる階段に気づく。自転車担いで登っている兄ちゃんに続いて階段を登れば「フランシスコ・ザビエル」の銅像の近くまでショートカットできた。今度は迷わずに朝飯を食べにホテルへ帰ろう。
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プラハ 朝のカレル橋に響く鍾

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プラハで一番のビュースポットか... プラハで一番のビュースポットから撮る 朝のカレル橋は人通りもまばら 朝のカレル橋は人通りもまばら 大人気の「ヤン・ネポムツキー像... 大人気の「ヤン・ネポムツキー像」も誰もいない 像の台座のレリーフで川に落とさ... 像の台座のレリーフで川に落とされる
ネポムツキーに触れると幸せが訪れる、と言われている。
でも、左側の犬も大人気 でも、左側の犬も大人気 でも、実際にネポムツキーが落さ... でも、実際にネポムツキーが落されたのは、ココ。 マラーストラナ側。ドラクエの世... マラーストラナ側。ドラクエの世界だ。 もう一度、スメタナ像、カレル橋... もう一度、スメタナ像、カレル橋、ミクラーシュ教会
プラハ城、聖ヴィート大聖堂という絵葉書的絶景。
6時過ぎに朝の街を撮りたくてホテルを出た。この時期、日の出は5時半位なので、既に街並みは明るい。残念ながら雲が厚くて朝焼けは見られなかった。

『カレル橋』を目指して歩くと道に迷った。どうやら途中のCafé脇の道で一本間違えたようだ。そうなると、もういけない。この街にはランドマークになる高い建物は一杯あるのだが、旧市街の道からは見通しが利かないので方向がサッパリ判らない。太陽を探すことすらできない。こんなもんだろ、と曲がると想定の方向に行けず、余計に方向感がなくなる。迷路みたいなもんだが、行き止まりは無いので、どんどん深みにはまる。ありゃりゃ、このままではホテルにすら帰れんぞ。それは困るので対策を立てることにする。ん~、取り敢えず「木」を探そう。

実は『プラハ』の旧市街に入って「木」を見たのは「モルダヴ川」の並木と「シナゴーグ」の裏くらいなもの。そのどちらかに行き当たれば何とかなるって完璧な理論なのだ。

2,3回角を曲がると道の遥か先にチラッと「緑」らしきものを発見。そこを目指すと案の定、数段の階段を上って「モルタヴ川」の河岸に出た。どうも、目的の『カレル橋』の南側に出たらしい。後から考えれば、名門「ホテル ベルビュー」の脇に出たのだが、迷って大正解だった。

菩提樹の並木を『カレル橋』の塔に向かって歩くと、女性が一人で川を眺めている。行ってみれば、そこが「プラハ旧市街一番のビュースポット」だった。更に、少し行けば「スメタナ像」があった。観光本では見ていたが、今までどこに有るかわからず、探しもしていなかったので、昨晩スメタナの「我が祖国」を聴いた身としては何やら運命的なものを感じた。旅は決められたルートを歩くだけでは味気ない。

朝6時台の『カレル橋』は、閑散としたものだった。昨日の昼の賑わいが嘘のようである。「ヤンさん」の像の台座も触り放題だし、昨日は人混みで気が付かなかった対岸の「マナーストラナ地区」と「聖ミクラーシュ教会」(聖ニコラス教会)が、まさにThis is Europe.って感じで素晴らしい。

これまた、昨日は混んでいて気が付かなかったが、橋の欄干に「こっからヤンさんが投げ込まれました」プレートがあった。「ヤンさん」は、「ヤンさんの銅像」の処から投げ込まれたのではなく、ここから投げ込まれたらしい。このプレートもピカピカだったのでみんな触っていくのだろう。まぁ、趣旨からすれば像の台座よりも、こちらの方が「ご利益」がありそうだ。それにしてもチェコ人は、人を投げ落とすのが好きでしょうがないらしい。余り友達にはしたくない。

橋の真ん中で『プラハ』の空気を思い切り深呼吸したら、鐘楼が7時を告げる鐘を突きだした。
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プラハ スメタナホール 数景

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スメタナホール全景 スメタナホール全景 プラハ スメタナホール 数景 プラハ スメタナホール 数景 プラハ スメタナホール 数景 プラハ スメタナホール 数景 プラハ スメタナホール 数景 プラハ スメタナホール 数景 プラハ スメタナホール 数景
実に美しいホールだ。
プラハでは最大級のコンサート会場である。
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プラハ スメタナホールで「我が祖国」を聴く

