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徒然なるままに日暮

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旅の終わりに

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思った通り「過ぎてしまえばあっという間」の中欧旅行だった。

11日間、ブタペストからプラハまで充実した旅だったと思う。振り返ってみれば、今回訪れた旅路は、この順番で回るのが正解だった。もし、同じ旅程を逆にたどっていたら、同じような感動を味わえたか、は疑問だ。

街のサイズは『プラハ』が最も大きい。最初に『プラハ』を基準としてしまったら、段々と「小ぶりになっていく街」を訪れることになるからだ。勿論、ブダペストは大きな街なのだが、大聖堂のサイズや街並みの深さを考えれば『プラハ』で締めるのが良いと思う。この地域らしく音楽で表現すれば、今回の行程は「クレッシェンド」になっていた。途中の「ブラチスラバ」や「チェスキークルムロフ」もアクセントが効いていて良かった。

絶対的な日程で言えば『ブダペスト』は一日足りなかった。もう、一日この街に留まれれば、欧州一と言われる『オペラ座』や『ドナウ川のナイトクルーズ』などを体験できたし、『聖イシュトバーン大聖堂』の内部も勿論見れた。

また、『クトナーホラ』まで行って「セドレツ地区」を飛ばすのは消化不良の思いを残した。「バラトン湖北線」は、ハンガリー国鉄に乗る貴重な体験ではあったが景色はイマイチ。「ヘィヴィーズの温泉湖」か「タポルッツァの洞窟湖探検」の方が面白そう。

『プラハ』はおよそ1週間居ても、それなりの楽しみ方が出来る街だと思うが、やhり、もう一日有れば「マラーストラナ」をもっと深く楽しめただろうし、トラム22番線での「観光」も出来た。

『ブダペスト』の手掘り地下鉄は別として、基本は「街を楽しめるトラム」での移動がオススメだ。NYの地下鉄に代表される「危険」というイメージは全く無く、普通に庶民と観光客の足として機能している。特に『プラハ』では、「深夜便」と呼ばれる路線に夜中は運行経路が変わる、と言う実に合理的な仕組みを持っており、24時間フルに街を活性化させている。

もちろん、駆け足の観光客としては、とても狭い範囲をグルグル見ているだけなのだ。例えて言えば、「東京、新橋、銀座」か「アキバ゙、アメ横、広小路」である。だが、それもまた「旅」ではあり、街を知る事でもある。

今回訪れた多くの歴史的施設は、どれも美しく、そして多くのリノベーションが進行していた。西欧諸国を含め世界中から多くの観光客が、この地域に押し寄せている。「ピクニック事件」から25年が経過し、既に主要な建造物の修復は終わっている。ライトアップも美しい。「観光地」として道標の整備やホテル飲食店商店の国際化も進み、小さな個人商店でもハンディCATでカード決済ができる。恐らく、今後10年で更に環境整備は進むのだろう。今回、「チェコに行く」というと珍しがられたが、早々に日本人観光客にとって特別な地域ではなくなるエリアだと思う。

反面、事前に調べたネット情報から「料金」は大体2割程度高くなっていて、インフレ率は相当なものと推測された。次に訪れるときには「ウ ズラテーホ ティグラ」のビールは一杯幾らだろうか?

そう、『プラハ』は「また訪れたい街」だ。私のとって「オーランド」「イスタンブール」に続き、またひとつ「再訪」を期す街が加わった。その機会があるなら、次回は是非X'masシーズンに雪の『プラハ』を見たいと願う。

そう思い返す事が出来るだけでも、生涯の思い出に残る良い旅だった。
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ヘルシンキ ヴァンター空港にて帰路に着く

