『プラハ』の城下町「マラーストラナ」を見下ろす丘の上に『ストラホフ修道院』がある。辿り着いたら、丁度「昼休憩」になってしまったので、修道院の敷地内にある『ストラホフ修道院醸造所』にて昼食とする事にした。 表のテラスには、誰も居なかったので銅製の大きな醸造窯が2つ、ドンと並ぶ店内に入りテーブルに着く。ビールさえあれば、食事はつまみ程度でも良かったのだが、ランチメニューで私は定番のグヤーシュ、女房は鳥の煮込みを頼む。ビールは数種類有るようなので、まずは「聖ノルヴェルト」のSpecialと書かれたアンバーから戴く。 ここのグヤーシュは、まともに「ビーフストロガノフ」だった。女房の鳥はバルサミコ味の煮込みで、結構きている。「話し合った結果」(そう、話はした)交換して食す。 ビール2杯目は「ダーク」。修道院の昼休みを待つ間に何気に入った修道院前の店だが、聞けば世界中からビール好きが集まってくる名店だそうだ。もっと、色々飲めばよかった。 ゆっくり食事をとって1時の開館時間になった。さて、『ストラホフ修道院』の見学に参ろうか、と思うと女房が「修道院なんて見学するの?」と言い出す。おいおい、少なくとも司書を生業とするものが、ここまで来て『ストラホフ修道院』を見学せずして、どうするのだ。 一瞬呆れ返るが気を取り直して「いやいや、ここは」と説明をする。どうやら観光本の「プラハの綺麗な図書館」とイメージが繋がったらしく無事入館と相成った。 店を出てみれば、誰も居なかったテラス席も既に満席になっていた。