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投稿日 2021-04-17 20:25
神戸:ファルコンの散歩メモ
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ファルコン
今年は、『空間・五感』でも述べていますが、<建築>とは「権力」と「金」が絡んでくるということを著者はよく見抜かれており、上様「足利義政」が自分の満足のために農民から年貢として金銭を巻き上げ、東山山荘の建築に固執、やがて土一揆が起こる都の様が「三郎右衛門」の子どもたちを絡めて描かれています。「三郎右衛...
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投稿日 2021-04-15 21:05
神戸:ファルコンの散歩メモ
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ファルコン
建築設計を生業としている立場として、読書の分野に入るのか怪しげな一冊として2021年3月20日に発行されています<日本建築学会>編集の『空間・五感』(2750円・井上書院)です。タイトルの通り、「視覚」・「聴覚」・「触角」・「嗅覚」・「味覚」の五感に加え「時間」・ 「多様な感覚」の全7章に有名建築を振り分けて、写真と解説文で組まれたハンドブック的な構成でした。さすが学会として資料的といいますか学術的でなければいけないと言う編集方針が気になり、本来の「建築」の持っている「権力」と「金(富・財力)」という根源的な分野での視点の切り込みがなく、つまらなく感じながら写真だけ眺めていました。...
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投稿日 2021-04-13 21:05
神戸:ファルコンの散歩メモ
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ファルコン
著者<柚木裕子>(52)の作品として、女性警察事務職員<森口泉>を主人公とした『あしたの君へ』以来になりましたが、本書『臨床真理』が著者のデビュー作品です。『臨床真理』は、2009年1月 宝島社より刊行され、 2010年3月に 宝島社文庫として(上・下)の分冊で発行 され、2019年9月 に角川文庫として発行されています。読んだ後で分かりましたが、ミステリーとして途中で事件は解決したように思えるのですが、その段階でまだ残ページがあると、もうひとひねりの裏返しが予測できてしまい、ミステリーファンとしては、ある登場人物の台詞の伏線で事件の真相が予測できてしまうからだと思います。手慣れた作家ですと、...
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投稿日 2021-04-09 20:05
神戸:ファルコンの散歩メモ
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ファルコン
気になる文庫本の新刊も見当たらず、昨年2020年10月23日より公開されました<河瀬直美>が監督を務めた映画『朝が来る』の原作を読みました。著者の作品としては、第32回吉川英治文学新人賞受賞作の『朝が来る』は、第92回米アカデミー賞国際長篇映画部門の日本代表作品であり、<河瀬直美>監督は第44回日本アカデミー賞の優秀監督賞を受賞しています。同じ建設会社に務める「清和」と「伊都子」は遅い結婚ということもあり、子供の出産に積極的ではありませんでした。40歳を目前に不妊の原因を調べますと、「清和」は無精子症という病気であることが分かります。何回かの不妊治療を行いますが改善が見られず、子供を持つことを...
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投稿日 2021-04-06 20:05
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ファルコン
著者<三羽省吾>の作品としては、『路地裏ビルヂング』を面白く読み、連名による短篇集
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投稿日 2021-04-02 21:25
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ファルコン
著者<乃南アサ>の作品は、
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投稿日 2021-03-30 20:05
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ファルコン
好きな作家の一人として著者<桜木柴乃>の作品は、「風葬」 ・ 『砂上』 や 『ホテルローヤル』を原作とする映画
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投稿日 2021-03-26 21:05
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ファルコン
本書『紙鑑定士の事件ファイル 模型の家の殺人』は、第18回「このミステリーがすごい大賞」の受賞作品として、2020年1月に刊行され、加筆修正されて2021年2月18日に文庫本として発行されています。建築の設計を生業としてきましたので、大賞受賞作品と言うよりは、「模型の家」と言う単語に興味を持ち手にしたのですが、あまりの面白さに、一気加勢に366ページ読み終えました。神保町で紙鑑定事務所を営み、どんな紙でも見分けられる男「渡部圭」の事務所に、ある日「紙鑑定」を「神探偵」と勘違いしたひとりの女性「米良杏璃」が、ピンボケした戦車のプラモデルのディオラマ写真一枚をもって「彼氏の浮気調査をしてほしい」と...
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投稿日 2021-03-22 20:05
神戸:ファルコンの散歩メモ
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ファルコン
著者<吉川英梨>の作品として 『十三階の神』 を読んでいる間に、刑事「原麻希」を主人公とする
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投稿日 2021-03-16 20:25
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ファルコン
2014年は、弘法大師が遍路創設1200年の節目に当たる年ということで四国88カ所を舞台とした『玉村警部補の巡礼』は、2018年4月に単行本として刊行され、2020年11月20日に文庫本として発行されています。四国88カ所は、一度は巡礼として「歩き遍路」で回ってみたいと思いながら、<熊倉伸宏>の 『...