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徒然なるままに日暮

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地ビール飲むならエッゲンベルク醸造所

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エッゲンベルク醸造所に隣接する... エッゲンベルク醸造所に隣接するレストラン 中々趣があるエントランス 右側... 中々趣があるエントランス
右側には醸造所の昔からの道具が並ぶ
ホールはこんな感じ ホールはこんな感じ まずはダークビヤ まずはダークビヤ ソーセージ黒ビール漬け うまし... ソーセージ黒ビール漬け
うまし
カマンベールチーズをマルッと焼... カマンベールチーズをマルッと焼いている
日本に帰って絶対やるぞ
ピルスナー ピルスナー 卵とツナのサラダ 卵とツナのサラダ
『チェスキークルムロフ』の領主であった「エッゲンベルク家」の名前を今に残すビール醸造所。

言うまでも無くチェコはビール大国でピルスナーの元祖「ウルケル」やバドワイザーの本家「ブドヴァルゼル」などなど「飲まずばなるまい」ビールは山ほどあるが、これも当然の事として土地土地に地ビールがある。『チェスキークルムロフ』に来たならば「エッゲンベルク」を飲まないわけにはいかない。(と、言う理由で無理やり女房を納得させる)

「ボヘミア博物館」あたりに来たら雨脚が強くなってきたので、昼食を取りに「エッゲンベルク醸造所のレストラン」へ向かう事にする。幹線道路沿いから左の緑道に下り、人専用の橋を渡れば対岸は、もうエッゲンベルクの駐車場だ。

当然、non reserveだったが、4人掛けのテーブルに案内してくれた。造りは天井の高い「ビヤホール」だ。

ビールは3種類、ダーク、アンバー(エール)、ピルスナーの順に戴く。食事は、「ビールのつまみ」メニューから「ソーセージの黒ビール漬」や「カマンベルチーズの丸焼き」、「卵とツナのサラダ」などを戴く。日本人には、これで十分だ。どれも美味しく、ビールはシリーズを二周してしまった。

なお、このレストラン、当然カードも効くのだが、コルナで払う方がユーロよりも安い。コルナ現金払いで外に出れば雨も小降りになっていた。
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チェスキークルムロフ城 ルート1ツアー

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スグラフィット技法に囲まれた「... スグラフィット技法に囲まれた「第三の中庭」。ここからツアーが始まる。 鍵が開いてツアーがスタート。 鍵が開いてツアーがスタート。 ツアーの中で唯一写真が撮れる窓... ツアーの中で唯一写真が撮れる窓から。 チェスキークルムロフ城の塔に登... チェスキークルムロフ城の塔に登る こんな建物っぽいところから こんな建物っぽいところから こんな感じになって こんな感じになって 最後は梯子 最後は梯子 当然 絶景 当然 絶景
『チェスキークルムロフ城』は、撮影禁止だが内部の見学ができる。チケットは「第二の中庭」のデスクで買うことが出来る。見学にはルート1、ルート2の2コースがある。両方とも出発点は「第3の中庭」だ。

この城は城主の変遷に合わせてルネッサンス、バロック、ネオゴシックなど様々な様式の建物が一つの城として形成されている珍しい建造物だが、結果として「増築改築新館オープン」の温泉旅館的お城になっている。ツアーは、その内の「上層の宮殿」と呼ばれるエリアを回る。「第三の中庭」と「第四の中庭」を囲む建物だ。

ツアー途中で一か所だけ撮影が許されている場所があるが、それは「外の風景」を撮る窓。城内は一切撮れない。よって、ツアーの説明が難しいが、一言で言えば「こら、見ごたえある。参加必須のツアー」だった。(良く判らなくてスマン)

少し触れれば、「五弁の薔薇」装飾、「黄金の馬車」(部屋の中にどーんとある)や、「白いドレスの幽霊」、ルネッサンス絵画風「巨大タペストリー」、「仮面舞踏会のホール」(壁面には仮想した人々や、それを覗く庶民、自分を見ている鏡などが描かれていて飽きない)など多くの見どころがある。

