ずいぶんと 俺は俺を忘れていたよ 昨日の雨 いつもの轍に溜まる水となり そこから青空を見つめ 風に気分よく揺れながら あーだのこーだの考え ゆるゆるに透過する 清々しい俺を感じては 濁りのない幸せとかいって 笑っている素っ頓狂 ああ好きだな 世間とは遠いところで この嵌って守られ 俺がどんな人間だとしても 透明に帰る俺がいる