ギター余話

しばらく歩くと、

白い物体が一面に散らばっている。

なんだろうとちょっとびっくりしていると、

隊長のO氏が「ホウの葉でしょう」

と、一言教えてくれた。

といわれても見たのは初めてだ。

料亭などで使われるそうだ･･･。


とにかく人の顔くらいある大きさだ。

しばらく行くと今度は山肌にかかる木の道が出てきた。

結構長くてしかも右手はかなり急な崖だ。

落ちると止まりそうにない･･･。


帰りの道は登りの時より変化に富んでいた。


この後、猿岩という巨大な岩が出てきたのだが、

写真がうまく撮れていなかった･･･ｻﾞﾝﾈﾝ。

杉の木の囲まれた道を行く･･･。

少し傾いてきた冬の太陽。


夏だと昼を少し過ぎた太陽は強烈で、

「太陽にほえろ！」みたいな気分なのだが、

この時期の光はもう弱くなってきていて、

「枯れ葉にしみいる靴の音」的な気分にさせる･･･。

キレイナオネエサンが少し立ち止まったところで、

いきなり発見した青い実。


これがただ青いだけでなく、

驚くほどの光沢と深い色･･･。

なんの実だろうか･･･。

浅薄な高山植物の知識からは出てくるわけもなく、

ただ呆然と見つめていた･･･。


ようく見るとカメラを構えてる姿が、

青い実に映っているのが分かると思う･･･。

木立が切れると山が見える･･･。

低山特有の丸みを帯びた山が幾重にも連なっている。

3000メートルから見る雄大な山脈とはまた違った、

ゆったりした気分にさせる山容だ。


なかなか味わいのある風景だと思う･･･。

冬の山のもう一つの特徴は、

葉を落とした木々が、

山頂から空に向かって林立しているところだ。


繊細に空を切り刻んでるところが、

がっちり緑葉をつめた夏状態とはだいぶ趣が違う･･･。

これもこのくらいの高度の山ならではですね。

もう終着点が近づいてきたところで、

山の風景三連発の最後･･･。


だいぶ高度も下がってきて緑一色の山ですね。

今は濃い緑に覆われていますが、

これが春先になると明るく輝いてくるんですよね。


これはまた春の山の魅力になるわけです。

下山して温泉に向かう･･･。

が、しかし、当初の予定の「浅間の湯」が休み･･･。

「エー･･･」

というかなりがっくり来たところで、

次の温泉を目指すことに･･･。


陽も落ちてバスを待つ･･･。

かなり寒さも増してきてバスを待つ間、

熱いコーヒーを飲む･･･。

これまた体中に暖かさが沁みていくのが分かる･･･。


あれ･･･？？？

O隊長･･･キレイナオネエサンとの距離がいやに近いですね･･･(~_~;)

寒い中、バスを待って「瀬音の湯」に到着･･･。


真っ暗な中を橋を渡って結構な距離を歩いて到着。

かなり大掛かりな温泉宿というか･･･。

びっくり･･･！！


足湯がまず目に入った。

足をつけるより温泉にドボンと身を沈めたい気がはやる。

外から見るとやはりかなり大きな温泉だ。

じっくり温まった体を引きずってタクシーを待つ･･･。


露天風呂がなかなか良かったなぁ･･･。

外はぎょっとするくらい寒いのだが、

お湯に使っていると最高の気分。

一時間があっという間に過ぎた･･･。


すぐとなりで若者のリストラの話が聞こえていて、

なんとも世相バッチリな雰囲気･･･。


ともあれ、2008年の締めくくりに温泉ザブンはほんとにラッキー･･･(^_^)v

気分最高で締めくくられて良かった。


来年もまた山を目指そう･･･！！


これにて「浅間尾根縦走」一巻の終わり。

ご静読ありがとうございました･･･<(_ _)>

登山で疲れたからだが、温泉でほぐされてゆき気分が伝わってきました。


写真の青い実、「竜のひげ」の実ですね。

根元にありますので、気づかない人も多いと思います。

さすがですねぇ･･･！！


毎年山に登りながら、

まったく高山植物への知識が広がりません･･･。

反省しつつ毎年たくさんの高山植物の写真を撮影してくるのですが、

名前が分からずアップできないでいる状態です･･･ﾊｽﾞｶｼﾅｶﾞﾗ。


これで一つ知識が増えました。

しっかり貯蔵しておきます。


ありがとうございました。

2009年、また是非よろしくお願いいたします･･･<(_ _)>

すばらしいパノラマの数々・・ありがとうございました。


筋肉痛などないでしょうが・・ごゆっくりと新年をお迎えください。

決して高い山ではないのですが、

ゆったりとした雰囲気が魅力ですねぇ…。

筋肉痛は全くありませんでした。


今は実家にいてゆったりとした時間を過ごしております。

2009年、今年もよろしくお願い致します。　

青い実は、地球のように青く輝くラピスラズリを連想しました。


青空を翔けた龍の落したものなのでしょうか。

深いブルーで驚きました…！！

自然の色はすごいですね。

見たときほんと驚きでした。


竜の落し物って雰囲気はありましたね。