ただし、このABルートでは、この城で最大の名所ともいえる「城内劇場」を見る事は出来ない。別料金での「劇場専用ツアー」に参加する必要がある。残念だが、訪問時は、この事(そもそも『城内劇場』そのものを)知らなかったので建物の前まで何度も行っているのに参加できず。旅は下調べが重要だ。

城内ツアーを終えた後に、ようやっと塔に登る。この塔は正式には『フラデークの塔』と言うらしいが、チェコ語で「城」は「hrad」なので『城の塔』そのまんまってことだ。

階段の途中に料金所が有って入場料を払う。登り切れば絶景を見渡す事が出来る。
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チェスキークルムロフ 中世の街並み

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スヴォルノスティ広場 どちらか... スヴォルノスティ広場
どちらかと言えば狭いと言って良い広場
広場を右に下ると装飾が美しい建... 広場を右に下ると装飾が美しい建物の大通りに出る
『芸術家たちの三叉路』(命名)と呼ぶことにする
チェスキークルムロフの聖ヴィー... チェスキークルムロフの聖ヴィート教会 ホテル ルージュとボヘミア博物... ホテル ルージュとボヘミア博物館 石橋から怪しい石段を下ると 石橋から怪しい石段を下ると RPGだろ、これ RPGだろ、これ 水車のある家 水車のある家 モルダヴ上落合からキリスト橋を... モルダヴ上落合からキリスト橋を望む
『チェスキークルムロフ城』の「第一の広場」から「スペイン坂」を降りれば、石畳の坂道が途中右に折れる階段に変わり「トゥルデルニーク」を売る店の脇から道に出る。

そのまま道なりに進めばキリストが十字架にかけられている像の建つ木製の橋。向かいには「ネポさん」の像も建っていて城を見上げて写真を撮るスポットだ。ここは「キリスト橋」(命名)と呼ぶことにする。

川沿いのcafeを眺めダラダラ登りの石畳を行けば中央広場。正しくは『スヴォルノスティ広場』という、この広場は『テルチ』の広場の様にドーンと開けた広場ではなく、四方を建物に囲まれた「スクエア」な小さな広場だ。しかも全体に傾むいている。

広場にはペスト禍からの加護を願った『マリア祈念塔』が立ち、広場のアクセントとなっている。『聖ヴィート教会』を目指して左手の路地を上る事にする。

車一台+という幅の石畳の坂を登れば、家々の狭間から城の塔が見えたりする。まったく、どこもかしこも中世テーマパークのような街だ。

教会への最後の急坂を登れば、時計の付いた鐘楼が聳える。城の「塑像の橋」(『プラーシュチョヴィー橋』)から見えた尖塔だ。教会の裏へ回ると密集した市街とは、また違う緑の中の洋館が美しく見えた。

教会を過ぎて、なお道を登りピークに至れば『ホテル ルージュ』である。その前は、城を望むテラスとなっていた。芝生の真ん中に中世の「4」(8の半分って奴ね)みたいなオブジェがあったが、本当は何なのかは判らない。

この展望テラスの隣が『ボヘミア博物館』。その先は石橋になっていて城側には、これも一寸した展望台があり、反対側はモルダヴ川まで降りる石段が有った。こりゃ、降りて見ねばなるまい。

石段の途中にはレストランの入り口が有り、更に降りるとモルダヴ川と街中を繋ぐ水門が有った。石積みの橋と言い、水門の小屋と言い、間違いなくRPGに出てくる不気味な1シーンみたいだ。こっちは、「バイオハザード」か?夜なら怖いぞ。

さて、気を取り直して道に戻り進めば、小規模な家屋が続く道に繋がる。ここから幹線道路までは『チェスキークルムロフ』のペンション街の様だ。B&Bサイズの様々な装飾の宿が続く。「ペンション通り」(命名)と名づけよう。

「ペンション通り」の入り口の三叉路に写真館が有った。ディスプレイされている「作品」は、中々に扇情的で刺激的なモノクロームのセミヌード。この辺の方は、若い頃の記念に、この手の写真を撮るのだろうか?