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ヘルシンキの空は「何だか良く判... ヘルシンキの空は「何だか良く判らないが懐かしい空」
ああ、ジブリってこういう空をよく描くよね。
一番奥のゲートに、こんな素敵な... 一番奥のゲートに、こんな素敵な飲み屋が。
あー、ここで飲めばよかった。
モスクワゲート  その先には夢... モスクワゲート 
その先には夢のような....
いや、フィンランドは寒かった.... いや、フィンランドは寒かった...て、感じのバナー 日本人向けに作られたような「ム... 日本人向けに作られたような「ムーミンショップ」 地ビール三種 地ビール三種 ニョロニョロとブヨブヨ(秘) ニョロニョロとブヨブヨ(秘) 地ビールLAPIN KULTA... 地ビールLAPIN KULTA
結構、アルコール分が高いと思わせるキレ。
お約束の「ムーミン女子」女子? お約束の「ムーミン女子」女子? 駐車場には京セラの看板。ニッポ... 駐車場には京セラの看板。ニッポン頑張れ。 長嶋ゲートからTokyoへ。 長嶋ゲートからTokyoへ。
FINAIRのハブ「ヴァンター空港」まで戻ってきた。勝手知ったるコンコースで往路とは違うビールを飲む。

機内持ち込みのチェックゲートの前にイミグレーションが有るのだが、往路で「EU圏入国」したように、ここで「EU圏出国」すれば後は成田だ。この空港の出国管理は「IC旅券+顔認証システム」になっていた。当然、日本国旅券はIC対応なので「かざして、ピッと撮って、ハイおしまい」である。入港に比べれば出国は甘いと言っても、これは便利だ。スーパーのレジよりも楽である。「IT先進国」で有る筈の母国の国際空港の状況を鑑み寂しくなった。

出発ゲートコンコースはご多分に漏れずお土産&免税店が並ぶのだが、日本人は例外なく「ムーミン」ショップへ吸い込まれていく。こう考えると「アニメ」の影響は計り知れない。

「ムーミン」って、もしも日本でのアニメ放映が無ければ「何じゃ、このゆるキャラ。カバかぁ?北欧にカバなんているのかぁ?アフリカだろ。も、少し売り物考えた方が良いんじゃねー。」位の物である。それが、皆ストーリーも碌に覚えちゃいないのに「あー、ムーミン、カワイー」だ。凄まじい。

んー、クールジャパンは本気で漫画に予算割り当てるべきだ。間違いない。考えてみれば、米国で最大規模の成長持続性を維持している「ディズニー」の戦略そのものだ。「ブーヴィエ・デ・フランドル」という犬の種類を知らない人でも「パトラッシュ」は知っている。そもそも舞台となっているベルギーでは「フランダースの犬」なんて、誰も知らなかったのに、余りにも日本人観光客からの問い合わせが多いので、「ネロとパトラッシュの像」ってのを作ってみたら、大量の日本人がバスで乗り付けて話題になったくらいだ。(現在ではベルギー人の殆どが知っている。なぜなら、騒ぎを知ったベルギー国営放送が放映権買って流したら視聴率80%超のお化け番組になったからだ。日本のアニメのクオリティは凄まじい破壊力を持っている)

閑話休題

他にも北欧圏の空港らしくナイフなんかがディスプレィされている。(この手はマニアにはたまらんのだろうなぁ。知り合いに一人ナイフマニアが居るので写真撮って見せてやろうと思ったが、ショウケースの映り込みがひどくて画にならず。残念。)

他にも色々お国柄の特色があるが、一番印象に残ったのが「ロシア行専用ゲート」。オーランド空港にある「ディズニーワールドゲート」や「ユニバーサルゲート」みたいなもんだ。EU圏といえどロシアとは、いまだに日本などより、はるかに深い繋がりが有るのだろう。
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チェコ共和国 ヴァーツラフ・ハヴェル国際空港

