-
投稿日 2021-05-29 20:05
神戸:ファルコンの散歩メモ
by
ファルコン
<誉田哲也>による『国境事変』は、2007年11月に単行本、2010年6月に中公文庫が刊行されていますが、時代を超えて重く心にのしかかる作品でした。『ジウ』シリーズの三部作((Ⅱ) ・
-
投稿日 2021-05-25 20:05
神戸:ファルコンの散歩メモ
by
ファルコン
ギャグとユーモア作品として著者<室積光>としては、『達人の弟子 海を渡る』などがありました。本書は、2016年6月29日に文庫本として発行されています。主人公となる「筒井明彦」は、父の病気で早期退職し、故郷の山口県日照市に帰ってきた元広告マンです。午前中は、道の駅で働き、午後はのんびり海辺で過ごす生...
-
投稿日 2021-05-21 20:05
神戸:ファルコンの散歩メモ
by
ファルコン
2005年 『花まんま』で第133回直木賞を受賞した<朱川湊人>の『わくらば追慕抄』は、2009年3月に単行本が刊行され、20011年9月25日に文庫本として角川書店から発売されています。主人公は、人や物に触れることでその「記憶」を読み取れる不思議な力をもった姉「上条鈴音」と、お転婆で姉想いの妹「ワッコ(和歌子)です。「ワッコ」の語り口で、「ワッコ」たちの身の回りで起こる出来事に不思議な能力を持ち27歳で亡くなった姉の思い出の5篇が語られていきます。固い絆で結ばれた姉妹の前に現れた謎の女は、「鈴音」と同じ力を悪用して他人の過去を暴き立てていました。女の名は「御堂吹雪」、その冷たい怒りと霜しみに...
-
投稿日 2021-05-15 21:05
神戸:ファルコンの散歩メモ
by
ファルコン
本書『横山課長の七日間』は、2002年10月朝日新聞社より刊行され、2015年2月、集英社文庫として発行されています。大手デパートの婦人服第一課の課長「椿山和昭」は46歳は、接待の会食中に突然死を迎え、あの世とこの世の中陰の世界の冥途で目を覚まします。そこでは死者が講習を受け、生前の悪い行いを反省し...
-
投稿日 2021-05-11 20:05
神戸:ファルコンの散歩メモ
by
ファルコン
主要な登場人物は、<チョコレート>に関連した名前で登場しています本書『銃とチョコレート』は、2006年5月「ミステリーランド」から刊行され、2016年7月に講談社文庫として発行されています。弾丸や銃器の発明で大富豪となった家を狙い財宝を盗み続ける怪盗「ゴディバ」と、国民的名探偵「ロイズ」との対決が注...
-
投稿日 2021-05-08 21:05
神戸:ファルコンの散歩メモ
by
ファルコン
病院を舞台とした『白い巨塔』や銀行を舞台とした『華麗なる一族』、中国残留孤児問題の『大地の子』、など重厚な作品を精力的に書かれてきた
-
投稿日 2021-05-05 21:05
神戸:ファルコンの散歩メモ
by
ファルコン
<伊集院静>の初の国産ウイスキーは1929年に誕生します。米英に比べれば新参国ですが、いまや世界で
-
投稿日 2021-05-03 21:05
神戸:ファルコンの散歩メモ
by
ファルコン
<北原白秋>が、1913年の歌集で「ウイスキーの強く悲しき口当たりそれにもまして春の暮れゆく」と詠んだ、琥珀色の味と香りは、かくも人を魅了してきたということで、<伊集院静>の文庫本上下2巻の長篇小説『琥珀の夢 小説鳥井信治郎』を手にしました。「サントリー」の創業者としての「鳥井信治郎」に関しては、す...
-
投稿日 2021-04-29 21:05
神戸:ファルコンの散歩メモ
by
ファルコン
多くの作家が個性ある「刑事」を主人公としていますが、本書に登場する「夏目信人」も好きなキャラクターの一人です。本書『刑事の約束』は、『その鏡は嘘をつく』に続く「夏目信人」シリーズの三作目になり、表題作を含む5篇の中短篇が収められています。主人公「夏目」は、罪を犯した少年たちの心に寄り添い、その更生の...
-
投稿日 2021-04-24 21:05
神戸:ファルコンの散歩メモ
by
ファルコン
ここの所、厚めの文庫本が続きましたので、息抜きとして<西村京太郎>の1984年7月「カッパ・ノベルス」(光文社)にて刊行されました13冊目となるトラブルミステリー『北能登殺人事件』を読みました。文中新幹線の「食堂車」の描写があり、作品の古さが感じられました。休暇で能登に旅に出た「十津川」警部の部下で...