このまま幹線道路へ出て『エッゲンベルグ醸造所』へとグルっと戻ってもいいが、只の車道を歩くより街並みを、という事で来た道を引き返し、教会の前から右手に路地を折れる。開店前のcafeの間の狭い坂道を抜けて少し進めば広場の別の角に出た。

「キリスト橋」の手前から左手に入れば、大きな水車を「内蔵」した家。上流の堰で分岐させたと思われるモルダヴ川が、結構な水音を立てて流れている。

川沿いのcafeを観ながら下流に進めば、昨晩犬の散歩をしている人物を撮った「モルダヴ上落合」(命名)のベンチだ。折角だから、モルダヴ川に手を突っ込んでみる。そこそこに冷たい。

ホテルのロビーに戻ったら、女房が待ちきれずに朝食を取っていた。
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早朝 人気のないチェスキークルムロフ城を撮る

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城門から塔を撮る 壁面の装飾は... 城門から塔を撮る
壁面の装飾は全て「だまし絵」
掘割に飼われている熊 掘割に飼われている熊 「一人用テラス」からモルダヴ川... 「一人用テラス」からモルダヴ川を撮る 橋の塑像とチェスキークルムロフ... 橋の塑像とチェスキークルムロフの街並み 展望テラスのcafeから突き出... 展望テラスのcafeから突き出た「風鐸」をメインに
G.ZUIKO 50mm F1.4で撮ってみた。
チェスキークルムロフ城の庭園 ... チェスキークルムロフ城の庭園
早朝なので入場はできず
「第一の広場」から「スペイン坂... 「第一の広場」から「スペイン坂」を望む 余りにも「絵に描いたような風景... 余りにも「絵に描いたような風景」だったので
リーニュクレールで「絵に描いたように」してみた。
チェコ ボヘミアの『チェスキースルムロフ』には連泊としたので「今日は一日、思う存分チェスキークルムロフ」だ。

昨晩からの雨が少し残る生憎の曇天模様。まず、朝食前の早朝の街に出る。観光客が増えてからだと思うように撮れないかもしれない風景を収めるため、昨晩のうちにロケハンを済ませていた『チェスキークルムロフ城』へ向かう。街中の風景はむしろ人が居た方が絵になるから後回しだ。

この時間、既に「赤門」は開かれていた。思った通り、人気は全くない。城門の掘割を覗けば昨晩には見れなかった熊が居る。何でも16世紀から堀に熊を飼っているそうだ。水堀よりも確かに怖い。城に向かって右に二頭、左に一頭。橋の下は繋がっていないので一頭の熊は孤独だ。どの熊のことだか知らないが、この内の一頭は「マリアテレジア」という名前らしい。

場内に入ると昨晩は開いてなかった扉が開いていて人一人程度の展望テラスになっている。この扉のある場内は、そこそこの上り傾斜なのだが石畳ではなく板張りになっていて、「これ大雨降ったら上から滑ったおっさんが落ちてくるんじゃね」と思わせる。

昨晩は夜目で目立たなかった城壁は明るいところで見ると結構、稚拙な感じの「だまし絵」=スグラフィット技法で装飾されている。石積みやレリーフの塑像をだまし絵で3Dっぽく見せたものだが、明るいところで見ると安っぽさの方が目につく。もう、ちょっとうまく書けないか?とも思うが、実はこの技法は「絵」というより2色の漆喰を使った「削り」による表現なので、筆などで繊細に描ける「絵」とは異なる。その意味では「だまし絵」というのは適切では無いのかもしれない。まぁ、中世ヨーロッパは暗黒の時代でいつも薄暗い中では、こんな感じで良かったのだろう。(な、わけないか)

例の塑像の橋(正しくは『プラーシュチョヴィー橋』というらしいが、これも発音出来ん)まで来ると、曇天ながらも街並みが美しく迎えてくれた。青空で雲が芸をしていれば言うことはないが、どうせなら雨にけぶるくらいのチェスキークルムロフも美しかったかもしれない。

さらに先に進むと、昨晩は、左記のテラスと同じように閉まっていた木戸が開いていて、ここが城のcafe(まだ営業はしていない)。その前のテラスこそが、数多ある『チェスキークルムロフ』の観光写真が撮られる最高のビュースポットになっていた。無粋な柵などがないのが素晴らしい。一人三脚持ち込みの気合い入った感じのドイツ風兄ちゃんと場所を分け合い多くの写真を撮る。なんか、このまま1日居てもいい至福の時間だ。

