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投稿日 2021-07-20 20:05
神戸:ファルコンの散歩メモ
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ファルコン
著者<西條奈加>の作品として初めて手にしました。「第164回直木賞」で気になっていた作家です。本書『永田町小町バトル』は、2019年1月31日に単行本が刊行、2021年6月15日に文庫本として発行されています。日本の国会運営の状況や子育て環境の問題等、娯楽作品を超えた社会問題を丁寧に描き、ある意味教...
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投稿日 2021-07-15 20:05
神戸:ファルコンの散歩メモ
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ファルコン
本書『罪なき子』は、2018年6月に双葉社より単行本が刊行され、2021年6月13日文庫本として発行されています。著者<小杉健治>には、弁護士「鶴見京介」を主人公とするシリーズ『結願』などがありますが、本書も弁護士「水木邦夫」を主人公に据えています。法曹界物の法廷内での検事側との丁々発止のやり取りは...
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投稿日 2021-07-10 21:05
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ファルコン
<葉室麟>の本書『草笛物語』は、第146回直木三十五賞を受賞、2014年に映画化(監督:小泉堯史)されました『蜩ノ記』に始まる豊後「羽根藩」を舞台とするシリーズの第5作目にあたりますが、2~4作目は『潮鳴り』 ・ 『春雷』 ・ 『秋霜』と続きますが、『蜩ノ記』の主人公「戸田秋谷」にまつわる物語ではないため、本書『草笛物語』が実質的な続編となっています。羽根藩江戸屋敷に暮らす少年「赤座颯太」は、両親が他界したことにより、国元の羽根藩の伯父「水上岳堂」に引き取られ親友の薬草園番人を務めている「秋谷」の娘「薫」を妻とする「檀野正三郎」のもとに預けられます。国元では藩の家督をめぐり、「颯太」の朋友であ...
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投稿日 2021-06-29 20:05
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ファルコン
乱読をしていますと割とつながりのある作品と出会う機会が多いようです。<藤原緋沙子>の本書『茶筅の旗』は、徳川と豊臣の大阪冬の陣・夏の陣あたりが時代背景ですが、<澤田ふじ子>の...
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投稿日 2021-06-26 21:05
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<筒井康隆>は、わたしが高校生の頃に神戸市垂水区に引っ越されてきたこともあり、当時はよく読んでいました。新潮社の「書き下ろしシリーズ」の『虚航船団』はサイン会でのサイン本として本箱の中に埋もれているはずです。差別用語事件で「断筆宣言」をされたということで著者の作品としては『文学部唯野教授』が最後になったでしょうか。神戸から東京に引っ越してしまったというのも、読まなくなった要因の一つだと思います。また言葉遊びとしての、ブラックユーモア・ギャグ・ナンセンス・駄洒落に疲れてしまったのが一番大きな要因かもしれません。本書『世界はゴ冗談』は、2015年4月に単行本で刊行、2021年6月1日に文庫本として...
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投稿日 2021-06-23 21:05
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ファルコン
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投稿日 2021-06-18 20:05
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今回の『蛍の橋(上・下)』は、1999年11月に単行本として刊行され、2002年8月に文庫化にあたり(上・下)の2分冊として発売されています。大阪夏・冬の陣が結末を迎え、豊臣側の敗北で徳川の治世が始まった頃。名工「蔵右衛門」の孫「平蔵」は恋人の「お登勢」に支えられ、新しい美濃茶陶を復興させる夢をもっ...
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投稿日 2021-06-12 21:05
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前作
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投稿日 2021-06-08 20:25
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本書『鏡の背面』は、2018年7月に集英社より刊行され、2019年「吉岡英治文学賞」を受賞した作品で、2021年5月25日に文庫本(1188円)として発行されています全一巻650ページの大作です。同年代の作家ということもあり、『仮想儀礼』など実に緻密な構成で、背景に潜む社会問題、人間心理の描写に優れ...
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投稿日 2021-06-01 21:05
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ファルコン
著者<逢坂剛>といえば、公安警察を舞台とした『裏切りの日日』(1986年7月・集英社文庫)に始まる『百舌』シリーズが、まず思い浮かびます。7作目となる『国境事変』を読んだ後の警察小説としては、軽薄感が拭えない一冊でした。...