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投稿日 2009-12-31 19:05
神戸:ファルコンの散歩メモ
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ファルコン
今年最後の読書は、矢口敦子さんの『償い』でした。 36歳の医師が、個人的な家庭問題でホームレスになり、流れ着いた郊外の街で連続殺人事件に遭遇するというあらすじです。 ミステリーですので、細かい内容は省きます。 作者の意図として「人の肉体を殺したら罰せられるけれども、人の心を殺しても罰せられないんだと...
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投稿日 2009-12-25 21:29
神戸:ファルコンの散歩メモ
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ファルコン
1975(昭和50)年、「二千万テレビ懸賞小説」佳作入選作品『雪の断章』でデビューした著者は、2005(平成17)年12月25日に56歳で亡くなられています。 1984(昭和59)年以降からは作品を発表されておらず、発表された全18作品は長いあいだ絶版状態でしたが、2006年から次々と復刊され、本書...
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投稿日 2009-12-20 21:31
神戸:ファルコンの散歩メモ
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ファルコン
あくどい金利で金貸しを営んでいる三軒町の<お吟>の家に、うまく潜り込んで金貸し業を手伝う<浅吉>ですが、<お吟>の貯め込んだ金を横取りしようと考えていますが、真意はわからないまま物語は展開していきます。 タイトルにある「烏金」とは、朝方烏が鳴くのに合わせて金を貸し、夕方烏が鳴くと共に利子を付けて返却...
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投稿日 2009-12-14 08:06
日々是勉学
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らっち
もう12月も半ばを迎えようとしている いろいろやばい・・・ 読書のペースも、通常に戻ったような気がする 11月の読書メーター読んだ本の数:12冊読んだページ数:2587ページムーミン谷の十一月 (講談社文庫 や 16-8)気づき:ムーミンシリーズ読了 気になる一文:その人は、きみのわるいくらい年より...
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投稿日 2009-12-08 07:04
神戸:ファルコンの散歩メモ
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ファルコン
旗本の家臣であった<季蔵>は、許婚の<瑠璃>に横恋慕した主家の長男の策略にはまり武士の身分を捨て、一膳飯屋『塩梅屋』の主人になっています。 廻船問屋長崎屋の<長崎五平>は、<松岡亭玉輔>と呼ばれる元噺家でしたが、これから毎月「噺の会」を行うので、その題目に合わせて客に出す料理を作ってほしいと頼まれま...
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投稿日 2009-12-07 21:27
神戸:ファルコンの散歩メモ
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ファルコン
26歳の<原口泰三>は、若い頃に犯した過激テロ行為で裁判所の判決が出る前に出向いた演劇場で偶然、アメリカ留学前の23歳の<岩崎順子>と出会い、一週間日本での想い出作りに行動を共にします。 留学に旅立つ時間は、裁判所の判決が言い渡される後で、無罪なら間に合いましたが、6年の判決が言い渡され、すぐに収監...
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投稿日 2009-11-27 21:27
神戸:ファルコンの散歩メモ
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ファルコン
本書には、7篇のサスペンス(ミステリー)が納められていますが、どれも巧妙な語り口の中で、最後に「うっ」とさせられる機微にとんだ内容でした。 著者の長篇の場合、どんでん返しがこれでもかと出てきますが、短篇だとそうもいかずに、読み手として「アア~」というところで納まりますので、安心して読めます。 副題に...
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投稿日 2009-11-26 20:19
神戸:ファルコンの散歩メモ
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ファルコン
昨日25日、長野県のクリニックで代理出産により我が子を得た女性が記者会見を開いていました。 医学の進歩がどこまで行くのか、あるいはどこまで求めるのか、重い話題を含んでいます。 この会見を見ながら、帚木蓬生氏の『エンブリオ』(2002/7)という小説を思い出しました。 「エンブリオ」というのは、受精後...
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投稿日 2009-11-21 21:11
神戸:ファルコンの散歩メモ
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ファルコン
本日、私の好きな和食堂【まるさ】にて、このブログの「立ち呑み日々雑感」でお馴染みのMSHIBATAさんに対して、神戸新聞の取材がありました。 今月末には書店に並ぶと思いますが、今回出版の『神戸ぶらり下町グルメ決定版』に関しての取材です。 MSHIBATAさん、昨年度は『神戸立ち呑み八十八カ所巡礼』を...
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投稿日 2009-11-18 13:03
四季織々〜景望綴
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keimi
『あらしのよるに』 きむら ゆういち・作 あべ 弘士・絵 出版・講談社 あらしのよるに逃げ込んだちいさな小屋の暗闇の中、2匹の動物が出会う。 風邪をひいて鼻のきかない2匹は、お互いがオオカミとヤギ、つまり「食うもの」と「食われるもの」であることに気付かない。 すっかり意気投合したヤギとオオカミは、翌...