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近代的な管制塔 近代的な管制塔 いーや、デリじゃなくてボスポダ... いーや、デリじゃなくてボスポダだろ。 ここにもチャプリンと共演する女... ここにもチャプリンと共演する女房が。 チェコの国民的ゆるキャラ モグ... チェコの国民的ゆるキャラ モグラの「クルテク」 ごろ寝できる「リラクゼーション... ごろ寝できる「リラクゼーションルーム」 コルナとユーロの自動両替機 コルナとユーロの自動両替機 オープンなcafeが多い オープンなcafeが多い 空港へのエントランス 空港へのエントランス あー、これ。プラハの「共和国広... あー、これ。プラハの「共和国広場」の脇で空港に向かう前に撮った画。本当は、右下のボウルに10CZk位いれなきゃいけないのだが、早朝なのでスルー。悪い旅行者だ。ちなみに会社では一番ウケた写真。 判り易く明確なディスプレィ 判り易く明確なディスプレィ 建物の半分は未使用エリア。今後... 建物の半分は未使用エリア。今後の発展が期待される。 モスクワ直通便をPRするバナー モスクワ直通便をPRするバナー プラハ城の上を飛ぶ民衆 プラハ城の上を飛ぶ民衆
『プラハ』の国際空港の名は「ヴァーツラフ・ハヴェル国際空港」と言う。2011年に亡くなったチェコ共和国初代大統領の名前が付けられている。

「市民フォーラム」を率い「ヴァーツラフ広場」で「ビロード革命」の勝利宣言をした人物である。「ビロード革命」のシュプレヒコール「ハヴェルを城へ」のハヴェルさんだ。

チェックインカウンターへ行くと建物の左半分位は「何もない」。今後の発展が、まだまだ見込めるって感じだ。結構厳しめのセキュリティチェックを通るとショップに交じって「リラクゼーションルーム」なる雑魚寝空間が有ったり、CZk⇒ユーロの自動両替機が有ったり、国民的「モグラ」のゆるキャラぬいぐるみがあったりして、見ていて飽きない。もちろん、「ボヘミア」なんて、そのまんまの名前のDeliも有った。

11:30のFINAIRでヘルシンキへ向かう。
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プラハ 最後の夜 数景

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プラハ 最後の夜 数景 プラハ 最後の夜 数景 プラハ 最後の夜 数景 プラハ 最後の夜 数景 プラハ 最後の夜 数景 プラハ 最後の夜 数景 プラハ 最後の夜 数景 プラハ 最後の夜 数景 プラハ 最後の夜 数景 プラハ 最後の夜 数景 プラハ 最後の夜 数景 プラハ 最後の夜 数景 プラハ 最後の夜 数景 プラハ 最後の夜 数景 プラハ 最後の夜 数景 プラハ 最後の夜 数景 プラハ 最後の夜 数景 プラハ 最後の夜 数景 プラハ 最後の夜 数景 プラハ 最後の夜 数景 プラハ 最後の夜 数景
『ボヘミア』のレストランで夕食後、夜景を撮りに出かけた。同じ場所を何度も歩いているのだが、名残惜しいからだ。明日は、日本への帰途に付く。今一度、この街の空気を思いっきり吸い込もう。
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プラハ 迷宮を彷徨う

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ティーン教会全景 路地からしか... ティーン教会全景
路地からしか見えない
若い母が乳母車を押す 若い母が乳母車を押す うしろ姿がカッコいい男は羨まし... うしろ姿がカッコいい男は羨ましい プラハ 迷宮を彷徨う プラハ 迷宮を彷徨う プラハ 迷宮を彷徨う 出待ちのパフォーマー 声をかけ... 出待ちのパフォーマー
声をかけたら快く写真を撮らせてくれた ありがとう
お土産を『ボヘミア』に置いたら、再び街歩きに出る。『ボヘミア』のある「共和国広場」と「旧市街広場」を結ぶ「ツェレトナー通り」の周辺は、いわゆる「迷宮の街プラハ」のど真ん中だ。

まずは「旧市街広場」からは「下側が見えない」ティーン教会を目指して裏道を入る。どういう造りなんだ、この建物ってわけだ。

「旧市街広場」の周りを目的も無く歩く。極めて狭い範囲をウロウロしているのだが、どこへ行っても写真になるので時間が掛る。変な言い方だが「迷ってる暇がない」。街並みも、もちろん素晴らしいが路地に入ると人々がもっと素晴らしい。

石畳に伸びる自分の影が長くなってきた。気が付けば、もう、夕食の時間だ。
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プラハ お土産はTatranky

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TESCO イギリス資本のスー... TESCO
イギリス資本のスーパーマーケットチェーン
プラハ お土産はTatrank... プラハ お土産はTatrank... プラハ お土産はTatrank... プラハ お土産はTatrank... お土産の「タトランキー」 左ば... お土産の「タトランキー」
左ばらまき用 右家族用
明日は、もうこの街を離れ帰路に着かねばならない。