その先でお城は一回門を出る形になるが、実はこの先は城の庭園になっていて絶景テラス前の「日時計の新館」(後で知った事だが、この建物こそが『チェスキークルムロフ城』最大の見どころ『城内劇場』そのものだった)から、空中橋経由で庭園へ行けるようになっている。私は城には入れないので、外から庭園の入り口まで行ってみた。途中、ヨーロッパの田舎の風景という感じの良い感じの道だった。

「第一の広場」まで戻れば右手(「赤門」からは左手)にモルダヴ川を渡って市民広場へと通じる道への小路がある。見た感じで「スペイン坂」(命名)と呼ぶことにする。
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憧憬のチェスキークルムロフ

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ホテル「ベルビュー」。 チェス... ホテル「ベルビュー」。
チェスキークルムロフの旧市街では大きいホテルの方だ。
チェスキークルムロフ城 第一の... チェスキークルムロフ城
第一の中庭
掘割から塔を望む 息を飲むほど... 掘割から塔を望む
息を飲むほどに美しい
第二の中庭 噴水越しに塔を望む... 第二の中庭
噴水越しに塔を望む
小さな中庭を抜けると 小さな中庭を抜けると 峡谷にかかる橋 峡谷にかかる橋 そこから見るチェスキークルムロ... そこから見るチェスキークルムロフの夜景 夜半 犬を散歩する人影も美しく... 夜半 犬を散歩する人影も美しく輝く
『チェスキークルムロフ』は、チェコ ボヘミア地方の小さな街。「クルム」=曲がった、と言う意味だが、チェコを代表する『モルダヴ川』(現地語ではヴルタヴァ川)が、大きく回り込む両岸に栄えた街だ。埼玉県人風に言えば『チェコの巾着田』である。(もちろん、田んぼも彼岸花も無い)

ここもまた、街全体が世界遺産に指定されており、昨今では「クロアチアのドヴロヴニク」と並んで「世界一美しい」という形容詞が冠される街である。正直、今回の旅でも最大級の楽しみの一つ、もっと有り体に言えば『我が憧れの地』だ。

非常に小さい区域に街並みと城が密集しているので、ざーっと見るなら2時間でも一回りできる。よって、「プラハ」からの日帰りツアーや移動途中の立ち寄りツアーで昼間は大勢の観光客で溢れている。だが、しかし『わが憧れの地』。朝晩の風景を撮りたいので、この地には2泊するのだ。

ここも街中は一般の観光車両や大型バス通行止めなので、川沿いにあるビール工場『エッゲンバーグ醸造所』の駐車場でバスを降りる。醸造所直営のレストランの隣が今回の宿『ベルビュー』だ。『チェスキークルムロフ』には、いわゆる大型ホテルが無く(教会上に建つ「ルージュ」が最大級か?)どこも小さいペンションの様なホテルなのだが、この四つ星のホテルもご多分に漏れない。廊下の小窓から見る風景は、どれも額に入った絵のようになっていたが、『ベルビュー』という名前の割には、3階の部屋の窓から見る景色は良くはなかった。

ホテルの手前にATMが有ったので早速キャッシングでチェココルナを出しておいた。今回の旅は、全てカードキャッシングである。どの国もユーロ圏なのだが、自国通貨も有しており統一はしていない。もちろん、小規模な店舗や屋台でもユーロは使えるのだが、現地通貨に比してユーロの方が1~2割高い。よって現地通貨を使うわけだが、日本円⇒ユーロ⇒現地通貨みたいな感じでレートがやたら高いし、手数料も馬鹿にならないのでカードキャッシングにしている、という訳。空港やホテル、街中の銀行、大型SC内のATMなら故障や誤動作も無く普通にキャッシングできる。使ったATMは全部英語表記は有った。

さて、夕食をホテルで手早く済ませ、とっぷりと暮れた街に出る。この旅、ほとんど晴天に恵まれてきたが、ここに来て空からは、ポツポツと雨が落ちてくる。それもまた風情と前向きに割り切る。

