-
投稿日 2008-08-05 21:28
神戸:ファルコンの散歩メモ
by
ファルコン
評論やエッセイ、作詞・作曲のときは<中島梓>名義で書いていますが、小説を書くときには<栗本薫>名義で、『グイン・サーガ』や『伊集院大介』シリーズなどがあります。著者は1991年に「乳がん」で一度癌手術をしていますが、17年後の2008年に「胆管がん(のちに膵臓がんとの診断)」が再発、入院から退院後ま...
-
投稿日 2008-07-20 21:30
神戸:ファルコンの散歩メモ
by
ファルコン
28歳のフリーライター<寺坂真以>は、駅から少し離れたいつも空いているファミリーレストランを書斎代わりに利用してますが、郊外の旧街道沿いにあるということも原因の一つですが、店の雰囲気がどこか暗く、店員たちが薄幸そうな感じです。そのお店には、20年前に80歳で亡くなった元地主のお婆ちゃんこと<幸田ハル...
-
投稿日 2008-07-03 00:00
カイの家
by
hiro
宮崎康平の「まぼろしの邪馬台国」である。いまさら、なんでと言われるかもしれないが、どうやら、この宮崎さんと奥さんのことが、今度映画化されるようで、今撮影しているようである。宮崎さんご本人役が竹中直人さん、奥さん役に吉永小百合さん。どんな感じになるのだろうか。あまり見たくないような、でもちょっと気に...
-
東京・千代田区図書館が 「Web図書館」 を開始して半年が経過しました。現在は区在住者限定で登録者数は約200人ほど、今後は在勤・在学者に拡大していくようです。きっかけは15万冊の蔵書の保管場所です。書籍を電子化していけば省スペースですみます。システムは書籍データを暗号処理し、利用者の認証がすむと暗号が解けて読めるようになります。貸し出し期限を過ぎるとデータはパソコンから自動的に消去され、期間中の複製・印刷もできない仕組みになっているそうです。マーケットとしても、6年ほど前は約10億円市場だったのが、2年前には約182億円と、急速な拡大を見せています。今後、「ハイブリッド図書館」(紙と電子の両...
-
投稿日 2008-06-25 21:27
神戸:ファルコンの散歩メモ
by
ファルコン
主人公<堀井香恵>は、教育大学に通いながら、マンドリンクラブに所属、万年筆の品揃えで有名な「今井文具店」でアルバイトをしています。下宿にしているマンションのクローゼットに、前の住民が忘れたと思わしき一冊のノートを見つけ、持ち主が取りに来るだろうとそのままでおいていたのですがその気配もなく、興味本位で...
-
先週時間を都合して相田みつを美術館に行って来ました。日常使っている言葉があんなにも輝いてみえるのは作者の心から思う本物の言葉だからでしょうか。言霊というに相応しい心洗われる詩の数々でした。そして、忘れがちな感謝の気持ちを思い起こし、日々の生業に喜びを感じることが出来ました。 「しあわせは いつも...
-
投稿日 2008-06-20 21:32
神戸:ファルコンの散歩メモ
by
ファルコン
私立探偵<スペンサー>シリーズも、本書で31作目になりました。浮気調査の依頼に訪れた<マーリーン>の夫<トレントン>の尾行を開始した<スペンサー>ですが、浮気相手の女<エレア>を尾行している探偵と鉢合わせします。<トレントン>は、世界的エネルギー会社の最高財務責任者でしたが、社内で銃殺死体で発見され...
-
投稿日 2008-06-18 21:29
神戸:ファルコンの散歩メモ
by
ファルコン
<料理人季蔵捕物控>シリーズとして、『雛の鮨』 ・ 『非桜餅』 に次ぐ3作目が本書です。主君である鷲尾家の長男に許嫁を横取りされた<堀田季之助>は名を<季蔵>と改め、恩人である<長次郎>の居酒屋『塩梅屋』の二代目として料理を作る板前だけではなく、裏稼業の刺客としての顔を持っています。足を悪くした料理屋『夢さくら』の主<梅屋新兵衛>は、若い娘二人に店の厨房を任せていましたが、天麩羅油による事故で火傷で亡くす事件が起こりますが、何某かによる付け火だとわかりますが犯人は不明のままでした。季節は「初鰹」に替わり、先代に「医者殺し」(鰹のアラ煮)をご馳走になった廻船問屋の<長崎屋五郎右衛門>が店に現れ、...
-
投稿日 2008-06-11 21:31
神戸:ファルコンの散歩メモ
by
ファルコン
主人公は、神田花房町で糸や針などの裁縫用具屋を営んでいる『ふじ屋』の女主人、28歳の<千早>です。ある日橋のたもとで佇む若い女に声をかけると、<お夏>という行き場のない割には天真爛漫で快活な性格で、好奇心が強くて岡っ引き<伊平次>の手伝いから、人の手首を咥えた犬を探す羽目になり死体を発見、大工<常五...
-
投稿日 2008-06-04 21:34
神戸:ファルコンの散歩メモ
by
ファルコン
本書『秘密』(ポプラ社)は、「秘密」をテーマにした林真理子の短篇集です。「お別れパーティー」「二年前の真実」「女優の恋人」「彼と彼女の過去」「土曜日の献立」「二人の秘密」「秘密」「実和子」の8作品を収録。どの作品にも、後味の苦い秘密が隠されています。サラリーマンの<俊彦>は、女優の<衿子>を恋人に持つ。「俺は並の男ではないから、<衿子>と愛し合うことが出来る」と自分に言い聞かせ、優越感と「甘美な拷問」に酔う<俊彦>。クリスマス、<衿子>に指輪を送ろうと俊彦はホテルへ向かう。(「女優の恋人」) 2組の夫婦とシングルマザー、計5人による食事の席でのこと。<香苗>と<栗田>が元恋人同士であることは周...