選手交代のタイミングで、漕ぎ手を1人追加した。 体重の軽いリリーには、漕ぎと同時に排水作業をお願いする。 強風とうねりの中、昨年まで常に上位に入り続けている「ハーインドー」チームの帆が見えている。 「ニヌハ!ニヌハ!」の掛け声とともに漕ぐ。ひたすら漕ぐ。 しかし、そこは強豪チーム。 なかなか接近を許してくれない。 プレッシャーを掛けながら、チャンスを待つ。 ニヌハ2の帆は下から一段目を縮帆している。 一段目は、ランニング(真追いの風)でのみ効果のある事が、実験で分っている。 このときの風向は、この一段目を使用可能な状況だった。 しかし、それを使用するとバウ(船首)が沈む。 この波の中では転覆の危険を増してしまうのだ。 チービシのうねりを越えたときに、この縮帆を解き放ち、フルパワーの風を利用するもくろみなのだ。
投稿日 2007-06-26 10:53
ワオ!と言っているユーザー
投稿日 2007-06-26 22:00
ワオ!と言っているユーザー