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投稿日 2020-01-23 20:04
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
さらさら重なり ここはどこのあそこ 光は私に反射すればするほど ここはどこのあそこ 静けさに耳を傾けてみると 未知に身体をピクリとさせては 白い呼吸の詩に変えてゆく この静けさは誰が聴く この冷たい切なさは誰が聴く ひとりの景色は 便りの種になり春を待つ たらたら解ける ここはどこのあそこ 雨は自分...
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投稿日 2020-01-12 23:20
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
思ったより 細くて柔らかい腕に 君を守ってあげなくては と、気づいた気持ちに 僕は驚いています 恋とは違う感情があって 鏡を覗いて見ても まだ僕の顔は頼りなく 愛という言葉は映りません だけど 僕の心より君という初めてに 生きる意味を知りました...
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投稿日 2020-01-12 01:56
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
砂糖入れる? わたし 甘党だから三杯で 新築祝いに来てくれた 友だちにコーヒーを入れた どうぞ ブッファッーーー とゴジラが火を吐くように コーヒーが飛んだ どうしたの? と訊くとコーヒーカップを渡された そして私も コーヒーをおもっきり吹き出した ………汚れた新築祝いに笑う...
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投稿日 2020-01-12 01:55
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
息子と公園で遊んでいた 公園内をスクーターで乗り回すヤンキー ひとりのお父さんがそのヤンキーに近寄る ヤンキーの足をはらい倒す このお父さん どんだけケンカしてきたんだろう 百戦錬磨の強さだった 110番され ヤンキーは逃げ お巡りさんに囲まれるお父さん ヤンキーを追いかけろよ...
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投稿日 2019-12-23 00:15
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
破れない風船は お世話になったひとたちへ 垂れ下がった糸を振りながら 感謝の気持ちを伝えに行きます 少しの間 この世界を自由に飛べるのです 私も風船になりました 先ほどから挨拶まわりをしています 飛んでいるのは夢のようで なんだか不思議な気持ちがします カラスはカァーカァーと鳴きながら 私のことを見...
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投稿日 2019-12-15 16:48
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
帰るところを知らない 僕たちを星が笑っています 手をつなぐ温かさがあれば 寂しいさは どこかに飛んでいきます なんだろう このありがとうの気持ち こころは夜空に とっても澄んでいきます ふたり手をつなぎ歩く ここが ただいまの場所でしょうか 僕たちを星が笑っています...
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投稿日 2019-12-05 06:59
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
どんよりと重たい夢を引き摺り 現実の朝に上手く戻れない どうにもならない苦しみだけが 生きていることを自覚させる 未来の不安がそうさせたと言うのか 強度な追い込みは このままではないことを知っている 時間と共にどんよりが溶け始める 自転車のスタンドが上がる音 掛け布団から出た肩の冷たさ 立ち上がる時...
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投稿日 2019-11-29 09:42
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
それでは 賛成の僕は挙手をお願いします はあ まだ手は挙がりませんね その先は進めないってことですね では もう一度 自分を振り返りよく考えてください さあ どうでしょう 時間は経ちました その時が来ましたよ そうですね 大人でも手を挙げて 横断歩道を渡る、に賛成ですね...
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投稿日 2019-11-05 06:36
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
美しい日々よ 私の美しい日々よ 時間は音色を添えて 歌い出すよ 優しさは 温かさは 凍えそうな心を さり気なく包んで 溶け出すと 目の前に ふっわっと明るい 景色が広って 美しい日々よ 私の美しい日々よ 感じていよう この幸せをずっと ありがとう 美しい日々よ 私の美しい日々よ...
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投稿日 2019-11-04 00:01
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
見えない私は 見ようとしない私がいて 見えない 同じ道しか歩かず 失敗のない私ばかり 見ようとする 景色はいつも同じでないと 私でいられない 私でない私も私であって 私は諦めている 私は私を諦めて 私になろうとしている ひとはそれを 甘えと言うのだろう それでも 見ようとしない私がいて そんな私を...