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投稿日 2022-01-07 20:05
神戸:ファルコンの散歩メモ
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ファルコン
著者<望月諒子>さんの『蟻の棲み家』は、神戸市西区に在住と知り始めて手にしました著作です。2018年12月21日に単行本が刊行、2021年11月1日に文庫本が発売されています。銀行勤務を経て、学習塾を経営。2001年、『神の手』を電子出版で刊行し作家デビュー。2010年、ゴッホの「医師ガシェの肖像」...
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投稿日 2021-12-28 22:05
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ファルコン
今年の読書は目標にしている104冊に到達できませんでした。本年度の第19回『このミステリーがすごい! 』大賞受賞作の『元彼の遺言状』は、金に目がない凄腕女性弁護士が活躍する、遺産相続ミステリー!です「僕の全財産は、僕を殺した犯人に譲る」という奇妙な遺言状を残して、大手製薬会社の御曹司「森川栄治」が亡くなりました。学生時代に彼と3か月だけ交際していた弁護士の「剣持麗子」は、犯人候補に名乗り出た「栄治」の友人の代理人として、森川家の主催する「犯人選考会」に参加することとなります。数百億円とも言われる財産の分け前を獲得するべく、「麗子」は自らの依頼人を犯人に仕立て上げようと奔走します。一方、「麗子」...
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投稿日 2021-12-24 20:25
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ファルコン
まさに著者<堂場瞬一>が読売新聞東京本社に入社、社会部記者としての経験が生かされた新聞記者を主人公に据えた『帰還』は、2019年4月に刊行され、2021年11月10日に文庫本が発売されています。東日新聞の四日市支局長の「藤岡裕巳」が、工場の夜景を撮影中に水路に転落して溺死してしまいます。警察は事故死...
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投稿日 2021-12-17 20:05
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著者<松井今朝子>の作品として、歌舞伎がらみであることと第四回渡辺淳一文学賞受賞作ということで、本書『芙蓉の干城』を初めて手にしました。単行本は2018年12月に刊行、文庫本として2021年11月25日に発売されています。舞台は、関東大震災後10年経った日中戦争間近の昭和8年の東京・築地の歌舞伎劇場...
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投稿日 2021-12-09 19:05
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<乃南アサ>は、新潮文庫で50冊を超える作品が発行されていますが、エッセイ的な紀行文は初めてだと思われます『美麗島紀行 つながる台湾』です。本書は〈ある時代は同じ国民となり、また離れ、それでもよき隣人であり続ける21世紀の台湾を見つめ、書き留めていくと共に、「今に至る」人々の記憶と。かってこの島で生...
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投稿日 2021-12-04 19:05
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ファルコン
副タイトルとして「<ジウ>サーガ9」が付けられています『歌舞伎町ゲノム』です。2019年1月単行本が刊行され、2021年10月25日に文庫本として発行されています本書です。<ジウ>シリーズ「Ⅰ」・「Ⅱ」・「Ⅲ」の表紙が文庫版新装に伴い既刊が「サーガ」シリーズとしてナンバーリングされています。前回の『...
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投稿日 2021-12-02 19:05
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ファルコン
『ホワイトアウト』(1995年)や『ボーダーライン』(1999年)などのミステリーの名手<真保裕一>ということと、港町神戸と同じ横浜が舞台ということで手にした『こちら横浜市港湾局みなと振興課です』です。本書は、5編からなる連作短編集です。主人公は横浜市の港湾局みなと振興課で働く「船津暁帆」です。ヨコハマ振興のため、舞い込んでくる大量の仕事に忙殺され、猫の手でも借りたい状況の中で、配属された新人「城戸坂泰成」は、国立大学出身のエリートで、英語もこなし様々な難題をパーフェクトにこなす有能な男でした。第1章は、カンボジアからの研修生が突然失踪する事件や、第2章はフォトコンテストの応募写真を巡る謎、第...
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投稿日 2021-11-25 21:05
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文春文庫「紅雲町珈琲屋このみ」シリーズとして第1巻『萩を揺らす雨』(2011年4月)に始まり本書『初夏の訪問者』で8巻目となりました。紅雲町で和食器の販売とコーヒー豆を扱う喫茶店「小蔵屋」を舞台に主人公「杉浦草」の生きざまが描かれています。梅雨前の5月。「お草」が営む「小蔵屋」の近所の「もり寿司」は...
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投稿日 2021-11-21 11:05
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赤穂浪士の討ち入り関連の書籍は多くあろうかと思いますが、2021年4月15日に文庫本として発行されています『あの日、松の廊下で』です。討ち入りを主体にするのではなく、その史実の裏側の人間模様を描いた番外編として<竹田真砂子>の『白春』や<葉室麟>の『花や散るらん』がありましたが、本書<白蔵盈太>の『...
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投稿日 2021-11-12 20:05
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<山田詠美>の本書『つみびと』は、 2010年7月 に発生した 大阪市 西区 の マンション で2児(3歳女児と1歳9ヶ月男児)が母親の 育児放棄 によって 餓死 した「大阪2児餓死事件」をもとにして描かれ、『日本経済新聞』(夕刊)に2018年3月26日~12月25日に掲載され、2019年5月単行本として中央公論新社より単行本が刊行、2021年9月25日に文庫本が発売されています。厚生労働省では、毎年11月を「児童虐待防止推進月間」と定めていることもあり、おぞましい事件の記憶もあり、手にしてみました。4歳の男の子「桃太」と3歳の娘「萌音」の2児を放置した死なせた母親「蓮音」を中心として、その母...