ホテル前の石畳の坂を50mも行けば頂点が『チェスキークルムロフ城』の正門。赤い格子の大きな門なので「赤門」(命名)と呼ぶことにする。(正式名称は「チェルヴェナー・ブラーナ」=赤い門と言うらしい。同じやないかい。)

「赤門」を入ると坂になった広場に出る。ここが「第一の中庭」と言われるところだ。
この時間、観光客はほとんど居ない。正面にはライトアップされた城の円塔を望むことが出来る。城門の掘割の手前から塔を見上げれば、息をのむほど美しい。

結構な深さのある掘割には聖人像が立っている。頭の星の数が多いので「ヤンさん」では無い様だ。以前は、跳ね橋だったと思われる石橋を渡ると「城内」。暖色の照明が雰囲気を盛り上げる。

すぐに噴水が有る「第二の中庭」に至る。左手の隅からは塔に上がる階段が有るが、この時間では入れない。

まだ先に進むと今度は城館に囲まれた小さめの広場、、そこを進むと、また同じような広場。ん~、温泉宿の増築改築新館オープンという感じのお城だ。(笑)

更に進むと見晴らしの良い廊下状の橋に出た。渓谷を跨ぐように城を繋いでいるのだが、ここら辺が『チェスキークルムロフ』のビュースポットの一つ。闇に沈む中世の街を堪能できる。橋の両側には聖人像が立っており、なんか、本当に「トゥームレーダー」か「アンチャーテッド」の世界に来たみたいだ。像の後ろから「ララ・クロフト」が飛び出してくる気がした。

雨脚も強くなってきたので、断腸の思いで宿へと戻る。
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ルネサンスの玉手箱 テルチ

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テルチまでは、どこまでも続く菜... テルチまでは、どこまでも続く菜の花畑 元々は掘割だったが、現在は景観... 元々は掘割だったが、現在は景観用の池 テルチの街並み テルチの街並み 現存する最も古い建物 いまでは... 現存する最も古い建物
いまではおもちゃ屋になっている
テルチの裏道 中々趣がある テルチの裏道 中々趣がある 塔に登る 死喰い人ではなく女房... 塔に登る
死喰い人ではなく女房
塔上からのテルチの眺め 塔上からのテルチの眺め コリドールに囲まれた教会の中庭... コリドールに囲まれた教会の中庭
数々のムービーロケーションに採用されている
『ブラチスラバ』を出てこの旅4国目のチェコに向かう。目的地は世界遺産の街『テルチ』だ。でも、今日の宿は、これも世界遺産の街『チェスキークルムロフ』に取っているので先を急がねばなるまい。

しかし、田舎の街、いや田舎の村『テルチ』へ向かう道は当然のように田舎道。途中のチェコ第二の都市「ブルノ」まではいいのだが、そこから先は本当に田舎道なのだ。

流石にヨーロッパだけあって「すれ違うのに厳しい」という日本の酷道とような事はなく、それなりの道なのだが、周りは本当に田舎の風景。広大な菜の花畑が続いて一生分の菜の花を見ることができた。

さて、世界遺産の街『テルチ』は、当然のように一般車両が立ち入り禁止となっており、街の外に作られた駐車場からエントリーすることになる。近年、ウィーンやプラハからの1Day 観光に訪れる観光客で賑わっている。

しばらく道を歩き、小規模なペンションが並ぶエリアを抜けると、昔は街を守る掘割だったところに掛かる橋から『テルチ』の中心街に入ることになる。

エントランスからの角を曲がるとドンと開けた広場に出る。街並みがそれぞれの装飾に彩られ美しい。この街は16世紀に大火があり、街並みから3m程度の張り出しが各戸に許された事から民間による住居、店舗の装飾がルネッサンス様式、バロック様式で作られた珍しい街。他の遺産と異なり民間人の世界遺産なのだ。

頃合いなので昼食を取る。季節のアスパラと鶏肉をピルスナーで戴く。そうだ、もうチェコに居るのだ。

観光本などでは『テルチ』は、広場の家々の装飾が紹介されているが、裏に入った路地の街並みも非常に美しく楽しめる。現在、『テルチ』の中心地は非常に地価が高く、中々空家も出ない、という理由も何となく判る。

