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投稿日 2019-06-05 06:55
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
蕎麦食いねえずるずるああ旨えなあ役に立つ扇子だポンと相づちを打ち竿になってあんたも釣れるひろげれば羽刀になっておぬし出来るなと言ってみたりまあ扇子ってのは便利な道具さ扇子使うセンスがあればの話しなんだってこの落語が落ちてないってお粗末様でした...
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投稿日 2019-06-04 22:18
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
ああ僕、てんとう虫でんでん虫じゃなくてごめんねえっ、謝らなくてもいいって僕の声が聞こえるんだねでも、紫陽花の色に紛れて僕のこと見えないでしょえっ、めちゃ見えているってそれに黒いってそうか、僕は目が悪いからじゃあ、君の顔に隠れるよほら、君のほくろえっ、擽ったいって...
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投稿日 2019-06-04 11:38
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
俺の過去と未来が今の詩になって泣くよ笑うよ踊るよタラッタ、カツカツ、コンコンコンここでノリにのって、ほらっ抵抗らを弾き飛ばし激しく言葉は白に黒で跳ねるよ踊るよタラッタ、カツカツ、コンコンコンああ、もっともっとだ、もっと荒々しくタラッタ、カツカツ、コンコンコン...
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投稿日 2019-06-02 14:01
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
小学五年生の時転校先で楽しみ会があった土曜日に突然その日、前の学校の友だち数名とオーメンの映画を見る約束をしていたがそっちへ行くことはできなかった数ヶ月後、街のお祭りでオーメン派の友だちとばったりアメリカドッグについたケチャップを思っ切り顔につけられた確かに俺は謝っていなかったアーメン、オーメン……...
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投稿日 2019-05-27 10:19
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
自分の社会を雲にしてぷかぷか浮かせ何のためが遠すぎる場所は死に近いだろうと誰も知らない答えを決めつけアラームが鳴る
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投稿日 2019-05-22 06:09
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
僕の自転車は27段変速もちろん直角に昇る道路だってスイスイと上って行く僕の自転車は27段変速真っ逆さまに降りる道路だってスムーズと下って行く僕の自転車は27段変速理屈なんてどこ吹く風になって キラリンと走って行く
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投稿日 2019-05-19 21:03
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
夜遅く上りの電車この車両には誰もいない僕すらいない気がして内外を見せるガラス重なる対面生きてきた僕が白黒で色を何処かに忘れてきたその顔は無愛想でコントラストさえ弱く静かな車両には鉄の波が聞こえるだけ確かにあった盛り上がりのない物語それでも淡い青を感じては涙を流したこともあった欠けている中途半端に欠け...
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投稿日 2019-05-18 12:09
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
高校生の時話す言葉を失った同級生がいた「お前の声、気持ち悪い」と小学生の時に言われて以来ずっと声を出さないことは日常生活で支障が大きくかなりのストレスがあっただろうしかし、それ以上に自分の声は醜いのだから、と返事ひとつしない彼は声を取り戻しただろうか……...
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投稿日 2019-05-17 07:18
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
朝に詩を書く……
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投稿日 2019-05-17 00:43
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
言葉がぷかぷかと浮かんで来たところを虫取り網を振り回し飛び跳ね引っ掛かった鈍間な言葉たちを虫かごに入れ隣村に住んでいる詩人さんへ今日の収穫を見せにせっせと歩いて行った山をひとつ越えるので足には熊のマメが出来た熊が身体を引っ張ってくれて楽に進むことができた詩人さんは家の前で大きなへの字を滑り台にして難しい漢字を滑らしながらにやにや笑っていた 虫かごを詩人さんに見せるとへの字の滑り台を立ててくの字の登り棒にしたこれに登らせなさいと言うので虫かごの蓋を開けた言葉たちは勢いよく登り始めたが曲がったところで団子になり落ちた...