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投稿日 2011-03-03 11:25
四季織々〜景望綴
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keimi
『ぬばたま』って、何?「たま」からは「魂」を連想します。調べると「檜扇」の実(種)のことでした。この種は、射干玉と表記して、 漆黒色 をしています。古の万葉集に枕詞として「ぬばたまの」が登場しています。これに続くのは「夜」、その他にも「夢、黒、夕、月、妹(いも)」があります。 『ぬばたま』 あさのあつこ・著 新潮社画像は、左が単行本、右が文庫本です。『ぬばたま』の夜(新月の夜)がよく表現できている装丁です。もうすぐ、その新月の夜がやってきます。怖い怖い本です。●KUMAさんへ●蛇と艶めかしい女人が登場するので読まない方が良さそうです。また、新月の夜には山には行かないように!!新潮社の紹介文よ...
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投稿日 2011-02-28 21:32
神戸:ファルコンの散歩メモ
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ファルコン
時は天正年間、忍者の里として有名な伊賀衆を引き連れる<百地三太夫>と、隣接する<織田信長>の次男<北畠信雄(のぶかつ)>の伊勢衆との戦いを主軸に据えた物語です。「信雄軍」を壊滅させようと、伊賀衆を束ねる「十二家評定」のメンバー<百地三太夫>や<下山甲斐>は、術策をもってなんとか伊勢衆をおびき寄せて壊...
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投稿日 2011-02-27 21:27
神戸:ファルコンの散歩メモ
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ファルコン
第一作目の『裂壊』 に次いで、本書で六作目になりました。ある事件で出世の道を閉ざされた三方面分室室長<阿比留真弓>は、庁内営業の意欲もなくなり、失踪課の重鎮<法月大智>警部補の警務課への移動を止めることもできず、失踪課全体に元気がなくなりました。そんな状況をぼやく<高城>に、<法月>は5年前に多重衝突事故に遭いながら、事故現場から失踪した<野崎健生>の捜査を託します。「マッドサイエンティスト」の異名を持つ<野崎健生>はロボット工学の第一人者で、本家一族が経営する<ビートテク>という会社で歩行アシストシステムを開発していました。その会社が主催するホテルの展示会場で爆発があり、脅迫文が発見され、そ...
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投稿日 2011-02-26 21:27
神戸:ファルコンの散歩メモ
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ファルコン
誤って恋人を死なせてしまった<田中健一>は、7年間服役したあと、父親の元で生活をしています。ある日<健一>のところに週刊誌の記者が現れ、取材攻撃にさらされます。加害者家族、被害者家族のそれぞれの立場が、マスコミの扱いによって逆転してしまうという設定は納得できるところですが、ノンフィクション作家として...
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投稿日 2011-02-25 21:27
神戸:ファルコンの散歩メモ
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ファルコン
いやぁ~、昆虫好きとしてはわくわくしながら、面白く読み終えれました。物語の世界は、学名で<ヴェスパ・マンダリニア>と呼ばれる「オオスズメバチ」たちの世界を描いています。「オオスズメバチ」の戦士<マリア>は、「疾風のマリア」と呼ばれるほど素早い行動で餌を捕獲してきますが、働き蜂としての寿命はわずか30...
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投稿日 2011-02-17 21:32
神戸:ファルコンの散歩メモ
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ファルコン
タイのバンコックを舞台に繰り広げられる、どちらかといううと猟奇物的スリラーですので、好き嫌いが出るかもしれません。<国分隆史>は恋人の<若槻奈美>を伴ってバンコックに来ていましたが、<奈美>はバックパッカーとして現地に3年も滞在している兄<マモル>を尋ねるべく出向くのですが、途中で誘拐されたのか行方...
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投稿日 2011-02-16 21:32
神戸:ファルコンの散歩メモ
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ファルコン
『仮面警官』に次ぐ、シリーズ2巻目になります『発覚』です。かっての恋人<真理子>のひき逃げ事件が、神奈川県警の上層部とかかわりがあると知り、警察官になった<南條達也>ですが、交番勤めの地域課から念願の刑事へと池袋警察署での研修が始まりました。窃盗事件の犯人逮捕に伴い、黒幕が「貝籐組」だとわかり内偵を...
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投稿日 2011-02-14 21:27
神戸:ファルコンの散歩メモ
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ファルコン
江戸の街を舞台に、「妖(あやかし)」達が活躍する時代物ファンタジーとして<畠中恵>の『しゃばけ』シリーズが有名で、体の弱い若旦那を中心に「妖」たちが協力して事件を解決していきます。本書もタイトル通り黒猫に似た雷獣<クロスケ>が登場、江戸を守る妖怪改方の若き同心<冬坂刀弥>を中心に、今は亡き上司の8歳...
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投稿日 2011-02-13 21:27
神戸:ファルコンの散歩メモ
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ファルコン
小・中学校と私立の女子高に通っていた<優子>は、高校は男女共学の学校に通い出しますが、のんびりと過ごしてきた影響で1学期の成績がよくありません。後妻の継母<ミドリ>は、<優子>に物理学の大学院生<美和>を付けるのですが、相性がいいのか10歳も年が離れている割には、色々と人生の悩みとか、恋人のことを話...
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ある意味では突っ走ってきた人生でした。でも仕事は何度か変わっています。自分から選んだものもあれば、流れの中で身を任せたというか成り行きでそうなった部分もあります。会社を辞める。今までの日本ではあまり考えられないことだったかもしれません。でも歩んできたレールから途中下車して「降りる」こともいいのではないでしょうか? その駅には案外別の道に続くレールが敷かれて入っているかもしれません。「降りる」勇気は、挑戦する勇気でもある。「降りる」勇気は、人生を楽しむ妙薬でもある。「降りる」勇気は、自分へのご褒美でもある。そのことで周りがよく見えることもある。一緒に乗って走っていたと思い込んでいた家族や仕事仲間...