『ストラホフ修道院』からは地下鉄でもトラムでも旧市街まで帰れるのだが、天気も良いので修道院の教会の先から城下町の「マラーストラナ地区」へ下って、歩いて帰る事にした。結果的には、これが大正解。 修道院を出てすぐの場所は、「フラッチャニ」の高台から街を望む絶好のビューポイント。多くの観光客やカップルで賑わっていたが東洋人は一人も居ない。もったいないよなぁ。他人事だが、こういうところを「まっぷる」とかは紹介するべき、と思う。 そのまま下れば、先ほど『ロレッタ教会』へ行こうとした坂道へ出た。そのままでは詰まらないので右側へ折れるとプラハ城の葡萄園みたいな緑地に紛れ込む。ぐるっと回って、また登りになったので、このまま又、修道院まで戻らされるか、と思ったら人通りの無い小路にぶつかった。誰一人人通りの無い、この道もまた眺めが素晴らしい。「るるぶ」とか、こういうところを紹介すればいいのに。(くどい) そのまま良い感じで下って行けば、「マラーストラナ」の中心街へ出た。「マラーストラナ」は、『プラハ城』の城下町として13世紀に都市計画として整備された街で、現在でも18世紀位の建物を多く残す中世を感じる街。中心の広場には「聖ミクローシュ教会」(聖ニコラス教会)が建ち、その圧迫感がある種の混沌とした雑踏を演出している。勿論、周辺のCafeや店は最新のディスプレィなのだが、ここに居ると街を行く人々が革の直垂や鎖帷子、あるいは甲冑を着て歩いているような気にさせられる「ドラクエ」みたいな街だ。この辺りには洒落た小さめのホテルが多いのでディープなプラハを楽しみたいなら、このエリアに宿をとる手も有る。 本当は、この辺りをぐるぐる散策し、昼下がりのCafeで茶をするのが正しい過ごし方だろうが、ざぁーっと見て『カレル橋』へ向かう。広場から「マラーストラナ塔」と呼ばれる『カレル橋』の塔まではすぐだ。先を急ぐ理由は『ウ ズラテーホ ティグラ』の開店時刻15時が近づいている為である。