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投稿日 2019-08-14 22:13
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
流れる風 踊る少女の 指さきは 今を撫で 丸い感情 好きを抜け 愛を抜け ナチュラルへ 膨らむ大地 踊る少女の んの字の足は 今を蹴り 飛ぶ感情 好きを抜け 愛を抜け ナチュラルへ...
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投稿日 2019-08-10 11:10
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
家の前は砂利道 滑りながら躓きながら 膝は瘡蓋だらけで 走り回った 石を拾って その個性を眺めては 気にいった石を綺麗に洗い 家のブロック塀に並べ 雨が降り 水たまりができれば わざと水を蹴飛ばして 遊び場の道があった 砂利道は舗装され 今は車が偉そうに走る...
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投稿日 2019-08-09 07:06
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
モノに魂は宿る 無念だった叫びは 一本柱の鳥居に託され 悲惨さを伝えるため 人々に守られながら 今でも言葉を発している 私たちは手を合わせ 過去に未来に祈る 消さない消えない 哀れで辛いことだが 平和の反対側 一本柱を階段の下から 私たちは考え思い祈り続ける...
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投稿日 2019-08-07 06:59
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
君は言葉を持たぬ姿 だけど 勇気が伝わってくる 君は太陽だから 僕に陰をつくり守ってくれる まっすぐに少し首を傾げ 今日も おはよう と葉っぱで手を振って 言葉を持たなくとも 君は僕の太陽 夏の応援隊長なのさ...
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投稿日 2019-08-06 00:02
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
僕はもらった 生まれた時に空っぽの箱 いろんな気持ちを詰めながら 箱もどんどん大きくなった 叩かれて凹んだり 抱きつかれて凹んだり 泣き付かれ濡れたりして 心のようにカタチが変わった 僕はこの先 どんな箱になって 何処へ配達されるのだろう...
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投稿日 2019-08-04 20:13
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
何発も打ち上げられる花火 散った後の白い煙 しばらく黒い空に浮かび流れ 天へ召されたように消える 今年も派手に花火が打ち上がり 俺は腕を組み冷たく見ている 周りで拍手が湧く 確かに綺麗で爽快な広がりだ どんな気持ちでひとは この花火を見ているのだろう ふと ひとを横目で見ている 瞳が断続的に光り 嬉...
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投稿日 2019-07-29 21:16
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
ご飯を食べ運動して それだけで生きられる訳ではない 魂のある言葉に触れ 魂のある優しさに触れ 魂のある悔しさに触れて 自分を燃やしていける根拠 場面がある 感受性を疲れや苛立ちで 覆ってるばかりじゃ始まらない 魂を魂に響かせ力を得ながら 思いっ切り死へ向かって 生きるだけなのさ...
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投稿日 2019-07-28 21:11
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
どない先輩の挨拶は いつも、どないっ? まあまあですかね ほんで? ………さあ? 自分、おもろいなあ 確かに先輩は面白いひとですね ちゃうがなあ、まあええわ ああ、懐かしいなあ どない先輩 今はどこで何をしているのだろう 元気にしているのかな 先輩、最近どないっ?...
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投稿日 2019-07-22 09:57
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
「ゲゲゲのゲタロウ(下駄郎)」だと思っていた 自分のイメージで言葉を覚える癖があった 何回もアニメのオープニングで 「ゲゲゲの鬼太郎」、と見ていたのに…… これが訂正されたのは数年後、中学生の頃で 思っ切り笑われたことがあった 母は「とげぬき地蔵」を 「骨抜き地蔵」と言っていた これが遺伝だとしたら...
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投稿日 2019-07-19 09:33
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
敵はどこにいるんだ 味方はどこにいるんだ そんな戦いではない こころ痛むところから 前には進めていない いつもの階段をのぼり いつもの階段をおりる 今日もニュースを片手に 平和とは言えない すでに 明日の階段が燃えている...