ぐるっと街並みを回っても30分程度の街。仕上げに『テルチ城』を見学する。まずは狭い通路を上り塔の上から市街を見学する。途中の鐘は「鳴らすな」と書いてあったが拳骨で音色を聴く。罰かぶるかもしれない。

塔からの眺めは流石に美しく遠く辿ってきた菜の花畑を見渡せた。

ヨッコラショと塔を降りて中庭のコリドールへ進むと、過去に映画撮影に使われたパネルがいくつも掲示されている。モノクロのドラキュラや最近のハリウッド映画まで色々と使われてきたようだ。

本当は天気も最高に良いので『テルチ』の街並みの夕景を撮りたかったが、今日は『チェスキースルムロフ』に宿を取っているので、それもままならない。

駐車場へは来た道と異なり『ドルニー門』を出てすぐに左に折れて『テルチ城』の庭園を通って帰る。観光客は、ほとんどおらず地元民が平日の午後を楽しんでいた。

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ブラチスラバ城に響く哀愁のハーモニカ

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大統領府から坂を上ると石垣が見... 大統領府から坂を上ると石垣が見えてくる ブラチスラバ城の外門 入場無料... ブラチスラバ城の外門
入場無料で開放されている
すぐ脇に建つスロバキア国会議事... すぐ脇に建つスロバキア国会議事堂
んー、どう見ても景観的に合わねーだろ
ブラチスラバ城全景 ブラチスラバ城全景 展望台からドナウを望む 展望台からドナウを望む 展望台の下はお土産屋さん 左側... 展望台の下はお土産屋さん
左側の奥が「とうもろこし人形」
中庭の井戸 一体、何人を飲み込... 中庭の井戸
一体、何人を飲み込んだのか?
何も無い中庭に老人のハーモニカ... 何も無い中庭に老人のハーモニカが響く
心象風景としてディライトに加工してみた
『大統領府』の手前を左手に入り坂を上ると、丘の上にある『ブラチスラバ城』に着く。「ひっくり返したテーブル」と呼ばれるスクエアなお城だ。入場のチェックゲートなどは無くフリーで入ることができる。駐車場には「ドナウ川クルーズ」の観光バスが何台も止まっていた。お城を観光した後に船でランチクルーズってパターンなのだろう。

城の右手には「灰色の四角いビル」がある。これがスロバキアの『国会議事堂』である。まぁ、素っ気無い。ブダペストのハンガリー国会議事堂のイメージが記憶に新しい身からすれば、このコンクリートの四角い建物は、城の丘という場にそぐわないこと夥しい。社会主義時代に作られた建物と思い込んでいたが実際には築10年もたっていないらしい。

入り口の門を入ると、すぐ左手に小さい庭園、そのまま進めば城の城門だ。現在では衛兵などが居るわけでもなく門も開かれている。

その先が城のテラスになっている。一段高く櫓になっている所が展望デッキになっていて大勢の観光客でにぎわっている。その下が城のお土産屋になっている造りだ。

早速、登ってみれば眼下に広がるドナウが美しい。UFOレストランを有する『MOST SNP橋』が景観のアクセントになっている。

スロバキアの首都ブラチスラバは、ヨーロッパの首都に珍しく市域がオーストリア、チェコとの国境に接している。当然、ここからも両国の領土が見渡せる。3つの国を一度に見る、という感覚は日本人には当然なく、このあたりが国際化や社交性という点での民族意識の差を感じさせもする。

「ひっくり返したテーブル」の中に入ってみれば、ぽかーんと何もない。よーく見れば、隅に井戸が一つっきり。四隅を白い城の壁面が覆っているだけに、余計に「何にもない」感が強まっている。ちなみに井戸の深さは85mと伝えられている。聖マルティン教会の塔の高さと同じだ。スロバキア人は85mが好きなのかもしれない?