と、なれば「お土産の仕入れ」もイベントの一つ。と、言う事で「TESCO」に行くことにする。イギリス資本の大型スーパー「TESCO」は、ブラチスラバでも途中の高速などでも良く見かけた。『プラハ』では「ナロードニ通り」という目抜き通りに巨大店舗を有している。

地下1階に階段で降りる。札幌の「エスタ」や梅田の「阪急三番街」へ入るデジャブが起きるようなエントランス。

お目当てのお土産は「ウェハース」だ。チェコのお土産にウェハース...なのか?と思う方も居るだろうが、実は何気にチェコはウェハースが美味しい、と聞いた。他にもチョコレートとかクッキーとかも有るが、チェコと聞いてピンと来るものなど、どうせ無い人の方が多いだろうからウェハースで良いのだ。

1.軽い=チェコ土産にビール、なんて恐ろしい事が書いてある観光本も有るが、重くて話にならない。
2.安い=具体的には書かないが、とてもお安い。
3.美味しい=日本のウェハースよりミルクが濃いと言うか、美味しい。

3の美味しいは、どのブランドでも、という訳でも無いだろうから、下調べをして「Tatranky」(タトランキー)に決めておいた。チェコ在住の日本人が一番うまいと言うのだから日本人の口に合うだろう。また、一般的なブランドなのでスーパーで買える。

箱ごと丸っと大人買いしようと思ったが、味が何種類かあるので各々を計40個+自宅用に5個買って空き箱に詰めてレジに行った。レジ係の御嬢さんは苦笑いしながら、1種類ずつバーコードを通して、箱から出して数を数えてチェックしてくれた。チェコ人は、中々真面目だ。
 
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プラハ ヴァーツラフ広場で革命を想う

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ヴァーツラフ広場全景 広場と言... ヴァーツラフ広場全景
広場と言うよりも大通り
多くの大規模テナントが集まって... 多くの大規模テナントが集まっている 中間あたりから国民博物館を望む 中間あたりから国民博物館を望む プラハの商業中心地だけあってT... プラハの商業中心地だけあってTVのレポーターさんも。
但し、もっとかわいい子が道を歩いている(笑)
季節の花も美しい広場だが 季節の花も美しい広場だが 聖ヴァーツラフの銅像のそばには 聖ヴァーツラフの銅像のそばには ヤン・パラフのメモリアルが、こ... ヤン・パラフのメモリアルが、ここが「革命」の現場だった事を思い出させる 広場中央の市電を改造したCaf... 広場中央の市電を改造したCafé
平和を謳歌するという事、こういう事か。
さて、旅の目的の一つ『ウ ズラテーホ ティグラ』で飲む、も無事達成し(どんな目的だ)街に出る。

もうひとつ、『プラハ』に来たからには行かなくてはならないのが『ヴァーツラフ広場』だ。プラハ旧市街地区にあって最大の広さを持つこの広場は「プラハのシャンゼリゼ」とも呼ばれる700mに渡る大通りである。南に向かって軽い上り坂になっていて、どん尽きには「国民博物館」があり、その手前に「聖ヴァーツラフ」の像が建つ。

この広場を世界的に有名にしたのが、「プラハの春」そして「ビロード革命」だ。

1968年、ブレジネフは、ワルシャワ条約軍によるチェコスロバキア侵攻を行う。翌69年にソ連の戦車が、この広場を占拠した時、聖ヴァーツラフの像の前でカレル大学生ヤン・パラフは抗議の焼身自殺をした。翌年チェコ共産党の改革派ドゥブチェクの失脚で「プラハの春」は終焉を迎える。そこから、この国は長い冬の時代に入った。

広場には現在、「ヤン・パラフのメモリアル」と呼ばれる地に横たえられた(埋められた)十字架のモニュメントが残る。

それから20年。1989年11月24日(私の30歳の誕生日に)チェコスロバキア共産党は解体し、この広場で「市民フォーラム」代表のハヴェルが革命の勝利宣言を行った。学生運動主体の無血革命の為に「しなやかな革命」の意で「ビロード革命」と呼ばれる。

