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投稿日 2020-06-11 20:00
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
軒下から雨に濡れゆく若さは消えても雨模様にわくわくしている傘がなくとも待ち人がいなくともそこに居れば言葉が消えてゆくたんたんたんその響きがひんやりと弾んで乾いたこころを濡らしてゆく...
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投稿日 2020-06-09 02:12
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
6月にもなればそりゃむしむしべたべたくさくさ紫陽花にカタツムリはいないけどテントウムシが歩いているアリさんはスキップ気味で走っているうーんうーんと耳元に近寄るカ僕はヨイヨイヨーイと踊るつもりないけど手を返す背中の窪みを流れる汗はパンツのゴムのところで捕獲さ...
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投稿日 2020-06-09 01:44
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
いかてるよきいいすもいてんきだす最初はなんだか言葉が凄いことになっていたけどそれでも充分に通じた母は実家で掃除、洗濯、野菜作りと元気に過ごしているが八十歳を越えて心配になりスマートフォンを渡した母ちゃんメールを教えるから毎日なんか送ってくれなんでもいいよ「生きているよ」でもいいからさもしメールが来な...
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投稿日 2020-06-05 10:25
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
詩のマクラもひんやりと涼しげだったりいきなり雷が光ってびしょ濡れにされたり入り口はワクワクするのだ詩のサゲはちょっと微妙な感じだ言いたいこと伝えたいことをすべて語ってしまえば読み手が完成させる作品の楽しみを奪ってしまう「………………」へ誘うサゲもある...
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投稿日 2020-06-03 09:39
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
僕は最近自分を測っているどうやら地図を作るには必要みたいだしかし正確に測るにはひとと比べてしまう悪い癖があるそしてデカ過ぎる地図を作っても歩けなければ意味がない小さすぎてもぜんぜん面白くもない地図を片手にいずれ旅に出るまずは僕を正直に測ることから...
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投稿日 2020-06-01 10:24
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
タバコをやめ爪を齧るようになり指をしゃぶるようになりなんだかイライラしてうぎゃーうぎゃーと泣き始めましたそしてサチコは私を抱き抱え歌うのでした折れたタバコの吸殻で男の嘘がわかるのよと...
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投稿日 2020-05-25 10:36
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
て君は距離感近い説明するに君は差し響かせ説明するを君は決めつけて説明するは君はつまらなく説明する
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投稿日 2020-05-25 09:23
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
ずいぶんと俺は俺を忘れていたよ昨日の雨いつもの轍に溜まる水となりそこから青空を見つめ風に気分よく揺れながらあーだのこーだの考えゆるゆるに透過する清々しい俺を感じては濁りのない幸せとかいって笑っている素っ頓狂ああ好きだな世間とは遠いところでこの嵌って守られ俺がどんな人間だとしても透明に帰る俺がいる...
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投稿日 2020-05-16 06:33
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
たびたびたびだつたびなれたたびびとはたびかさなるたびをするたびにたびせんだけがたびたったびたいっせんもないたびびとがたびのそらをみるたびはたびにたびするたびびとのたびたびびとはこれをたびたびたびしいという...
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投稿日 2020-05-10 23:54
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
「心のどこかで自分の詩に満足しているという不自由」これに気がつくのに四十年かかってしまった。ああ、やはり先人たちから学ぶことは大きい。ここから。