この城、現在は純白の城壁に深橙の瓦の色が映えて美しい城だが、これは近年の大規模改修で建築当時の状況を再現したもので、その前は黄土色の壁面の城だったようだ。現在では歴史博物館として館内見学ができる。

さて、何も無い中庭は流石に何もすることもなく、そうそうと引き揚げようとすると、ドイツだかタリアの団体で来ていた爺さんがポケットからハーモニカを出して哀感のある旋律を吹き始めた。城館の壁に反射して美しい調べが響く。ん~、無茶苦茶かっこいいじゃねーか。思わず、私もハーモニカを習おうかと思う。(やりはしないが)

ざっと、城のお土産屋を眺めると「トウモロコシの「皮で作った人形が名物」と教えてくれた。記念にはなるが、そういう趣味でも無いので買わずに店を出る。

外門まで帰ってきたら、門のすぐそばに場内の案内図が有った。入るときには気もせいていて気が付かなかったが、その図によると城の右手奥に、さらに庭園やテラスのようなものがあったらしい。初めての施設では、こういう物を見逃すと肝心なものを見逃すこともある。気を付けよう。

教訓:観光施設の案内板を見落とすな
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ブラスチラバ 朝の街歩き

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聖マルティン教会 聖マルティン教会 黄金の王冠 誰も盗めないのか、... 黄金の王冠
誰も盗めないのか、と誰もが思う
ブラチスラバの中央広場 ブラチスラバの中央広場 楽団ご出勤 楽団ご出勤 モーツアルトの「ここ何プレート... モーツアルトの「ここ何プレート」 ミハエル通りからミハエル門を望... ミハエル通りからミハエル門を望む こういう街かどのカットが どれ... こういう街かどのカットが
どれも絵になるのがヨーロッパの魅力
TOKYO 9140km 思え... TOKYO 9140km
思えば遠くに来たもんだ
『ラディソン・ブリュ・カールトン』をチェックアウトし街の散策に出る。まずは、ホテルの目の前からも鐘楼の頭を覗かせている『聖マルティン教会』へと向かう。

ブラチスラバにある各国大使館で唯一、鉄網のフェンスで囲われている米国大使館などぶらぶらと見ていると、すぐに『聖マルティン協会』に着く。

まぁ、何のことはない村にもよくある感じの教会なのだが、この教会実は何気にすごい教会なのだ。

まず、その初期ロマネスクの建築様式からも判るように14世紀の建物である。まぁ、見た目がそっけないわけだ。14世紀といえばブダペストの国会議事堂よりも300年も古い。こういう建物が、普通に残っているのが、中欧の凄いところだ。現在の内装は19世紀にネオゴシックに改装されているとの事。

その歴史的価値は、この教会が歴代ハンガリー国王の戴冠式の会場であったことである。11人のハンガリー国王と8人の王女が戴冠式が行われた。その中には、オーストリア=ハンガリー二重帝国の皇帝として戴冠したマリアテレジアも含まれている。なぜ、ブラチスラバの、この規模の教会が戴冠式の会場として使われてきたのかと言えば、昔ハンガリーが東方からのオスマントルコの侵攻を受け、敗退を続けて、この教会まで逃げ延びてきた際に、新たなハンガリー国王の戴冠式を行った故事に由来する。新しいハンガリーの国王は、この教会で生まれなければならなかったのだ。

3つ目は先の故事の象徴ともいうべき純金の冠が、その尖塔の塔頂に輝いていることである。何金製かはわからないが、一説には350kgあるという、ホンマかいな?

さて、続いて中央広場(フラヴニー広場とも呼ばれる)まで戻り、『ミハエル門』へ進む。朝のミハエル通りは人通りが少なく歩きやすいが、夜の雑多な雰囲気の方が楽しい。この通り沿いには、ここで何があった、という「ここ何プレート」(命名)が張られた建物が散在している。中にはモーツァルトが6才の時に演奏会した、なんてプレートもあった。

門をくぐり、今日は左手の大統領府から『ブラチスラバ城』へ向かう。
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スロバキア ブラチスラバの夜

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ブラチスラバのオペラ座 ブラチスラバのオペラ座 ロランド噴水もライトアップされ... ロランド噴水もライトアップされていた 中央広場 それほど大きな広場で... 中央広場
それほど大きな広場ではない
ブラチスラバの裏道 ブラチスラバの裏道 ブルーチャーチ 夜の闇に美しく... ブルーチャーチ
夜の闇に美しく染まる
スロバキアの首都『ブラチスラバ』へは、ハンガリーから一度オーストリアを経由して入った。言うまでもなくEU圏なので入国審査も税関もない。

