ヘルシンキ ヴァンター空港にて帰路に着く
5月
15日
機内持ち込みのチェックゲートの前にイミグレーションが有るのだが、往路で「EU圏入国」したように、ここで「EU圏出国」すれば後は成田だ。この空港の出国管理は「IC旅券+顔認証システム」になっていた。当然、日本国旅券はIC対応なので「かざして、ピッと撮って、ハイおしまい」である。入港に比べれば出国は甘いと言っても、これは便利だ。スーパーのレジよりも楽である。「IT先進国」で有る筈の母国の国際空港の状況を鑑み寂しくなった。
出発ゲートコンコースはご多分に漏れずお土産&免税店が並ぶのだが、日本人は例外なく「ムーミン」ショップへ吸い込まれていく。こう考えると「アニメ」の影響は計り知れない。
「ムーミン」って、もしも日本でのアニメ放映が無ければ「何じゃ、このゆるキャラ。カバかぁ?北欧にカバなんているのかぁ?アフリカだろ。も、少し売り物考えた方が良いんじゃねー。」位の物である。それが、皆ストーリーも碌に覚えちゃいないのに「あー、ムーミン、カワイー」だ。凄まじい。
んー、クールジャパンは本気で漫画に予算割り当てるべきだ。間違いない。考えてみれば、米国で最大規模の成長持続性を維持している「ディズニー」の戦略そのものだ。「ブーヴィエ・デ・フランドル」という犬の種類を知らない人でも「パトラッシュ」は知っている。そもそも舞台となっているベルギーでは「フランダースの犬」なんて、誰も知らなかったのに、余りにも日本人観光客からの問い合わせが多いので、「ネロとパトラッシュの像」ってのを作ってみたら、大量の日本人がバスで乗り付けて話題になったくらいだ。(現在ではベルギー人の殆どが知っている。なぜなら、騒ぎを知ったベルギー国営放送が放映権買って流したら視聴率80%超のお化け番組になったからだ。日本のアニメのクオリティは凄まじい破壊力を持っている)
閑話休題
他にも北欧圏の空港らしくナイフなんかがディスプレィされている。(この手はマニアにはたまらんのだろうなぁ。知り合いに一人ナイフマニアが居るので写真撮って見せてやろうと思ったが、ショウケースの映り込みがひどくて画にならず。残念。)
他にも色々お国柄の特色があるが、一番印象に残ったのが「ロシア行専用ゲート」。オーランド空港にある「ディズニーワールドゲート」や「ユニバーサルゲート」みたいなもんだ。EU圏といえどロシアとは、いまだに日本などより、はるかに深い繋がりが有るのだろう。