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投稿日 2009-06-13 21:27
神戸:ファルコンの散歩メモ
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ファルコン
<田辺聖子>の小説は大阪府生まれの作家として、関西弁が生きていますので、肩が張らずに読めます。本書は8話の短篇が収められていますが、どれも関西の名物料理を中心に置き、各短篇に登場する40代の男はそれぞれに好物料理に固執する性格を持ち、現実的な考え方をする女性陣達に喧々諤々としながらも、「所詮人生なん...
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投稿日 2009-06-10 21:31
神戸:ファルコンの散歩メモ
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ファルコン
「建築紛争事件」に関して、建築分野の専門家として裁判所に出向いていますので、裁判所や裁判官の話題や実状に関しては、どうしても興味を持ってしまいます。この2009年5月21日より「裁判員制度」が施行されますが、序章を含めて問題点を指摘されています。また過去の判例を多く用いて、判決の理不尽さを痛快に切り...
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投稿日 2009-06-01 10:10
四季織々〜景望綴
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keimi
図書館に貸出リクエストをしていた絶版本の『所有せざる人々』アーシュラ・K・ル=グイン嬢(←おりょんちゃんの希望)を借りに行きました。折角ここまで来たのだから、6月15日の読書マラソン講演に来てくれる角田光代さんの本を借りて帰りましょうと探しました。その時に見つけました。『赤朽葉家の伝説』・桜庭一樹著 桜庭一樹という名前は、以前から気になっていました。『桜物語』を書いている時にさくらば(桜葉)と入力すると「桜庭」と出て来ていましたので・・・。桜を冠する名前は、どうしても気になってしまいます。本の名前『赤朽葉家の伝説』に惹かれ、手に取ると、表紙の赤紅葉色に釘付けになりました。第一部 最後の神話の時...
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投稿日 2009-05-31 21:31
神戸:ファルコンの散歩メモ
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ファルコン
日本の衰退気味の林業の世界を舞台に、一人の若者が成長してゆく過程が、山の壮大な自然を舞台に見事に描かれている一冊でした。主人公の俺こと<平野勇気>は高校卒業後の進路を決めておらず、担任から「緑の雇用」制度の研修生として、三重県と奈良県の県境にある「神去村」に送り込まれます。そこは携帯電話も使えない山...
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投稿日 2009-05-25 21:29
神戸:ファルコンの散歩メモ
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ファルコン
『蒲公英草紙』 に続く<常野(とこの)物語>シリーズ第3弾が本書で、短篇10話が納められた『光の帝国』のなかの『オセロ・ゲーム』の続編にあたります。<拝島時子>は、ゼミ旅行から帰ってくるなり、母<暎子>が突然睡眠状態に陥ったと母の部下の<河合詩織>から連絡を受け、病院に出向きますが、『あれ』によって...
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投稿日 2009-05-21 21:31
神戸:ファルコンの散歩メモ
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ファルコン
主人公<テリー・サルツ>は26歳、腕のいい大工でしたが、酒と薬の影響でバーで暴れ刑務所生活を送る羽目になり、仕事も失くし妻<メリールー>とも離婚(中)という状態です。出所した<テリー>を快く迎えてくれたのは、屋根職人の<ダニー>で、彼の住むオハイオに転がり込み、町で見かけたピザハウス『カーロ』に配達...
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投稿日 2009-05-20 21:30
神戸:ファルコンの散歩メモ
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ファルコン
副題に<駅弁味めぐり事件ファイル>とありますが、シリーズとして
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投稿日 2009-05-18 21:28
神戸:ファルコンの散歩メモ
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ファルコン
主人公は18歳の<澪>で大坂生まれですが、10年前の享和2(1802)年7月1日に起こった淀川の氾濫で両親を亡くし、料理屋「天満一兆庵」の女将<芳>に拾われ奉公していました。味覚の良さを主人<嘉兵衛>に認められ、料理人として修業を始めた矢先火事に合い、江戸に支店を出している息子の<佐兵衛>の店に出向...
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投稿日 2009-05-17 20:44
四季織々〜景望綴
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keimi
今、少しずつ少しずつ、読んでいる本です。幸田文さんの本は『きもの』から入りました。着物を着るようになって、友人から紹介された本です。きちきちるつ子さんの窮屈感が漂う本でした。この『季節のかたみ』は、とても懐かしい匂いがします。わたしよりも遥か前の時代のことなのですが、とても懐かしいです。季節の感じ方...
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投稿日 2009-05-15 21:31
神戸:ファルコンの散歩メモ
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ファルコン
本書には文庫本のタイトルとなっている連作短篇である『遊戯』と、『オルゴール』が収められています。著者は食道癌のためにすでに2007年5月17日に59歳で亡くなられていますが、それぞれの短篇は『小説現代』の2005年1月号から2006年3月号に掲載されました。『遊戯』は、ネットの対戦ゲームで知り合った...