オーストリア国境を越えて、すぐにドナウを渡ると「ひっくり返したテーブル」と呼ばれる『ブラチスラバ城』が見えてくる。

『ブラチスラバ』の宿は『ラディソン・ブリュ・カールトン』。もともと狭い都市で「小さな大都市」と呼ばれる『ブラチスラバ』の中心街、ど真ん中の宿だ。正面はモール状の公園となっていて美しい。ちなみに、この広場、正しくは『フビエズドスラボボ広場』(Hviezdoslavovo námestie)日本人には覚えられんし、言えない。国立オペラ座がそばに建つ。

日が落ちた街に出るとオペラ座の前で大勢が集まりPVの画面に興じている。この夜はスロバキアの国技であるアイスホッケーの世界選手権決勝。しかもカードはスロバキア対チェコ。全国民がスポーツバーのTV中継、街中のPV、自宅TVに釘付けになっている。その分、街中は観光客しかいなくて空いているし、治安も良いか?

まずは、中央広場から『ミハエル門』を目指す。

中央広場には『ロランド噴水』と呼ばれる共同水汲み場があり、この製作を命じたマクシミリアンの像が戴かれるが、その造形は、実は中世都市の守護騎士ロランドである、との風説で『ロランド噴水』と呼ばれている。

この広場には日本大使館もある。そもそも、この都市は非常に小さい都市だが国家の首都なので各国の大使館が置かれ、至る所に各国の国旗がはためいている。

『ブラチスラバ』の一つの楽しみに、街中に点在するオブジェがあるが、それよりも、そこに絡む世界中の観光客の方が面白い。やはり、街には人が居るから面白いのだ。

さて、『ミハエル門』は、この街が城塞都市だったころの名残で、現存する唯一の門。時計台を持つ塔楼が美しいが、これはマリアテレジアの時代に増築されたもの。門の真下には世界都市への里程標が埋められており東京は9200kmと記載されていた。

門をくぐると、今は空堀となった上に掛かる短い橋を渡る。振り返って『ミハエル門』をみれば、跳ね橋の支柱を止めた穴が見受けられる。

その先は、もう普通のビルが並ぶ大通りでトラムが走り銀行が林立する。左手に上れば『大統領府』から『ブラチスラバ城』だが、この時間に行っても仕方がない。右手に降りるとTESCOなどのある交差点。『ブラチスラバ』』の夜のお目当てとして考えていた『Blue Church』は、この奥に在る筈。

大通りを外れると全く人通りのない暗い道を『Blue Church』へ向かう。女房は、ビビッて「どこよー、暗いじゃないー、日本じゃないんだからぁ」と文句を言いだす。だったら腕でも組めばいいのに。

薄暗い道を何本か折れると闇に青くライトアップされた『Blue Church』が現れた。この時間では内部の見学はできないが、想像通り外観だけでも十分に美しい。他に1人ブロンドの女性バックパッカーが写真を撮っていた。軽く挨拶する。

ホテルへの帰りはドナウ沿いを戻ろうかと思ったが、女房がうるさいのでショートカットして直線的に戻る。それでもオペラ座の脇までは人通りのない道だった。(アイスホッケーの影響か?)
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閑話休題 電力需給

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風力発電の風車が連なる 風力発電の風車が連なる 菜の花畑と原発 菜の花畑と原発 渓谷にかかるとダム 渓谷にかかるとダム ダム湖の上を行く ダム湖の上を行く 当然、発電所があれば変電所も有... 当然、発電所があれば変電所も有り。
ハンガリーからスロバキアへ入るのに、途中オーストリアを少し経由した。その辺りは壮大なる風力発電所である。

千機を超えるとも思わされる風車が連なっていた。これほど大規模な風力発電所は初めて見た。17年くらい前にサンフランシスコからヨセミテに向かう途中で見た風車以来だ。それにしても、その規模はこの10分の1くらいだった。

再生可能エネルギーかと思っていたら、次には原発のサイロが現れた。4基ほどが稼働している。

そうかと思うと次は渓谷にかかる水力発電ダムだ。

今日の経済はエネルギー政策で回っていることが実感できる。
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