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投稿日 2010-08-06 21:28
神戸:ファルコンの散歩メモ
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ファルコン
なんとも奇妙な展開で楽しませてくれた、『有頂天家族』です。 登場するのは、今はすっかり神通力が消え去り、空を飛ぶことができない天狗<如意ケ獄薬師坊>こと「赤玉先生」、人間でありながら「赤玉先生」の指導を受け、天狗と同じ能力を持つようになった<鈴木聡美>こと「弁天」、そして本書の語り手である狸の<下鴨...
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投稿日 2010-08-03 21:33
神戸:ファルコンの散歩メモ
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ファルコン
主人公は<真田省吾>22歳、過去に刑事であった父<皆川宗一>と母を自宅に忍び込んできた賊に銃殺され、自らも重傷を負いますが、担当刑事であった<山縣>の配慮で死亡されたこととされ、施設で育ち監察医の<真田>と養子縁組を組んだ過去を持っています。 <皆川>の事件を契機として、刑事を辞めた<山縣>は「ファ...
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投稿日 2010-08-02 22:33
日々是勉学
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らっち
7月の読書メーター 読んだ本の数:10冊 読んだページ数:1947ページ 日本社会の歴史〈下〉 (岩波新書) 気づき:百姓≠農民 気になる一文:これらを必要経費として年貢から落とすために、日常的に支出と収入を帳簿に記入した/大航海時代の人と物の流れに、家康は積極的に対応していた/文学の分野で名前の知...
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投稿日 2010-08-02 21:32
神戸:ファルコンの散歩メモ
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ファルコン
本書には6篇がおさめられており、「取調室」「薄い傷」「親子の肖像」「隠された絆」では捜査一課時代の<大友鉄>が鋭い洞察力でそれぞれの事件を解決してゆく過程が描かれています。彼の警察官らしくない丁寧さ、優しさが感じられとても好感が持てます。さらに妻・菜緒との絆、息子誕生で感激する大友刑事しかしその後、...
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投稿日 2010-07-28 21:28
神戸:ファルコンの散歩メモ
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ファルコン
主人公<下澤唯>は、11年前に突然失踪した夫<貴之>を探し続ける女探偵です。 夫自身が探偵であり、京都で開設したその事務所の看板を守るべく、自らが探偵として働いていました。 ある日事件の調査で出向いた新潟で夫らしき人物と遭遇、<唯>は同職で年上の<川崎多美子>と新潟で得た情報から、長野県諏訪地方に出...
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投稿日 2010-07-23 21:30
神戸:ファルコンの散歩メモ
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ファルコン
ピアノの黒鍵と白鍵のシンプルな表紙ですが、内容はなんとも複雑な構成で、驚愕のラストが待ち受けていました。 本書は、ミステリーの範疇だと思いますが、間違いなく音楽家<シューマン>の音楽論もしくはシューマン論かと思わせる展開が続き、読み終った段階で入念な伏線としての構成に驚かされました。 不幸な事故によ...
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投稿日 2010-07-21 21:31
神戸:ファルコンの散歩メモ
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ファルコン
本書には短篇が10篇納められていますが、どれもテーマは「60秒」の時間です。 「あなたに臨んだときに一度だけ、世界中の時間を60秒止められます」と、ひさしのある緑色の帽子に、真っ赤なミニ丈のノースリーブのワンピースを着て、ブルーの膝までのブーツを履いた11~12歳ぐらいの<美少女>が、それぞれの短篇...
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投稿日 2010-07-15 21:31
神戸:ファルコンの散歩メモ
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ファルコン
京都のN医大に勤める36歳の<秋沢宗一>は、同僚の結婚披露宴で、13年前に札幌で別れた7歳年上の恋人<亜木帆一二三>と再会しますが、記憶にある彼女とは違いいまだ20代にも見える美人となっていました。 帰宅のタクシーに乗ろうとするところを呼び止めますと、たしかに「しゅうちゃん・・」と彼女しか知らない呼...
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ちょっと過激なタイトルでしょうか(笑) 「お金とは基本的に汚れているものだ。人から人へとわたる中で汚れていき、その汚れが人を汚す。・・・(中略)そう考えると、お金はウンコと同じようなものである。・・・金にやたら群がる人は、さしずめウンコにたかる蝿・・・」 でもウンコは大切。ウンコをしないと病気になり...
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以前にも記したことがあると記憶していますが、この世の中で起こることで、偶然はなく全て必然であるということ。 本の第4章に次のような文があります。 「目の前に起こったことはすべてパーフェクト」 たとえ試練の遭遇したとしても、 それは必然であり、 乗り越えることで人は磨かれていく 一見悪い、不幸だと思え...