「ビロード革命」の際に市民たちの拠り所となり民主化運動の象徴となったのが、マルタ・クビショヴァが歌った「ヘイ・ジュード」である。(チェコ語の歌詞は原曲とは異なる)

共産党の弾圧で歌手生活を辞めていたマルタが、自由を勝ち得た民主を前に、この広場で集まった大観衆に「ヘイ・ジュード」を歌う姿は、チェコ国民にとって自由への賛歌として深く心に刻まれている。

ロンドン五輪の開会式でポールが数あるナンバーから「ヘイ・ジュード」を歌ったのは、こういう背景からだと個人的には勝手に思っている。
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プラハ 世界一の酒場 ウ ズラテーホ ティグラ突入

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いよいよ来ました世界一の飲み屋 いよいよ来ました世界一の飲み屋 年中無休 月-日 15:00-... 年中無休 月-日 15:00-23:00 表には「ここで飲むんじゃねーぞ... 表には「ここで飲むんじゃねーぞ」の張り紙が(笑) ハイハイ、このテーブルは19:... ハイハイ、このテーブルは19:00までね。 誰一人「つまみ」など頼む者なし 誰一人「つまみ」など頼む者なし で、これが「世界一のビール」 ... で、これが「世界一のビール」
ピルスナーウルケルの「生」 キッチリ冷えててうまい
親父…味あり過ぎだろ。 親父…味あり過ぎだろ。 同日 21時45分の店頭 この... 同日 21時45分の店頭
この時間から一見さんでは並んでも無理でしょ
『プラハ』の旧市街広場に程近い、まぁ、一等地と言って良い場所に「世界一の酒場」と言われる『ウ ズラテーホ ティグラ』がある。ズラテーホ=黄金、ティグラ=虎。日本語にすれば「黄金の虎」だ。新世界や甲子園口にも有りそうな名前だ。

開店の10分前に店頭に着くが、雑居ビルの入り口みたいな道路に面していない入口のドアは鍵が掛ったまま。まぁ、後10分だし当然待つことにする。5月の水曜日、「プラハの春音楽祭」が開幕し、観光名所はどこも賑わっているが、この時間に並んだのは私たち東洋人の夫婦2人だけだった。

2,3分したらレザーパンツに身を包んだ若者5人くらいが後ろに並んだ、ふむふむ、やはり「行列のできる店」だ、と思っていたら、SONYのヘッドフォンを付けたオージー(オーストラリア万歳、みたいなTシャツを着ている)が来て、鍵のかかったドアをガチャガチャと開けようとして、そのまま前に割り込みやがった。

「おいおい、並んでんだよ」と言ってやろうと思ったが、こういうところで揉め事起こすと女房がネチネチといつまでも「あん時は」と言う事は過去の経験で学んでいるので、折角の「世界一の飲み屋」を良い思い出に残すために、ぐっと我慢した。後ろの若者と一緒に「Ohhh!」ポーズをして揶揄してやった。でも、やっぱり気が済まないので「おう、デブ。並んでんだよ、後ろに行け、ボケェ。」と日本語で言ってやった。(言っただけ)

さて、そんなイベントで楽しんでいると「ガチャ」と音がしてドアの鍵が外れた様子。別に店員が出て来て看板出したり、「いらっしゃいませー」と言ったりする訳でも無い。ただ、時間になるとドアが「ガチャ」っと言うだけだ。

店に入ると「ウ フレク」とは及びもつかない小さな所帯。一番奥のトイレ前はグループ席みたいな感じなので、その手前のホールの一番奥に陣取る。テーブルは6人掛け位なので当然相席、のぞむところだ。

席に着くと,よれよれになった紙に「RESERVE」と印刷してあり、その下にマジックで19:00~と書いてある。実は、この店、15:00-23:00が営業時間なのだが夕方以降は「全て常連」で埋まる、という店。つまり、このテーブルは19:00まで観光客などの一見さんに開放されているのである。通り側の入り口近くの席はステンドグラスなどが美しいが、この「19:00~」が「16:00~」だったりするので、なるべく奥の席に陣取るのが正解なのだ。

