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投稿日 2019-11-03 12:32
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
どんきゅら どんきゅら 僕はなななななな どんきゅら どんきゅら ここちよい寂しさの 夢は未来になくて 過去のののの どんきゅら どんきゅら 伝わらないから 僕より それぞれが咲いて 救われ どんきゅら どんきゅら 小さくなって 僕はなななななな...
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投稿日 2019-11-01 09:37
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
指先を凍らす季節が来る 頭の中で描く世界も 冷たさに動けず 吐き出せない苦悩は 行き場をなくし 身体の中で心が扁形する 再び来ようとしている お知らせの風が 枯れ葉を落とし静かに鳴り どこに希望があるのか 探すことにも疲れ 背を丸めベンチに座り 足先を包む 雲の谷間からの光に 涙を流している...
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投稿日 2019-10-28 00:27
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
ねえ わたし とことん 詩んでもいい ああ いいんじゃねえ 詩にたいんだろ 詩ねば えっ ほんとうにいいの だって俺も お前の知らないところで 実は詩んでるし めちゃ作品あるぜ うそっ それっ やばいじゃん ジャンル的に おねがい そんなこと やめて 詩ぬなんて えっ お前は俺に とことん 詩んでも...
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投稿日 2019-10-26 09:25
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
ほどよい列車のゆれ 栗橋あたりから 稲穂が 私を束ねないで 新川和江さんの詩のように 風の自由が語りかける 初めて足を運ぶ文学散歩 もし 詩の朗読をすることがあれば この詩を風邪で掠れた声だけど 歌ってみよう 今年は 雨の多さに埋もれた街があり 辛い季節に萎えた それでも自由を失わず 心だけは強くあ...
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投稿日 2019-10-21 21:30
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
なくとも なくとも あるような もしも もしも もしもし きこえてますか なくとも なくとも あるような とんと とんと とんとん きこえてますか なくとも なくとも んっ ここに あるじゃん...
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投稿日 2019-10-21 19:18
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
何も見えない 暗い世界に入り 焦りが走る しかし 過去の世界を 諦めるのに さほど時間は 要らなかった 不条理を 受け入れる 姑息ではなく 生という闘い 死ぬという道標 魂のあかりに 促され行くのみ...
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投稿日 2019-10-16 10:41
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
大きいおねえちゃんは ぼくのことを 人形だと思っているんだ 頭にリボンつけ スカートをはかせたり ぼくがいやだと言っても だいじょうだいじょうぶ すごくかわいいからと言って なんだか楽しそうだ おねえちゃんが好きだから がまんしているけど ぼくは ヒーローになりたいんだよ...
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投稿日 2019-10-14 01:43
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
どちらかといえば 嫌いだったタイプの 君を好きになった パープルに髪を染め 清潔感の反対側 地べたを滑るスカート 黒いマスク 怖がられている 睨みつける瞳 だけど僕にだけ見せる 嘘のない笑顔 近よってきた君 遠ざけなかった僕 次第という言葉に 育み歩いた 突然は二つ目の季節 台風の後の青い空 君への...
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投稿日 2019-10-02 10:15
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
知っている 豆腐がどうしようもない 僕を救ってくれることを 躓いた時に 何気にクッションとなって 痛みを与えない もうやっていられない そんな時に 豆腐が巨大化してプールになる 僕は狂ったように 破茶滅茶な格好で泳ぐ 腹へって死にそうだ そんな時は醤油をかけて いただきます と...
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投稿日 2019-10-02 09:41
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
十年前 父と富士山を登った 二十年後 私が父と同じ歳になる 果たしてその頃に 私は頂上へたどり着くのだろうか その前に生きていることが前提だけど そうだな これをひとつの目標にして あのゴツゴツした長き連なる山道を どんな景色に見えるのだろう どんな自分に会えるだろうか...