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市民会館に掛かる「プラハの春」... 市民会館に掛かる「プラハの春」のバナー
12月5日-3月6日ではなく5月12日-6月3日
←Ticket Hereだ。
いよいよ開場 いよいよ開場 階段上でのチケットチェック 欧... 階段上でのチケットチェック
欧米の映画でおなじみのシーンだ
中二階のホール 中二階のホール 中二階はクロークになっている ... 中二階はクロークになっている
冬場はコートがマストのお国柄なので広い
さらに階段を上る 左右にエレベ... さらに階段を上る
左右にエレベータが有るが、大統領と首相専用らしい
ホールエントランスのドリンクカ... ホールエントランスのドリンクカウンター
ワイン一杯550円位と高い(当たり前か)
CDなどを売っている それにし... CDなどを売っている
それにしても美人だ
「プラハの春」という言葉は日本人にも有名な言葉だ。だが、その意味は2つある。1つは1968年に起こったチェコスロヴァキアにおける体制の変革とその運動を差す。アレクサンデル・ドゥプチェクなど改革派によって指導された「人間の顔を持った社会主義」は、その後1989年の「ビロード革命」に繋がる。

そしてもう1つが、今年で69回を数える「プラハの春 音楽祭」だ。1946年から続けられている国際音楽祭なので、政治的な「プラハの春」よりも22年も前から行われていた「Pražké jaro」(プラチェスケ ヤロ=プラハの春)である。

1952年からオープニングはスメタナの「我が祖国」(MyCountry)と定められた。開会日の5月12日はスメタナの命日である。

ベドジフ・スメタナは、1824年の生まれ。「我が祖国」の全6作通しての初演は1882年と言われており、スメタナの没年の2年前だが既に完全失聴していたスメタナは、その演奏を聴くことは適わなかった。

チェコを代表する作曲家としてドボルザークと並んで、今でも全国民から愛されるスメタナだが、やはりその功績はチェコの各地の特色を組曲とした「我が祖国」という民族的な楽曲によるところが大きい。ミュシャの「スラブ叙事詩」は「わが祖国」に影響を受けた画家が、絵画的な「我が祖国」を目指したものと言われている。

「プラハの春 音楽祭」は、5月12日にスメタナホールでオープニングコンサートが開かれる、と何度も書いているが、本日は5月13日。実は、5月12日のオープニングはプラハの名士たちで席が埋まり庶民が聞くことができないコンサートなのだ。そこで、全く同じ指揮者、楽団、演目で翌日も行われるようになった。現在では、そのチケットも外国旅行者に買い占められてしまうので、庶民向けに3日目のコンサートが行われている。初日は別にしても2日目と3日目ではチケット価格が倍くらい違うようだ。外貨獲得に貢献している。

さて、69回目の今年のオケは「チェコ・フィルハーモニー管弦楽団」(Česká filharmonie)だ。指揮は68歳、2年前にチェコフィルに出戻ったチェコ人「イルジー・ビエロフラーヴェク」。「プラハの春」のオープニングをチェコフィルでチェコ人の指揮で聴けるのは中々に有難い話だ。

演目は「我が祖国」全6楽章 コンサートルールとしてアンコールは行われない。
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プラハ カヴァールナ・オベツニー・ドゥーム

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市民会館正面ホール 左がカフェ... 市民会館正面ホール
左がカフェ、右がレストラン
シャンデリアが美しい、でも華美... シャンデリアが美しい、でも華美になりすぎない店内 メニューはミュシャデザイン メニューはミュシャデザイン んー、美味そうだ。 んー、美味そうだ。 ちょっと残念な「クラブサンド」 ちょっと残念な「クラブサンド」 んー、こっちの方が旨そうだ んー、こっちの方が旨そうだ ビールは「ピルスナー ウルケル... ビールは「ピルスナー ウルケル」 各地の王宮で見てきたシャンデリ... 各地の王宮で見てきたシャンデリアと鏡の協調
『カヴァールナ・オベツニー・ドゥーム』は『市民会館』の1階にある『プラハ』で最も美しいといわれるCaféだ。『市民会館』には1階にレストランとカフェ、地下1階に居酒屋が2件あるのだが、折角ならプラハ1のCaféに入ってみる。

ちなみに洒落た長い店名に見えるが「カヴァールナ」は「カフェ」、「オベツニー・ドゥーム」ってのは「市民会館」って事なので、実際の店名は何のことはない「市民会館のカフェ」だ。

コンサート前なのでサンドイッチ程度の軽食とビールを頼む。女房は「ハムとチーズとレタスのカントリーサンド」なんつー日本でも幾らでも食えそうなつまらんメニューを頼む。多分一番安かったからだ。私は、どうせなら、この店のおススメが喰えるだろう「クラブサンド」にする。もちろんandいやwithビールだ。

だが...残念ながら出てきたサンドイッチは女房の方がはるかに美味そうだった。期待の「クラブサンド」は単なるチキンとツナの「バサバササンド」。ん~、もっと吟味すればよかった。まぁ、ビールで流し込むだけだが。

チェックして店を出るときに振り返りざまに一枚撮ろうと思ったら、「店内撮影禁止」の看板に気が付いた。すんません、動画までいただいてます。(でも、ウェイターも何も言わなかった。慣れっこなのかもしれない)
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