と、言う事で「一見さんタイム」の筈なのだが、開店3分にして既に満席。次から次へと続々と客が来て女房などは「ひゃー、すっごい混んでるのね。こういうとこ初めてだから、何だか凄い」といっているが、私だって初めてだ。並んどいて良かった。

と、いう事ですぐさま相席になったのは、どっから見てもチェコ人のおっさん3人。「ふん、東洋人か、しかも女連れで来やがって、この店はそういう店じゃねーんだ」と絶対言ったと思う感じで席に着いて何だか、ひたすら話している。耳をそばだてたが、さーっぱり判らん。向こうから話しかけてくる訳でも無いので、ほっといてビールを飲む。

そう、この店に「オーダー」という概念は存在しない。席に座れば、勝手にビールが来て終わりである。当然メニューなど存在せず(本当は有るのかもしれんがテーブルには無し)ウェイターが注文を取りに来ることも無い。500ml程度のグラス製ビアマグが空いたら、勝手に次のビールが来る「ビールわんこそば状態」の店なのだ。

よって周りを見渡しても誰一人つまみなぞ食べていない。皆ひたすらにビールである。ある意味潔いが、日本人からすれば異様な光景でもある。吉田類さんが「御常連さん」とか言おうものなら、ぶん殴られるか或いは窓から放り投げられそうな雰囲気だ。

でも、まぁ、「世界一の酒場」の「世界一うまいビール」は本物で、実に切れの良い美味いビールだ。ベルギーのホワイトビールみたいに生温い事なくキッチリ冷えていて美味い。この店で出されるビールは、ピルゼニュスキーの「プラズドロイ」1種類。このチェコ語をドイツ語で発音すれば「ピルスナー ウルケル」。そう、ボヘミアビールの原点だ。通常よりコクのあるラガーだが、キレも有る。どこぞのCMのように「コクがあるのにキレがある」ビールだ。ビンや缶の「ピルスナー ウルケル」も、この旅で随分飲んできたが、やはり「生」はうまい。

二杯目を飲み干す頃には周りのテーブルも盛り上がってきた。どう見てもアメリカ人観光客というテーブルはカントリーな兄ちゃんが騒いでいる。この店はクリントンがプラハを訪れた際にチェコの大統領に招待された店なので米国人にも馴染みになっているのだろう。(数寄屋橋 次郎みたいなもんだ)壁にもクリントン来店の写真が掛っていた。

女房は飲まないので、その分も含め三杯ほど飲んで店を後にした。あー、美味かった。御代は、他店に比べれば高めの1杯40CZk=200円。でも安いわ、2人で楽しめて600円ポッキリ。
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プラハ ストラホフ修道院からマラーストラナへ下る

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フラチャニの丘に建つストラホフ... フラチャニの丘に建つストラホフ修道院 こうなると、もはや映画のワンシ... こうなると、もはや映画のワンシーンのようだ 百塔の街 ミクラーシュ教会、マ... 百塔の街
ミクラーシュ教会、マラーストラナ塔、ティーン教会、火薬塔などなど
誰もいない小径を下る 誰もいない小径を下る プラハ城を望む プラハ城を望む マラーストラナ広場の三位一体塔... マラーストラナ広場の三位一体塔とミクラーシュ教会
ミクラーシュはニコラス=サンタ・クロース 子供の守護聖人
周辺はドラゴンクエストの街並 周辺はドラゴンクエストの街並 教会脇をトラムが走る 教会脇をトラムが走る
『ストラホフ修道院』からは地下鉄でもトラムでも旧市街まで帰れるのだが、天気も良いので修道院の教会の先から城下町の「マラーストラナ地区」へ下って、歩いて帰る事にした。結果的には、これが大正解。

修道院を出てすぐの場所は、「フラッチャニ」の高台から街を望む絶好のビューポイント。多くの観光客やカップルで賑わっていたが東洋人は一人も居ない。もったいないよなぁ。他人事だが、こういうところを「まっぷる」とかは紹介するべき、と思う。

そのまま下れば、先ほど『ロレッタ教会』へ行こうとした坂道へ出た。そのままでは詰まらないので右側へ折れるとプラハ城の葡萄園みたいな緑地に紛れ込む。ぐるっと回って、また登りになったので、このまま又、修道院まで戻らされるか、と思ったら人通りの無い小路にぶつかった。誰一人人通りの無い、この道もまた眺めが素晴らしい。「るるぶ」とか、こういうところを紹介すればいいのに。(くどい)

そのまま良い感じで下って行けば、「マラーストラナ」の中心街へ出た。「マラーストラナ」は、『プラハ城』の城下町として13世紀に都市計画として整備された街で、現在でも18世紀位の建物を多く残す中世を感じる街。中心の広場には「聖ミクローシュ教会」(聖ニコラス教会)が建ち、その圧迫感がある種の混沌とした雑踏を演出している。勿論、周辺のCafeや店は最新のディスプレィなのだが、ここに居ると街を行く人々が革の直垂や鎖帷子、あるいは甲冑を着て歩いているような気にさせられる「ドラクエ」みたいな街だ。この辺りには洒落た小さめのホテルが多いのでディープなプラハを楽しみたいなら、このエリアに宿をとる手も有る。

本当は、この辺りをぐるぐる散策し、昼下がりのCafeで茶をするのが正しい過ごし方だろうが、ざぁーっと見て『カレル橋』へ向かう。広場から「マラーストラナ塔」と呼ばれる『カレル橋』の塔まではすぐだ。先を急ぐ理由は『ウ ズラテーホ ティグラ』の開店時刻15時が近づいている為である。
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プラハ ストラホフ修道院で記念撮影

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お昼はお休みになる開館時刻 お昼はお休みになる開館時刻 哲学の間にて 哲学の間にて 神学の間にて 神学の間にて 廊下の書架前にて 廊下の書架前にて 廊下の書架の展示 廊下の書架の展示 これが「哲学の間」 これが「哲学の間」 こちらが「神学の間」 こちらが「神学の間」 恐らく何でもない鳥 恐らく何でもない鳥
13時になって昼休みが終わり『ストラホフ修道院』に入場する。礼拝堂右手の建物が入口。入場料と撮影料を払って入館し、階段を上ると「何にも無い」。ん~、なんだ、どこ行くのこれ?ダメ元と思って木の扉を開いてみると図書室へのエントランス「珍奇蒐集室」だった。海洋生物などの自然標本と売店がある。それにしても、ぱっと見じゃ判らんぞ、この入り口。

『ストラホフ修道院』を見学と言っても『パンノンハルマ修道院』とは、全然違って「ストラホフ修道院の図書室見学」が正しい。それ以外の施設は原則見学できない。それでも、多くの観光客を引き寄せる「神学の間」と「哲学の間」と呼ばれる有名な図書室が、ここにはある。2つの間は廊下で結ばれ、時代物の書棚などが展示されていた。

残念な事に「神学の間」と「哲学の間」自体には入場できず、両方とも入口の扉から中を伺うしかない。本のガードの問題は有るだろうが、中も拝観できるようにしてほしい物だ。

順路として「哲学の間」から見る(覗く)。最近まで大規模修復をしていたようだが、今では重厚にして尊厳のある趣の部屋に書架が並んでいる。

左の奥に通路を進めば、こちらは「神学の間」である。バロック調の華麗なる装飾が施された見事な空間。この部屋では、落ち着いて本なぞ読めないんじゃないかと余計なことを心配してしまう程の豪華さだ。

ちなみに、さっきまで「入るの-?」と言っていた女房は「凄い凄い、写真撮って」と喜んでいる。きっと司書仲間に自慢するつもりだ。間違いない。

「神学の間」の入り口で一生懸命写真を撮っていたら、そばに居た監視員の婆さんが「あれも有名なのよ」と天井のオウムだかインコの絵を指して言う。何だか知らんが、もちろん撮っておいたが、ただ単に場所をどかされただけ、かもしれん。

『ストラホフ修道院』の売店で「修道院クッキー」を3種類お土産に買った。
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